ミクロ経済学 第2回 中村さやか 全微分と変微分 (多変数関数の微分) 今日やること 0. 等高線 帝国書院 「等高線ってなあに?」 http://www.teikokushoin.co.jp/01_geo/contour.html 1. 多変数関数とそのグラフ 2. 偏微分 3. 全微分 多変数関数 y=f(x) Yは一つの変数xだけの関数 Y=f(x, z) Yはxとzの二つの変数の関数 独立変数が複数ある関数:多変数関数 多変数関数のグラフ y=f(x, z) y: モテ度; x: 容姿端麗度; z:性格の良さ • 縦軸にx 、横軸にz 、垂直方向にyをとれば3Dグラフ が描ける • 等高線を使えば二次元のグラフが描ける • zを一定にすれば、 xとyのグラフが描ける ( xを一定にすれば、zとyのグラフが描ける) • グラフ参照 モテ度はどう変わる? • 容姿は同じままで、性格を少しだけ良くしたら、モテ 度はどれだけ変化する? • 性格は同じままで、少しだけ髪型に気を使ったら、モ テ度はどれくらい変化する? ⇒片方の変数を一定にしたまま、もう片方の変数でモ テ度を微分する ⇒偏微分 偏微分 y=f(x, z) • 他の独立変数を定数とみなして1つの独立変数で 微分することを偏微分という • 他の独立変数を一定にして一つの独立変数だけを 微小に変化させると、yはその何倍変化するか • yをxで偏微分するとき y とかく x f ( x0 , z0 ) f ( x0 h, z0 ) f ( x0 , z0 ) lim h 0 x h 偏微分の例 y 3 x z 2 xz 2 2 2 2 y dx 2 2 dx 2 2 3z 2z 3z 2 x 2 z x dx dx 要は他の独立変数を定数として微分すればよい 次の関数をxで変微分してみよう y=x2+z2+40 y=x/z 偏微分と傾き • yをxで微分したときの偏微分係数は、zを一定にして 横軸にx、縦軸にyをとってグラフを描いたときの 接線の傾き(瞬間の傾き)に等しい 例)次の関数について、z=1のときのxとyのグラフを 描きなさい。また、yをxで偏微分しなさい。 y xz y xz yx z 2 2 一次近似 変化分hが0に近ければ(=十分小さければ)、平均変 化率は微分係数に近いので f ( x0 h) f ( x0 ) f ( x0 h) f ( x0 ) df f lim ( x0 ) h 0 x h h dx 式変形すると df f ( x0 )x dx 一次近似の例 y = f(x) = x3 x を100から101に増やしたときの y の変化分は、 Δy = f(101) – f(100) = 1030301 – 1000000 = 30301 一次近似すると df df y ( x0 ) x (100) 1 xが100のときの微分係数 dx dx df df 2 3 x なので , y (100) 3 100 2 30000 dx dx 全微分 y=f(x, z) 全ての独立変数が変化するなら、 yの変化分 =xの変化による変化分+ zの変化による変化分 f f y x z x z 全微分の例 y 3 x z 2 xz y 2 2 6 xz 2 z x y 2 6 x z 4 xz z y y y x z x z x(6 xz2 2 z 2 ) z (6 x 2 z 4 xz) 2 2 2
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