日本的雇用の変化について 0400142661 櫟木良太 日本的雇用の三種の神器 • 今までの日本的経営の柱は終身雇用制・年功序列制・ 企業内組合であり三種の神器と呼ばれた。 ・終身雇用制は定年まで雇用を継続すること ・年功序列制はそれぞれの学歴ごとに同年次の従業員 に対して同じ人事管理をすること ・企業内組合は同じ企業に属する従業員で組織される 労働組合のことである。 • 三種の神器は労働者に強い帰属意識・愛社精神を植付 け日本の急速な工業化を支えたと考えられている。 なぜ日本的雇用は成功したのか? • 日本人の民族的特徴ー日本人は農耕民 • 高度経済成長期の時代背景 1.欧米に「追いつけ追い越せ」が目標で既存の技術を 取り入れることが大事だった。 2.いかに低コストで効率的に生産し、低価格で大量販売 するかが特色だった。 要するに企業の一致団結が求められたということ 日本的雇用の変化 • ゼロ成長時代になり日本的雇用は流動化したと言われる • どのように変化したか? ・終身雇用制を維持できなくなりリストラが増えた。 ・年功序列主義から成果主義への移行が進んだ。 ・パートタイマーや派遣社員が増えた。 ・上記にあわせて企業の保障制度が変化した。 日本的雇用の変化の時代背景 1.深刻なデフレ不況 2.ポストモダン時代の到来 3.経済のグローバル化 4.国民的意識の変化 1.深刻なデフレ不況 ・不況が雇用形態に与える影響 企業の業績悪化 | 人件費削減の必要性 | 成果主義の導入、パートなどの安価な労働力の 増大、リストラ、早期退職制度 2.ポストモダン時代の到来① ・ポストモダン時代とは? 「追いつけ追い越せ」が終わり産業化が飽和した時代 1.事業遺産の継承減少、新しいものをつくる必要性 2.少品種、大量生産主義から多品種、少量生産主義へ 3.サービス産業の躍進 ポスト産業時代の到来② ・1と2が雇用形態に与える影響 全ての従業員が均等に生産に貢献することはありえず 特定の個人の貢献分が生産に強く反映するようになる | 成果主義が台頭 ・3が雇用形態に与える影響 サービス産業では正社員の必要性がない | パート等の非正社員を雇う方が企業にとって得 3.経済のグローバル化 ・経済のグローバル化の影響 高利潤を求めて企業が国境を超えて活動 | 一国内分業体制から世界的分業体制へ | 例、製造業の空洞化 | 日本は高付加価値の生産で勝負! 国民的意識の変化 • 資料2からいえること ・仕事に生きがいを感じる「仕事志向」が大幅に減り、 「仕事余暇両立志向」や「余暇志向」が増えている。 ・正社員として働きたい人は圧倒的に多い 以上から多くの日本人は以前ほど会社に尽くしたくないが 安定した立場で働きたいと思っていると言える。あまり要 因とはいえない。 景気が良くなると流れは止まるか? • 日本の景気が上向くと人件費削減の必要性なし? 景気が良くなるのは一部の勝ち組企業の貢献分が大 で多数の企業は厳しい環境のもとに置かれる。 | なぜか?ポストモダン時代 グローバル化は変わらない から | よってこの流れは止まらないだろう。 近年の雇用形態の変化はよいのか? 労働者の視点から ・非正社員の増加 賛成派 自由な生活を送ることができる 反対派 スキルアップの機会が減る。 会社への帰属意識が弱まり仕事へのエネルギー弱まる 仕事のやりがい、満足度なくなる 社会保障不安定 近年の雇用形態の変化は良いのか② • 労働者の視点から ・成果主義の導入 論点 1、時代にあっているのか? 2、うまく機能するのか? 成果主義はよいのか?① 1、時代に合っているのか? 賛成派 少量多品種生産、高付加価値生産にはむいている 低賃金の人でもそこそこの生活水準を保てる 反対派 個人主義の発達していない日本人にはむいていない。 成果主義はよいのか?②-1 2、うまく機能するのか 賛成派 能力のあるものが実力発揮 官僚主義の打破 全体のモチベーション向上 成果主義はよいのか?②-2 うまく機能するのか 反対派 評価基準があいまい 成果が上がりにくい部署に行こうとしない 内発的動機ではなく動機ずけを金銭に求める 協調性、帰属意識が育たない 新しい日本的雇用を求めて 総括すると年功序列・終身雇用制を弱めて帰属意識 弱めながらも全員が仕事が協力して仕事へのエネルギ -を引き出せるような雇用が求めれている | 今までの良さと流動的雇用をどう結びつけるか おまけ ゼミの運営について(天満) ゼミ生のモチベーション、協調性が上がるようなゼミの 運営方式・評価制度を考えよう!
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