2011年2月10日 序章 地理情報科学概論 3.GISの構成要素 佐藤英人 [email protected] 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 ここで学ぶこと • 地理情報システムを運用するために必要な 構成要素を、ハードウェア、ソフトウェア、デー タウェア、ヒューマンウェアに大別して整理す る。 • 地理情報システムを運用するために必要な システムの形態を整理する。 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 システムの構成図 データウェア ソフトウェア GIS ヒューマンウェア 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 ハードウェア GISのシステム構成 分類 ハードウェア 構成要素 PC本体 パソコン、EWSなど 周辺機器 プリンタ、プロッタなど 基本ソフト ソフトウェア 応用ソフト データウェア ヒューマンウェア 備考 市販のソフトウェア ESRI社ArcGISなど エクステンション群 ESRI社Spatial Analystなど 空間データ 座標、地理識別子など ユーザー システムの利用者 システム管理者 システムの運用管理者 資料:町田(2004)により作成 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 システムの形態 システムの形態と処理方式 概要 スタンドアロン型 独立した1台のパソコンでGIS を利用する。 クライアントサーバ型 複数のパソコンがデータを 共有してGISを利用する。 サーバ処理型 サーバで処理を行い結果を 返す。 クライアント処理型 サーバがデータとプログラム を配信する。 Web GIS 資料:町田(2004)により作成 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 スタンドアロン型とクライアントサーバ型 • コンピュータシステムを備えていて、機 能を独立して(単体で)果すことができる システムをスタンドアロン型と呼ぶ。 • サービスを要求するコンピュータをクラ イアント(ローカル)と呼び、クライアント の要求に応答してサービスを提供する コンピュータをサーバ(リモート)と呼ぶ。 • ⇒クライアントサーバ型 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 Web GISとは? • Webサイト上でGISの処理を行うシステム • GISソフトウェアがなくても、ネット環境があれ ば、誰でも、自由に利用できる。 千葉県警察犯罪発生マップ http://www.police.pref.chiba.jp/safe_life/gis/ 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 2011年2月10日 序章 地理情報科学概論 4.GISの基礎学問分野 佐藤英人 [email protected] 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 ここで学ぶこと • 地理情報システムを学ぶ上でバックグラウン ドとなる基礎学問(地理学、地図学、情報科 学、測量学、リモートセンシング、空間認知心 理学など)を簡単に紹介する。 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 地理学 • 地理学(Geography)は、地理空間及びそこ で観察される現象を対象とする学問である。 自ずと、地理情報システムで扱う対象を定め 、地理情報を取得・作成、変換・管理、解析、 伝達する目的を示唆し、その手段を提供する (貞広ほか2010)。 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 地図学 • 地図学(Cartography)は、地図を作成する方 法を扱う学問である。地理情報システムでは 主として、地理情報を取得・作成、変換、解析 、伝達する手段を提供する(貞広ほか2010) 。 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 情報科学 • 情報科学(Information Science)は、情報の 取得、管理、伝達等を扱う学問である。地理 情報システムでは主として、地理情報を取得 ・作成、変換・管理、解析、伝達する手段を提 供する(貞広ほか2010)。 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 測量学 • 測量学(Surveying)は、地表面上の位置の 相対的関係を定める方法を扱う学問である。 地理情報システムでは主として、地理情報を 取得・作成する手段を提供する(貞広ほか 2010)。 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 リモートセンシング • リモートセンシング(Remote sensing)は、対 象を遠隔より測定する方法を扱う学問である 。地理情報システムでは主として、地理情報 を取得・作成する手段を提供する(貞広ほか 2010)。 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 空間認知心理学 • 空間認知心理学(Spatial cognitive psychology)は、生体の情報処理過程を明ら かにする心理学の一分野であり、地理情報シ ステムでは、空間認知がテーマの一つとなっ ている(貞広ほか2010)。 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 2011年2月10日 序章 地理情報科学概論 5.GISの応用分野 佐藤英人 [email protected] 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 ここで学ぶこと • 地理情報システムが日常生活でどのように 利活用されているのか、具体例を踏まえて紹 介する。 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 地理情報システムの利用分野 1. 行政分野 – 固定資産、都市計画、地域情報、教育など 2. 商用分野 – マーケティング、ナビゲーション、地図配信、 配車管理など 3. 環境分野 – 森林管理、大気・水質汚染、地殻変動解析など 4. 防災分野 – 地震、津波、火災、洪水など 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 Web上で提供され ている地理情報シ ステムを用いた サービスの事例 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人 参考文献 • 貞広幸雄ほか:『地理情報科学の知識体系( 2010年3月9日版)』,平成21~23年度文部科学 省科学研究費補助金(基盤研究A 課題番号: 21240075),39p,2010 • 古田均ほか:『基礎からわかるGIS』,森北出版, 181p,2005 • 地理情報システム学会編:『地理情報科学事典』 ,朝倉書店,519p,2004 • 町田聡:『GIS・地理情報システム―入門&マス ター』,山海堂,132p,2004 地理情報科学教育用スライド ©佐藤英人
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