社会保障論講義 第1章「社会保障制度の危機はなぜ起きるのか」7~8節

社会保障論講義
5章「社会保障制度の積立方式への
移行」
学習院大学経済学部教授
鈴木 亘
1.ここまでのまとめ
• ①わが国の社会保障財政の仕組みは、現在
の高齢者を、現在の現役世代が支えるという
「賦課方式」であり、わが国のように少子高齢
化が急速かつ大規模に進む中では、現役の
負担が耐え切れないほど高くなり、世代間不
公平も深刻化する。
• ②しかも、わが国が直面している少子高齢化
は、現在はまだほんの序の口に過ぎない。今
後、数十年にわたり、現在とは比較にならない
ほどの高負担に耐えてゆかなければならなら
なくない。
• ③この少子高齢化の進行を少子化対策で解消
することはほぼ不可能。また、超少子高齢化社
会の到来はほぼ確実な未来像。したがって、
我々は、少子高齢化の進行を前提に、「少子高
齢化と共に生きる」道を探らなければならない。
• ④これに対して、現在までに行なわれてきた改
革は、いずれも、その場しのぎの対症療法であ
り、問題を先送りしているに過ぎない。
• ⑤しかも、現在行なわれている改革や改革論
議は、いずれも財政問題への本質的対処を
避けるものばかりで、改革の実効性が無い無
意味な改革か、問題を先送りするものばかり。
• このような状況下で、どのような抜本改革を行
なえば良いのか。「( )方式への移行」に尽
きる。所得比例部分は( )方式、基礎年金
部分は( )方式という改革が望ましい。
• 年金のみならず、医療保険、介護保険も全て
( )方式へ移行する。
• 積立方式は、「自分の世代の老後に必要な社
会保障費は、自分の世代の現役の時代に積
み立てておく」という前後の世代とは無関係な
財政方式だから、少子高齢化がどれほど進も
うが全く影響を受けない。少子高齢化が急速
かつ大規模に進むわが国に、まさに「うってつ
けの財政方式」。
• もし、わが国の社会保障制度が、初めから積
立方式で全て運営されていたのでしたら今現
在、社会保障問題でこれほど悲喜劇を繰り返
す必要はなかった。
2.積立方式への移行とその誤解
• 現実には全ての社会保障制度で「賦課方式」
が選択されてしまっている。残念ながら、現在
の我々には、「真っ白なキャンバスに今から
新しく絵を描くように」積立方式を選ぶことは
できず、現在の賦課方式の「(
)」をしてか
らしか積立方式に切り替えられない。まず、こ
の「清算」とは何か、どのようにして清算する
のかという問題から考える。
国の負債
③
高齢期
賦課方式
①
②
改革期の世代⇒
現役期
高齢期
積立方式
現役期
高齢期
現役期
高齢期
将来の世代にわたっ
て、少しずつの負担
• 「改革期の世代」は気の毒な世代。前の世代
と自分の世代のために、保険料を2重に負担
しなければならない。
• これを専門用語で、「(
)」と呼ぶ。
「年金、社会保障の専門家」といわれる人々
は、この2重の負担があるために積立方式移
行は現実的ではなく、一度、賦課方式を選択
した以上は積立方式に戻ることはできないと
主張しるが、それは本当か。
• 改革期の一つ前の世代の老後の費用を、国が負
債を背負って立て替えた場合、もはや、改革期の
世代の①の支払いは必要なく、改革期の世代は
自分の老後のための積立(②)のみを考えれば
良い。
• この積立方式移行によって「得」をするのは、改
革期の世代だけではなく、積立方式移行後の全
ての将来世代。そのための「移行費用」、つまり2
重の負担を改革期の世代にだけ押し付けるのは
虫が良すぎる。
• とりあえず国に負債を背負っておいて貰い、たく
さんの世代で将来にわたって少しずつその負債
を返済してゆけば良い。
• 「ただでさえ苦しい財政状況の中で、国がどう
やって国債を新たに発行する余裕があるの
だ」という批判もあるが、実際には国債発行の
必要性もない。2010年度現在、厚生年金と国
民年金合計で約121兆円の積立金があるし、
積立方式移行によって積立金がこれからずっ
と積み上がってゆくので、その中でやり繰りす
ることが十分に可能。
• ただし、世代間不公平の大幅改善には、途中
で国債発行を行なうことも一案。
3.積立方式移行の実際
図表 5-2 厚生年金保険料率の推移
%
22.00
2004年改革(最終保険料率
18.3%)
21.00
20.00
現状(最終保険料率21.6%)
19.00
積立方式移行1(保険料率
20.2%固定)
18.00
17.00
積立方式移行2(保険料率
19.65%固定+スライド前倒
し)
16.00
注)OSU2007 モデルによる試算結果。
2098年
2093年
2088年
2083年
2078年
2073年
2068年
2063年
2058年
2053年
2048年
2043年
2038年
2033年
2028年
2023年
2018年
2013年
2008年
15.00
図表 5-3 厚生年金積立金の推移
兆円
800.0
700.0
600.0
500.0
積立方式移行
400.0
300.0
初めから積立
方式のケース
200.0
100.0
遠い将来で一致
21
15
21
05
20
95
20
85
20
75
20
65
20
55
20
45
20
35
20
25
20
15
20
05
0.0
注)OSU2007 モデルによる試算結果。2005 年時点での割引現在価値に直している。
• 2009年度から改革をする試算。
• 仮に初めから積立方式のケース」の積立金だが、例
えば2008年時点の金額は約670兆円であり、これ
は2008年の厚生年金積立金の約130兆円をはるか
に越える金額。この差額の約540兆円が積立金不
足であり、専門用語で「(
)」と呼ぶ。この年
金純債務こそ、前節で説明した「2重の負担」分に他
ならない。厚生年金の場合、その規模が非常に大き
いため、2重の負担の金額も、わが国のGDPを超え
るほどの金額となる。
• この2重の負担を一気に1つの世代に負わせる必要
はない。いくつもの世代で負担を分け合えば良い。
そこで、遠い将来にわたって少しずつ幅広い世代で
毎年負担して行くことにする。
図表 5-4 厚生年金の世代別損得計算の比較
万円
4,000
3,000
現状(最終保険
料率21.6%)
2,000
積立方式移行1
(保険料率
20.2%固定)
1,000
0
積立方式移行2
(保険料率
19.65%固定+ス
ライド前倒し)
-1,000
-2,000
19
40
19
45
19
50
19
55
19
60
19
65
19
70
19
75
19
80
19
85
19
90
19
95
20
00
20
05
20
10
20
15
20
20
20
25
20
30
20
35
-3,000
注)OSU2007 モデルによる試算結果。
生年
図表 5-5 現状の保険料率の区分経理
1980年生
積立方式移行の保険料率
19.1%
①老後の年金受給に見合った保険料率
13.4%
②2重の負担分
5.7%
注)OSU2007 モデルによる試算結果。
2010年生
20.2%
13.2%
7.0%
「飲みやすい」年金改革案
• 「基礎年金財源の税方式化」と同じタイミング
で積立方式移行を図る。基礎年金の税源化
によって、厚生年金の基礎年金拠出金分の
保険料が不必要になるから、本来、厚生年金
の保険料率は大幅に下げることが可能。しか
しながら、それをそれほど下げずにおいて、
将来にわたって保険料率を固定する。見かけ
上、保険料率を引上げずに、実は保険料率
を一気に引上げたことと同じ効果が得られ、
積立方式へ移行することが可能。
• 2009年以降の保険料率を14.35%に固定す
ることにより、図表5-3と同様の積立金が確保
でき、積立方式に移行できる。試算当時の保
険料率は、15.35%だったので、ちょうど保険
料率を1%引下げる計算。
• この場合の世代別損得計算では、将来にわ
たる全ての世代で損失は300万円以内に収
まっている。これはもう、ほぼ損得なしの状態
まで回復できたといって良い。つまり、2重の
負担としてあった膨大な過去の純債務分の追
加負担は、基礎年金拠出金が無くなったこと
により打ち消された。
図表 5-12 厚生年金の世代別損得計算の比較
万円
4,000
3,000
現状(保険料率
再引上げ)
2,000
1,000
0
-1,000
積立方式移行3
(保険料率
14.35%固定+基
礎年金消費税)
-2,000
19
4
19 0
4
19 5
5
19 0
5
19 5
6
19 0
6
19 5
7
19 0
7
19 5
8
19 0
8
19 5
9
19 0
9
20 5
0
20 0
0
20 5
1
20 0
1
20 5
2
20 0
2
20 5
3
20 0
35
-3,000
注)OSU2007 モデルによる試算結果。
生年
• この無くなった2重の負担分は、国が肩代わり
している。
• もともとこの厚生年金の基礎年金拠出金分に
対応していた部分は、過去の大盤振る舞いの
せいで発生した負債に他ならないから、過去
にさかのぼって徴収する分があるべき。相続
資産の中から徴収する方法がある。
• 相続資産は毎年( )兆円発生している。そ
れに対する相続税は1.4兆円の徴収に過ぎ
ない。 保険料徴収逃げ切り世代には、「江戸
の敵を長崎で討つ」相続税徴収が良い。
• また、少なくとも、基礎年金の中には1/3(現在
は1/2)は国庫負担があったのだから、この国
庫負担分は相続資産から取り返してもよい。
• 国庫負担分の徴収は、既に、カナダで
「(
)制度」として実施されている。
• 相続資産からの負担の死後一括徴収は、不
動産売却益課税で、ヨーロッパでは一般的に
行われているもの。
• 基本は、消費税で少しずつ将来にわたって負
担するということになる。つまり、基礎年金財
源の消費税化を実施。
• 社会保障国民会議の試算によれば、これによ
る消費税引上げ幅は2009年で3.3%。
• ここで重要なのは、消費税引上げといっても、
国民年金加入者にとっては、保険料額引下げ
と相殺し合いので、差し引きの純ベースで負
担増ではない。
• 一方、厚生年金加入者にとっては、差し引き
できる保険料率の引下げがないので、純負担
増。大盤振る舞いの結果なので仕方ない。
• ただし、消費目的税の税率が国民年金と厚生年
金で同一であるというのは、厚生年金受給者に
とって負担が大きすぎ、不公平。そこで、厚生年
金受給者には、例えば過去からの相続税徴収分
に応じて、税の還付もしくは所得税の控除がなさ
れるという制度する。これならば、少なくとも初め
の30年程度の間、厚生年金受給者の実質的な
消費税率(基礎年金目的税から税還付・税控除
を差し引いたもの)を低く抑えることができる。
• これで不公平を緩和すると伴に、景気を悪化させ
る効果も抑えることが出来る。また、相続税徴収
及びクローバックへのプレッシャーも厳しいものに
なり、取立てが進む。
• 相続税収やクローバックが無くなったその後
はどうするかといえば、税還付・控除分を持続
させるために、国債発行による財源調達も止
むを得ない。
• この頃には、厚生年金の積立金もかなり積み
上がっているので、積立金に国債を引き受け
てもらい、ずっと借りたり返したりを繰り返して
将来に持ち越す(ロールオーバーする)ことも
可能と思われる。この方法では、2重の負担
の追加負担をさらに遠い将来の世代まで分散
することが出来る。
医療保険の積立方式化と保険料率
• 議論のスタートとして、1国全体の医療保険を全て
統合したベースで、公費投入分も含めて積立方式
移行をした場合に、どのような保険料率になるかを
考える。2009年度からの改革を試算。
• 2008年現在の保険料率(税負担含)は、8.03%で、
きょうかい健保とほぼ同水準。
• 賦課方式の下では、今後急速にその保険料率は引
き上がり、そのピークである2072年には15.68%と、
ほぼ倍の保険料率に達する。
• 積立方式に移行するための保険料率は、12.21%。
2009年から保険料率を一気に引上げ、その後固定
することによって、積立方式に移行が可能。
図表 5-6 医療保険の保険料率の推移
%
17.00
15.00
13.00
賦課方式
11.00
9.00
7.00
20
08
20
13
20
18
20
23
20
28
20
33
20
38
20
43
20
48
20
53
20
58
20
63
20
68
20
73
20
78
20
83
20
88
20
93
20
98
21
03
5.00
注)医療保険財政モデルにより、筆者試算。
積立方式
2重の負担金額は380兆円
図表 5-7 医療保険積立金の推移
兆円
450
400
350
積立方式移行
300
250
初めから積立方
式のケース
200
150
100
50
2008
2012
2016
2020
2024
2028
2032
2036
2040
2044
2048
2052
2056
2060
2064
2068
2072
2076
2080
2084
2088
2092
2096
2100
2104
0
注)医療保険財政モデルにより、筆者試算。2005 年時点での割引現在価値に直している。
世代間不公平は改善するか
図表 5-8 医療保険における世代別の生涯保険料率の比較
%
16.00
14.00
賦課方式
12.00
10.00
8.00
積立方式
6.00
注)医療保険財政モデルにより、筆者試算。
2040
2035
2030
2025
2020
2015
2010
2005
2000
1995
1990
1985
1980
1975
1970
1965
1960
1955
1950
1945
1940
4.00
生年
介護保険の積立方式化と保険料率
• 医療保険と同様、1国全体の介護保険を全て統合し
たベースで、公費投入分も含めて積立方式移行を
考えた場合に、どのような保険料率になるかという
ことをみる。
• 現在の保険料率(税負担含)は1.85%。きょうかい
健保の2号保険料である1.13%と比べて、やや高い
同水準。
• 賦課方式の下で、今後急速にその保険料率は引き
上がってゆく。そのピークは医療保険よりも更に遅く、
2087年に7.60%。2008年の保険料率に対する倍
率は4倍以上。
• 積立方式に移行するための保険料率は、4.81%。
図表 5-9 介護保険の保険料率の推移
%
8.00
7.00
6.00
5.00
賦課方式
4.00
3.00
2.00
1.00
20
08
20
13
20
18
20
23
20
28
20
33
20
38
20
43
20
48
20
53
20
58
20
63
20
68
20
73
20
78
20
83
20
88
20
93
20
98
21
03
0.00
注)介護保険財政モデルにより、筆者試算。
積立方式
2重の負担は230兆円
図表 5-10 介護保険の積立金の推移
兆円
250
200
積立方式移
行
150
初めから積
立方式の
ケース
100
50
2104
2100
2096
2092
2088
2084
2080
2076
2072
2068
2064
2060
2056
2052
2048
2044
2040
2036
2032
2028
2024
2020
2016
2012
2008
0
注)介護保険財政モデルにより、筆者試算。2005 年時点での割引現在価値に直している。
世代間不公平は改善するか
図表 5-11 介護保険の生涯保険料率
%
8.00
7.00
6.00
賦課方式
5.00
4.00
積立方式
3.00
2.00
1.00
注)介護保険財政モデルにより、筆者試算。
2040
2035
2030
2025
2020
2015
2010
2005
2000
1995
1990
1985
1980
1975
1970
1965
1960
1955
1950
1945
1940
0.00
生年
国民への説得の重要性
• 積立方式移行のポイントは、年金、医療保険、介護
保険とも、現在の保険料率(保険料額/ボーナスを
含む賃金)を直ちに引上げて将来にわたって固定す
ること。将来の世代にとっては、保険料率が引下げ
られたことになる。
• 一方で、現在の保険料率は一気に引き上がるので、
現在低い保険料を払っている世代、特に現在中高
年の世代から強い不満が出る。この点が、積立方
式移行の最大のネックであり、政治的に実現性が
乏しいといわれる所以。
• 現在の中高年の世代も、自分の老後に本当に年金
や医療・介護の給付が十分になされるのか、あるい
は消費税等の形で突然負担増を迫られるのではない
かと、不安を感じている。積立方式移行は、現在や将
来の現役世代の負担を減らし、社会保障財政を安定
させるので、こうした不安は解消されることになり、現
在の中高年の世代にもメリットがある。
• 積立方式移行は、子供や孫にあまりに過重な負担を
押し付けないための「世代間の助け合い」改革。
• また、この保険料引上げという改革は、「最後の改
革」。
• これらの点を、政治家や厚生労働省がきちんと国民
に説明ができれば、一回限りの保険料率の大幅引上
げを全ての国民に理解してもらえる可能性はある。
「飲みやすい」改革案
• 医療保険、介護保険についても、名目上、保
険料率を引上げない方法が「飲みやすい改
革」。
• 思い切った給付カットを行なう以外に方法は
ない。高齢者の医療保険、介護保険の自己
負担率を2割に引上げる。
• 「(
)」(deductible)も検討に値する。
• こうした一連の自己負担引上げ措置は、賦課
方式の現行制度でも、いずれ近い将来に導
入される可能性が高いが、今すぐに実施する。
• 自己負担引上げとは保険給付引下げに他な
らず、本来は保険料率を大きく引下げられる。
• しかし、保険料率引下げを行なわず、現在
の保険料率に固定して、積立方式に移行する。
• ポイントは、いずれ行なわなければならない
給付削減改革を早めに行なうこと。
自己負担増にはMSA(医療貯蓄口
座)を導入
• 医療保険や介護保険において増加した自己負担分
についても、家計の負担に配慮する医療貯蓄口座
(MSA:Medical Saving Account)を導入。
• (
)は、シンガポールやアメリカで導入されてい
る制度で、具体的に、労使両者の負担によって給与
の一部を、優遇税制のある貯蓄口座に積み立てて
行き、老後に大量に発生する個人の医療費・介護
費の支出に備えるというもの。いわば、自己負担分
を賄うための個人勘定の積立金。
• 現在の勤労者に対しては、このMSAを導入す
ることにより、引上げられた自己負担分をここ
から捻出してもらう。
• 一方、現在の高齢者達については、これから
MSAを積み立ててゆくことは出来ないが、現
在保有している金融資産をMSAとして供出し
てもらう。一般に、現在の高齢者達は、医療
用・介護用に、既に多くの予備的貯蓄(万が
一に備えての貯蓄)を保有しているので、これ
を利用させてもらう。
• もちろん、個人の貯蓄を個人のMSAに切り替
えるだけなので、現在の高齢者達には何も得
が無い。
• そこで、シンガポールのMSAのように、MSA
を家族間で相続できる制度にしたり、その際
の相続税や利子課税を非課税とする。
• また、医療保険・介護保険の給付引下げに
よって、公費もかなり削減できるわけなので、
この分の余った公費を、①資産保有額が非常
に少ない高齢者のMSAに充当する、②現在
の高齢者のMSA拠出に対して、一定割合の
上乗せ補助金とする。
• また、積立金原資として、相続資産からの本
来あるべき負担の死後一括清算方式を活用
する。
• 医療・介護についても、高齢者分は公費が半
分以上投入されており、そのために、相続資
産を形成することができたわけであるから、そ
の分を死後徴収することは十分に正当化可
能である。
• 相続資産からの徴収は、消費税とは異なり、
景気悪化を招かないため、まさに今うってつ
けの安定財源である。