語の意味変化 原義→転義 例:口→びんの口 語の意味変化のパターン

語の意味変化
• 原義→転義
– 例:口→びんの口
語の意味変化のパターン:拡大
• 具体的→抽象的
– 赤ちゃんの澄んだ目→冷静な目で見る
– 胸ぐらをつかむ→客の心をつかむ
• 類似性
– 歯が痛い→くしの歯が折れる
– 口を開けてください→ビンの口
• 近接性
– 口がうまい
• 一般化
– 瀬戸物、挨拶、やばい
縮小
• 卵
• 妻
• 先生
向上
• 天気
– 明日天気だったら行こう
• 僕
• やばい
下落
• おまえ
• 女房
意味変化の事例
• 是非
– 中世までは、良いことと悪いことという意味
• オタク
– 1984年:アニメファンが集まるような所で、
初対面の人になれなれしく話しかけ、自分の
知識をひけらかす人(中森明夫)。
– マニアと同義
– コンピューターに詳しい
– 一般的ではない趣味を持つ、○○に対する知識
が豊富
意味変化の方向性
• 人間→もの
– 櫛の歯
– 椅子の足
• 人間→場所
– 先頭
– 路肩
• 場所→時間
– 以前、以後
– 本を読んでいるところだ
話し手はどんな人?
男性
• おい、たいへんだぞ。
• お互い気をつけようぜ
。
• どうして泣いてるんだ
い?
• 困ったな。
• てめえいい加減にしろ
よ。
こども
• おやじにぶんなぐられ
た。
• ねえ、たいへんよ。
女性
• お互い気をつけようね
。
• どうして泣いてるの?
• 困ったわ。
• いい加減にしてよ。
• お父さんに殴られたん
ですって?
年配者
• (電話を切る時)ごめ
んください。
位相
• 性、年齢、階層、職業、集団、地域など
による言語上の差異を位相差という。
• 位相差を反映する語彙を位相語という。
– 女性語、男性語など
集団語
• 職業語
警察官
– マル害、わっぱ、ホシ、ガザ入れ、コロッケ
:
放送業界
– 1クール、ヒッチハイク、ロケハン、べしゃ
政治家
り:
– 文屋、毒まんじゅう、霞が関、オフレコ:
• 専門語:意味や内容に専門的に厳密な限
定がなされることば
– 学術用語
• 若者語
方言
新語
• 新しい事物や概念が生じたため
– クローン、インフォームドコンセント、電子
マネー
• 大事件などの社会的話題や有名人の言動
が広まったため
– 狂牛病、学級崩壊、抵抗勢力
• 斬新な語や聞こえのいい語を歓迎するた
め
– 癒し、ガーデニング
• ことば遊びの感覚
流行語
• 社会を風刺したり、斬新・奇抜で広く使
われたり、印象的で人々の共感をよぶこ
とば
– イクメン、ととのいました
– 草食男子、ファストファッション
– アラフォー、居酒屋タクシー、名ばかり管理
職
– ネットカフェ難民