経済データのダウンロードとグラフの作成経済データ解析 2006年度経済データの所在ひとくちに「経済データ」といっても、そこには多種多様なものが含まれる。（日本国内だけでもGDP、完全失業率、消費者物価指数、東証株価指数・・・）これらのデータは、さまざまな機関がさまざまな目的で作成しているため、分析目的に合ったデータを探し出すことは簡単なことではない。そのため、経済データの所在については、ある程度の予備知識が必要となる。経済に関するデータを作成主体（だれが作ったか、もしくはどこが作ったか）によって大きく2つに分けると次のようになる。官庁統計（政府統計ともいう） – 国や地方自治体などが作成する統計 – 国、都道府県、市町村などが政策などを立案、実施するために税金を使って作成する統計で、公共性が求められる。民間統計 – 企業、業界団体または個人などが作成する統計 – 企業が販売戦略のために作成したり、業界団体がその動向を調べるために作成したりするもの。研究者がおこなう調査や個人的なアンケートなどもこれに含まれる。官庁統計は公共性を持つデータであり、ある程度の信頼性が要求される。一方、民間統計は調査の規模、方法などがさまざまであり、非常に信頼できるものもあれば、まったく信頼できないものもある。そのため、利用するときには注意が必要である。データの収集経済データの公表方法には – 報告書などの紙媒体 – CD-ROMなどの電子媒体による方法がある。最近は電子媒体のものをWeb上で公表していることが多く、インターネットでこれらのデータを収集することが便利である。インターネットで経済データを収集する場合、 Yahoo(www.yahoo.co.jp)やgoo(www.goo.ne.jp)などのサーチエンジンに収集したいデータのキーワードを入力して検索するという方法があるが、この方法では非常に多くの検索結果が返ってきて、その中から必要なデータを探すのが大変であることが多い。そのため、ある程度の予備知識が必要となる。官庁統計は、総務省統計局・政策統括官（統計基準担当）のページ(www.stat.go.jp)から各省庁の統計のページへリンクが張られている。日本の官庁統計は「分散型」といわれる統計機構であり、各省庁が関連する統計を作成している。その総合調整機能を持つのが総務省政策統括官（統計基準担当）である。 (www.stat.go.jp/index/seido/2-2.htm や www.stat.go.jp/index/seido/2-1.htm を参照) 総務省統計局のページに開設されている、統計データ・ポータルサイト(portal.stat.go.jp)は、どの省庁のページを見れば、どのような統計データがあるかの総合案内である。（ただし、ある程度の予備知識は必要）また、主要な統計データをまとめた書籍『日本統計年鑑』に収録されているすべてのデータは、総務省統計局のページ(www.stat.go.jp/data/nenkan/index.htm)で見ることができる。民間統計の中で、業界団体が作成したものは、全国統計協会連合会のページにおいてリンク集 (www.nafsa.or.jp/home/index08.htm)が作成されているので、ここから関連ありそうな団体を探し出せば良い。