100

発表テーマ
京阪電気興業株式会社
所属
発表者
活動期間
小山
敦司
平成17年4月~平成17年6月
結成 昭和59年7月
テーマ暦
リーダー 小山 敦司 事務所
31回
サークル名 〔せ み〕
私たちの柱上作業が(蝉)に
似ていることから命名
サークル人数 10名 平均年令 42.0歳
38歳 メンバー 堀川 真一 A級指揮 33歳
メンバー 井上 忠幸 A級指揮 53歳 メンバー 竹林 群騎 B 級
メンバー
26歳
メンバー 井上 安夫 A級指揮 55歳 メンバー 山下 芳伸 A級指揮 36歳
メンバー
奥村 勝
A 級
メンバー
辻本 茂
A級指揮 56歳 メンバー 溝下 慎一 A 級
30歳
メンバー
高峯 勝
A級指揮 61歳
32歳
会合の状況
17年 4月 6日から17年 6月20までの計8回
開催日
会合時間 出席 参加率
開催日
17年 4月 6日
4.0時間
10名
100%
17年 4月 7日
4.0時間
10名
100%
後半は 17年 6月13日
17年 4月 8日
4.0時間
サークル員
100% 17年 6月20日
10名 9名での
取り組みに
なりました。
17年 4月 9日
4.0時間
10名
100%
17年 4月25日
4.0時間
9名
100%
会合時間 出席 参加率
9名
100%
4.0時間
9名
100%
1.5時間
9名
100%
17年 5月30日 2.0時間
4月20日付け
1名退社
延べ会合時間
一回当たりの平均会合時間
平均参加率
27.5 時間
3 時間 26 分
100 %
活動内容の概要
実施項目
スケジュール(月)
4月
5月
6月
急遽、スケジュールを変
更し、
事故に直結
したテーマに取り組む結果
となった。
1.テーマ選定
2.現状把握
3.目標設定
活
動 4.要因解析
の 5.対策の
概
立案・試行
要
実施概要
テーマをもちより
事故に直結
問題点の抽出
したテーマ
現状把握
目標設定
要因について
の検討
対策の立案
実施
効果の確認
6.効果の確認
定着化の為
の施策
反省と今後
の展開
7.歯止め
8.反省と今後
の取組み
計画
実施
3月までは、ほぼ計画通り進んでいたが、災害発生により
テーマの選定
17年4月4日
テーマの選定にあたり、日常業務の中で日頃、感じている事や、困っている
問題を出し合い、サークル員全員でブレーンストーミングを行いテーマを選
定し、取り組んでいた。
重大災害が発生した
今回の災害に直結した、胴綱の取り扱いをテーマに決定した。
テーマ決定
現状把握①
現状を把握すべく理解度テスト、及びアンケートを実施しました。
理解度テスト
正しい胴綱への体重の掛け方マニュアルより作成
アンケート
正しい胴綱の使い方を行っているか?
17年4月6日
現状把握②
理解度テスト(28問)
テスト結果
正解数 点数
14問 50点
10問 36点
11問 39点
12問平均43点
53点
15問 54点
15問 54点
18問 64点
18問 64点
20問 71点
平均正解数
理解度
15問
53%
28問
100
28
90
26
80
24
70
22
60
20
50
18
15問
40
16
30
14
20
12
10
10
53%
問題数
平均正解数
0
理解度
正しい胴綱への体重の掛け方の理解度は
53.0%であることがわかった。
現状把握③
アンケート結果
フックを掛けてはいけない所には一度もフックを掛けたことがない。
9人中
2人
アンケート調査結果から
22.2%
フックの取付け確認を「目と手と音」で必ず実施している。
9人中
3人
33.3%
わずか
全体の27.7%
正しいフックの掛け方を知っており、
実施している作業員は
27.7%しかいないことがわかった。
目標設定
17年4月7日
目標を設定するにあたり、サークル員全員で協議しました。理解度テ
スト結果及び、アンケート結果により、
「正しい胴綱の使い方を理解し、実践できること」
を目標にしました。
理解度テスト
平均正解率
53.0% → 100%
アンケート結果から
正しいフックの掛け方を知っており、
実施できる作業員を平均
27.7% → 100%
にする事を目標にしました。
要因解析①
特性要因図を用いて解析を行いました。
17年4月7日
持ち点5点で評価付けをしました。(5点×9名=45点)
作業員
8
6
癖に気付いていない
3
作業員まかせ
7
4
過信していた
机上が中心
16
確認しているつもり
部下への指導不足
実技訓練が少ない
班まかせ
2
教えてもらっていない 3
正しく使うという
馴れ合い
意識が薄い
教育不足
熟年の作業員が
油断している
昇柱しない
知らない 3
理解する気がない
パト結果では出来ている
若手に指導して
5
日頃、胴綱を
12
いると思ってい
伝票が多い
使わない
真の姿が見れない実技試験から
手を抜く
た
出来ていると
6
のブランク
互いに注意しない
丸腰
忘れた
指揮だけ
思っていた
4
が長い
急ぐ
3
自信があった
4
10
指導するスキル
確認の機会がない
パトロール時に発見できていない
がない
理解している
忘れた単価の
3
忙しい
つもりであった
問題 9
無通告パトになっていない 7
緊急工事
指定工事に追われる
6
過信している
売り上げ未達
パトロールの
やり方が問題
2
事務所
うっかり忘れる
12
指揮者
な
ぜ
正
し
実い
践胴
で綱
きの
な使
いい
の方
かを
?理
解
で
き
ず
要因解析②
件
作業員
20
18
16
14
12
10
8
6
4
2
0
手
を
抜
く
う
っ
か
り
忘
れ
る
確
認
し
て
い
る
つ
も
り
癖
に
気
付
い
て
い
な
い
共通する要因をまとめ対策を打つことにしました。
これら4つの対策について立案することにしました。
要因の絞り込みを行い、要因をパレート図で展開
%
件
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
20
18
16
14
12
10
8
6
4
2
0
指揮者
作
業
員
ま
か
せ
確
認
の
機
会
が
な
い
過
信 忘
し れ
て た
い
る
%
件
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
20
18
16
14
12
10
8
6
4
2
0
事務所
実
技
訓
練
が
少
な
い
パ
ト
ロ
ー
ル
時
に
発
見
で
き
て
い
な
い
%
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
無
通
告
パ
ト
に
な
っ
て
い
な
い
真
の
姿
が
見
れ
な
い
対策①
対策②
対策③
対策④
対策の立案
対策を立案するにあたりサークル員全員で協議をしました
要因
対策
いつ
誰が
どうする
ルール化し
確実に正し
い使い方を
実施する
即
指揮者
昇降柱は重点監
視とする
手を抜く
対策
①
うっかり忘れる
作業員まかせ
確認しているつもり
対策
②
過信している
癖に気付いていない
自分自身の
癖や欠点に
気付かせる
4/25
作業員
ミラーリングを
実施する
対策の立案
対策を立案するにあたりサークル員全員で協議をしました
要因
対策
いつ
誰が
実技訓練が少ない
対策
③
確認の機会がない
実技訓練を
実施し、理
解度を確認
する
4/25
事務所
忘れた
どうする
実技については訓
練所にて実技訓練
を実施する。
机上教育について
は、理解度テスト
を実施し、理解度
を確認する。
パトロール時に発見できない
対策
④
無通告になっていない
パトロール
の実施方法
を改善する
即
事務所
真の姿が見れない
これら4つの対策を実施することにしました
完全無通告パト
ロールを実施す
る
対策の実施
対策①
①フック取付は「目」「手」「音」で確認せよ!
②命綱取付はフック金物点検の上「目」「手」
「音」で確認せよ!
③検電は接地体から体を離し、確認まで必ず
行なえ!
昇降柱は重点監視
④命綱取り外し前には、胴綱に加重をかけフッ
ク外れが無いことを確認の上はずせ!
としました。
作業指揮者は、フック取付、命綱取付の確認方法を指示すると
ともに、検電、胴綱への体重の掛け方についても指示するよう
徹底しました。
確認よし
!
カチャ、
カチャ
作業員は必ず
自問確認自答
を行うことにしました。
対策の実施
対策②
ミラーリングの実施を行いました。
撮影した自分自身の
姿を観て
癖
欠点
自分自身の癖や
欠点の矯正に役立て
正しい胴綱の使い方を理解し、実践
できることに努めました。
対策の実施
対策③
実技訓練の実施と教育後に理解度の確認を行いました。
古川橋訓練所を借用して
机上教育を実施し
実技訓練(昇降柱)の実施
理解度の確認(テストの実施)
対策の実施
対策④
完全無通告パトロールの実施
完全無通告パトロールを実施することにより、正しい胴綱の
使用の定着を図った。
離れた所から
の観察
STOP
効果の確認①
現状を把握すべく理解度テスト、及びアンケートを再度実施しました。
理解度テスト
正しい胴綱への体重の掛け方マニュアルより作成
アンケート
正しい胴綱の使い方を行っているか?
効果の確認②
理解度テスト(28問)
テスト結果
正解数 点数
28問 100点
28問 100点
28問 100点
全員が100点
28問
100点
を取得できた。
28問 100点
28問 100点
28問 100点
28問 100点
平均正解数
理解度
100%
28問
28問
100%
28問
28
100
26
90
24
80
22
70
20
60
18
50
40
16
30
14
20
12
10
10
問題数
平均正解数
0
理解度
正しい胴綱への体重の掛け方の理解度は
100%であることがわかった。
効果の確認③
アンケート結果
フックを掛けてはいけない所には一度もフックを掛けたことがない。
8人中
8人
アンケート調査結果
100%
おいても
退職
フックの取付け確認を「目と手と音」で必ず実施している。
8人中
8人
100%
無通告パトロール
結果においても
確認出来た。
正しいフックの掛け方を知っており、
実施している作業員は
100%になった。
退職
効果の確認④
対策前
理解度テスト
対策後
正解率
53.0%
アンケート結果より
正しいフックの掛け方を知っており、
実施できる作業員
27.7%
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
正解率
理解度テスト
目標達成
100%
無通告パトロール
アンケート結果より
において確認
正しいフックの掛け方を知っており
実施できる作業員
100%
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
正しい取り扱い
正解率
正解率
正しい取り扱い
歯止め
実技訓練を1回/月実施し、正しい胴綱の使い方を確認する。
無通告パトロールにおいて、正しい胴綱の使い方を確認する。
反省と今後の取組み
良かった点
安全についてサークル員全員が真剣に取り組む事が出来た。
教育のあり方やパトロールの実施方法について改善する事が出来た。
苦労した点
無通告パトロール時に作業員に発見されないようにするのに苦労した。
相手に理解させる教育の実施方法がいかに難しいという事を痛感した。
今後の取組み
今回の対策の継続実施以外にも、安全管理体制の強化を図り、無事故・無災害
を築いていく。
関 電 工 事 協 力 会