「育成の論理」と「選抜の論理」

「育成の論理」と「選抜の論理」
◎職能資格制度が持つ原理とは?
育成の論理
OJTやOff-JTなどを経て職能要件を満たした者、資格要件を満たした者を昇格さ
せようという考え。
選抜の論理
昇格にインセンティブを与え、人件費コストを下げるために昇格者を選抜したい
という考え。
矛盾
職務資格制度とジョブ・グレイド①
◎ジョブ・グレイドとは?
職務のレベル(ジョブサイズ)に応じて、グレードを制定し、そのグ
レードに応じて昇進昇格の処遇をする制度。
(職務の難易度、責任度、その企業が期待するレベル等…)
・職務資格制度=職務遂行能力という労働供給の要因
・ジョブ・グレイド=職務という労働需要の要因
職能資格制度とジョブ・グレイド②
職能資格制度
社員一人一人の保有能力をベースに
ジョブ・グレイド
基本要件
能力がベースになるため、発揮しなくても
評価される
特徴
能力が高まれば昇格。降格はない。上位
等級が増え、ポスト不足になる。
昇格任用
昇格により昇給する。右肩上がり。
上位等級者が簡単な仕事をしても高賃金
を支給する。(同一職務で賃金格差)
若年層の多い場合に適する。
賃金
デメリット
メリット
企業から見た職務価値をベースに
職務価値と業務の成果が評価される
ポスト数には制限があり、欠員がある場合
に昇格。ポストが無くなれば離脱する。
定期昇給はない。同一職務、同一賃金。
簡単な仕事を担当すれば賃金が低くなる。
職務移動が賃金で上下する。
人件費の自動膨張がない。