経済成長に対する就学前教育の投資効果

経済成長に対する
就学前教育の投資効果
名古屋大学 経済学部 柳原ゼミ3年
中村 直野 柴田 近藤 大畑
1
0
目次
•⒈
•⒉
•⒊
•⒋
•⒌
•⒍
•⒎
•⒏
•⒐
問題意識
研究の目的
先行研究
研究内容
方法
結果
考察
結論
引用文献
2
1 問題意識
今後の日本 労働力人口の減少
2025年に6,296万人
1998年のピーク時か
ら約500万人減少する
と想定される
3
1 問題意識
マイナス分
労働投入量 技術
進歩
この マイナス分
を
より優れた人的資本で補うべき
より効果的な教育投資が必要
資本投入量
就学前教育の充実?
経済成長の源泉
4
2 研究の目的
就学前教育への投資と経済成長率
の間に正の相関があることを示せないか。
5
3 先行研究⑴日本の就学前教育
日本はOECD諸国の中で就学前教育に対する公支出少ない
6
3 先行研究⑵
後日、幼児教育の重要性を示す論文、資料
根本先生の論文の紹介 等掲載予定
7
4 研究内容
就学前教育に対する投資額と経済成長率
との間の相関関係を調査
「経済成長に対して大学進学率が寄与している」先行研究
8
5 方法
就学前教育に対する投資額と大学進学率
の間の相関関係について分析
「大学進学率に影響を与える要因」に関する先行研究を基に、
就学前教育に対する投資額を新要素として加え回帰分析
9
5 方法
被説明変数
大学進学率
学校基本調査 高等学校(全日制・定時制) 状況別卒業者数 参照
説明変数
1.大学収容力指数
社会・人口統計体系 社会生活統計指標 都道府県の指標 参照
2.有効求人倍率
一般職業紹介状況 職業安定業務統計
2015年8月都道府県別・地域別労働市場関係指標 参照
10
9 方法
3.高卒初任給
賃金構造基本統計調査 新規学卒者 参考表 参照
4.一人当たり県民所得
社会・人口統計体系 社会生活統計指標 都道府県の指標 参照
+
就学前教育に対する投資額
地方教育費調査 教育分野別総教育費統計の中の幼稚園費
を新たな要素として追加
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6 結果
大学進学率と幼稚園費の関係(全国)
60
55
進学率(%)
50
45
y = 7E-08x - 3.7851
R² = 0.8944>0.25=4/12+2
40
35
30
600000000
650000000
700000000
750000000
800000000
850000000
幼稚園費(千円)
12
6 結果
2014年大学進学率と幼稚園費の関係
75.0
70.0
65.0
進学率(%)
60.0
55.0
50.0
45.0
y = 2E-07x + 47.26
R² = 0.2123>0.08≒4/47+2
40.0
35.0
30.0
25.0
0
10000000
20000000
30000000
40000000
50000000
60000000
70000000
80000000
90000000
幼稚園費(千円)
13
6 結果
2013年大学進学率と幼稚園費の関係
75.0
70.0
65.0
進学率(%)
60.0
55.0
50.0
45.0
y = 2E-07x + 46.744
R² = 0.2056>0.08≒4/47/2
40.0
35.0
30.0
25.0
0
10000000
20000000
30000000
40000000
50000000
60000000
70000000
80000000
90000000
幼稚園費(千円)
14
6 結果
2012年大学進学率と幼稚園費の関係
75.0
70.0
65.0
進学率(%)
60.0
55.0
50.0
45.0
y = 2E-07x + 47.067
R² = 0.1992>0.08≒4/47+2
40.0
35.0
30.0
25.0
0
10000000
20000000
30000000
40000000
50000000
60000000
70000000
80000000
90000000
幼稚園費(千円)
15
6 結果
2011年大学進学率と幼稚園費の関係
75.0
70.0
65.0
進学率(%)
60.0
55.0
50.0
45.0
y = 2E-07x + 47.874
R² = 0.1808>0.08≒4/47+2
40.0
35.0
30.0
25.0
0
10000000
20000000
30000000
40000000
50000000
60000000
70000000
80000000
90000000
幼稚園費(千円)
16
6 結果
概要
回帰統計
重相関 R
重決定 R2
補正 R2
標準誤差
観測数
0.868929
0.755038
0.725165
3.766201
47
分散分析表
自由度
回帰
残差
合計
切片
幼稚園費(1996~
1998,千円)
一人県民所得
大学収容率
高卒初任給
有効求人倍率
5
41
46
変動
1792.509
581.555
2374.064
分散
観測された分散比
358.5018
25.27460762
14.18427
有意 F
1.53E-11
係数
標準誤差
-24.9794 9.915249
t
-2.51929
P-値
下限 95% 上限 95% 下限 95.0% 上限 95.0%
0.015751898 -45.0036
-4.9551 -45.0036
-4.9551
1.42E-08
3.68E-08
0.385818
0.701626448
-6E-08
8.85E-08
-6E-08
8.85E-08
0.004108
0.040105
0.370975
6.373894
0.002254
0.015599
0.080979
4.55584
1.822154
2.571007
4.581099
1.39906
0.075731425
0.013866781
4.26689E-05
0.169314956
-0.00044
0.008602
0.207433
-2.82681
0.008661
0.071607
0.534516
15.5746
-0.00044
0.008602
0.207433
-2.82681
0.008661
0.071607
0.534516
15.5746
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7 考察
国全体、都道府県別で単回帰分析をした結果、
就学前教育への投資額と大学進学率の間には正の相関関係がある
大学進学率と複数の要因を加えて重回帰分析した結果、
就学前教育への投資額と大学進学率の間には正の相関関係がある
という分析結果に!
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7 考察
現段階では望んだ分析数値が出ていないため、今後より精度の向上
を図り後日、より詳細な結果、考察に訂正予定
19
8 結論
より精度の高い分析を経た考察結果をもとにした結論を後日掲載予
定
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9 引用文献
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9 引用文献
・第1節 少子高齢化・人口減少社会と知的資産・人材の重要性
http://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2005/2005honbun/html/H3122
000.html(経済産業省レポート)
・第1章 経済力の源泉としての大学の教育・研究
根本次郎 第2節 「我が国の経済成長率への大学進学率の寄与」
www.nier.go.jp/koutou/seika/rpt_02/pdf/rpt_02.pdf
・1995 近藤博之 「大学進学率の トレン ド分析一 人 口生態学的モ
デルの可能性 一」
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ご清聴ありがとうございました
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