経済データのダウンロードと グラフの作成 経済データ解析 2009年度 このスライドの内容 経済データの作成主体 「経済データ」といっても、多種多様なものがある。作成主体によっ て分類すると、官庁統計と民間統計とに分類できる。信頼性の異な るこの2種類は利用するときに注意が必要である。 インターネットを用いた経済データの収集 日本の官庁統計であれば総務省統計局のサイトを見れば、そこか らのリンクによってデータを入手できる。民間統計の場合は、業界 団体のページが役に立つ。 経済データの作成主体 ひとくちに「経済データ」といっても、そこには多種多様な ものが含まれる。 (日本国内だけでもGDP、完全失業率、消費者物価指数、東証株価 指数・・・) これらのデータは、さまざまな機関がさまざまな目的で作 成しているため、分析目的に合ったデータを探し出すこと は簡単なことではない。 そのため、経済データの所在については、ある程度の予 備知識が必要となる。 経済に関するデータを作成主体(だれが作ったか、もしく はどこが作ったか)によって大きく2つに分けると次のよう になる。 政府統計(官庁統計ともいう) – 国や地方自治体などが作成する統計 – 国、都道府県、市町村などが政策などを立案、実施するために 税金を使って作成する統計で、公共性が求められる。 民間統計 – 企業、業界団体または個人などが作成する統計 – 企業が販売戦略のために作成したり、業界団体がその動向を調 べるために作成したりするもの。研究者がおこなう調査や個人的 なアンケートなどもこれに含まれる。 ※ 政府統計は公共性を持つデータであり、ある程度の信頼性が要求され る。一方、民間統計は調査の規模、方法などがさまざまであり、非常に 信頼できるものもあれば、まったく信頼できないものもある。そのため、 利用するときには注意が必要である。 インターネットを用いた経済データの収集 経済データの公表方法は、大きく次の2種類に分け られる。 – 紙媒体(報告書、資料集など) 手入力が必要な反面、必要なデータのみを入力すればよい – 電子媒体(CD-ROMなど) 手入力は不要であるが、分析に必要でないデータも含まれ、整形が必要 最近は電子媒体のものをWeb上で公表していること が多い。これらのデータはExcelで直接見ることがで きる形式であることが多く、インターネットでこれらの データを収集することが便利である。 インターネットで経済データを収集する場合、 yahoo(http://www.yahoo.co.jp)や google(http://www.google.co.jp)などの さまざまなサーチエンジンに、収集したいデータの キーワード(たとえば「失業率」など)を入力して検 索するという方法がある。 しかし、この方法では非常に多くの検索結果が 返ってきて、その中から必要なデータを探すのが 大変であることが多い。 そのため、どのサイトに行けば、どのようなデータ を入手できるかについて、ある程度の予備知識が 必要となる。 日本の官庁統計のデータを入 手したい場合、総務省統計局† のページ (http://www.stat.go.jp)にまず 行くとよい。 日本の官庁統計は「分散型」と いわれる統計機構であり、各 府省が関連する統計を作成し ている。その総合調整機能を 持つのが総務省政策統括官 (統計基準担当)である。 Webサイトもこのような統計機 構を反映し、総務省統計局の ページから各府省の統計の ページへリンクが張られている。 † 正確には総務省統計局・政策統括 官(統計基準担当)・統計研修所 のページとなる。2005年の行政改 革によりこのようになった。統計局 は統計局と政策統括官(統計基準 担当)に分けられた。 総務省統計局が中心となって開発した「政府統計の総合 窓口(e-stat)」 (http://www.e-stat.go.jp)は、各府省が各自 のHPに掲載していたデータをこのサイトから直接閲覧でき ることを目指したサイトである。(現在整備途上であり、使 いにくい面もある。) また、総務省統計局では、主要な統計データを『日本統計 年鑑』という統計書にまとめており、この統計書に収録さ れているすべてのデータは、 (http://www.stat.go.jp/data/nenkan/index.htm)で見ること ができる。 韓国の政府統計なら大韓民国統計庁(http://www.nso.go.kr) を、中国の政府統計なら中国国家統計局 (http://www.stats.gov.cn)をまず見ると良い。韓国は分散型の 統計機構、中国は中央は集中型、地方は分散型の統計 機構である。 民間統計の場合は、官庁統計のように所在のリンクがあ るわけではなく探すのは非常に大変である。 業界団体(自動車の場合なら日本自動車工業会など)が、 加盟各社のデータを収集していることがあり、比較的まと まった統計データを入手できる。全国統計協会連合会の ページにおいてリンク集 (www.nafsa.or.jp/home/index08.htm)が作成されているの で、ここから関連ありそうな団体を探し出せば良い。
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