毎月レポート くらしの情報

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くらしの情報
(2016年6月号)
くらしの情報
2016年6月号
■見て楽しい! 自分ができるともっと楽しい! ジャグリング
イベントスペースやテレビなどで、何本もボウリングのピンのようなものを華麗に回している
パフォーマンスを見たことはありませんか? これは「ジャグリング」と呼ばれる曲芸です。日本
ではまだまだサーカスでのピエロの芸や大道芸としての印象が強いのですが、競技として国
際大会も開催される、れっきとしたパフォーマンスアートです。
ジャグリングとは広い意味で、道具を巧みに操る曲芸のこと。ボールやクラブと呼ばれるこん
棒をはじめ、国際大会で日本人が世界一になって話題になったピザ回しもジャグリングの一
種です。長い歴史を持ち、古代ローマ人は武器や盾、ユダヤでは火のついたトーチ、そしてヨ
ーロッパでは綱渡りをしながらリンゴを投げたという記録が残っているそうです。日本でも伝統
芸能として「太神楽(だいかぐら)」が継承されており、皿や花笠、輪っかなどの芸が継承されて
いるほか、お手玉遊びもジャグリングといえます。ジャグリング競技界で日本人アーティストの
巧みな技が注目されているのも、お手玉遊びのDNAや手先の器用さが由来しているのでしょ
う。
そんなジャグリングが今、手軽に始められる趣味として人気の講座のひとつになっています
。一見むずかしそうですが、意外にもちょっと練習すれば、誰でもできるようになるのだそう。
手と目、頭を連動して使うことから、脳のトレーニングや集中力アップ、運動不足の解消にもな
りそうです。人前で披露する楽しさもさることながら、ボールが3つあれば練習ができて、気軽
に1人で楽しめるのも人気の理由のようです。
ジャグリングの華麗な空中技は、見ているだけでも楽しいものですが、自分でできるようにな
るともっと楽しくなることうけあいです。
※参考:
日本ジャグリング協会
小平ジャグリング倶楽部
京都大道芸倶楽部
東京都生活文化局
湘南高校ジャグリング部“Tip-Top”
http://juggling.jp/index.html
http://www.kjc-web.com/index.html
http://www.juggling-donuts.org/
http://www.seikatubunka.metro.tokyo.jp/index.html
http://tiptop.soregashi.com/
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2016年6月号
■見直される昭和の道具・蚊帳
「となりのトトロ」や「三丁目の夕日」など、昭和を描く映画やテレビドラマの中で目にする「蚊
帳」。専用の網状の布で立体的に寝具のまわりを覆い、蚊に刺されるのを防ぐおなじみのモノ
ですが、時代とともに使ったことのある人は少なくなりましたね。
一説によると、その“転機”は昭和40年ごろ。建設ラッシュを迎えた鉄筋コンクリート造りの公
団住宅には、蚊帳を吊る鉤(かぎ)を取り付けることが出来なかったからとか。また、時代とと
もにアルミサッシや網戸の普及、そして殺虫剤の開発など、いくつもの要因があったからとさ
れています。
その蚊帳が今、再び見直されているのをご存じでしょうか。理由のひとつに、昨年のデング
熱、今年のジカ熱など、蚊を媒体にした病気の発生という背景があります。しかしそれだけで
なく、殺虫剤や虫除けスプレーなどの薬剤を使わないので、赤ちゃんやペット、敏感肌の方に
も安心なこと。また蚊帳を通すことによって、エアコンや扇風機の風がやわらぐこと。さらには
蚊帳の中という環境が、眠りの空間としての癒やしになること。などなど心理的効果も含め、
蚊帳を選択している人が増えているようなのです。
奈良時代に中国から伝わった頃の蚊帳は、主に絹や木綿が素材として使われていました。
時代が下って室町時代に入ると、湿気を吸収する麻で作られた高価な蚊帳が登場します。麻
の蚊帳は公家など上流階級の人々向けであり、庶民は紙で出来た蚊帳を使っていました。現
在は、ナイロンやポリエステル素材も多く、手洗いができるものも。昔ながらの素材や編み方
でつくられている高級品がある一方で、傘を広げるように簡単に設営できるタイプや、専用ポ
ールに取り付けて上から吊り下げるベッド用タイプなど、現代のライフスタイルにマッチした蚊
帳もあります。
WHO(世界保健機関)も、途上国のマラリア抑制対策として、蚊が媒体する感染症のリスク
から子どもや妊婦を守るために蚊帳を採用しています。蚊よけの対策として、窓のサッシや住
宅の気密性の向上、殺虫剤の進化などハイテク技術の中にあって、究極のローテク、蚊帳が
選ばれているのも興味深いことです。古きよきものは、時代や国境を超えてなお、愛されると
いうことかもしれませんね。
※参考:
公益社団法人日本WHO協会
植田蚊帳株式会社
タナカ株式会社
蚊帳の博物館
http://www.japan-who.or.jp/
http://uedakaya.co.jp/
http://www.kenko-kaya.com/
http://anmin.com/kaya/kaya-hakubutsukan/index.htm
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2016年6月号
■「トラベルログ」で旅を数倍楽しく!
スマートフォンやタブレット端末などのデジタルデバイスと、インターネットの融合は、自分の
日々の生活を記録する「ライフログ」という新しい言葉を生み出しました。そのトレンドに付随し
て、アナログな「くらしを記録するノート」が幅広い年代の方たちの支持を受けています。
中でも人気なのが、旅行を記録する「トラベルログ」と呼ばれる、旅を記録するノート。例えば
、行きたい場所や名物料理をメモしたり、交通機関や開園時間などを書き込んで旅先に持っ
ていけば、自分だけの旅行ガイドブックの役割を果たしてくれます。そのノートを持っていき「旅
をしながら記録」をすれば、時々の感想を紙につぶやいたりでき、まさにトラベルログになりま
す。
でも団体ツアーだったり、不慣れだとむずかしいかもしれません。そこで初心者には、旅行中
は「写真とメモ書き」だけにとどめ、帰宅してからノートに書いて完成させるのがおすすめです
。まず旅行先では、とにかく写真を撮りまくりましょう。仲間との記念写真だけではありません。
集合場所、駅名表示板、料理、宿泊先の部屋、旅先で見かけた光景などなど、行く先々で見
たものを「記録」しておくのです。それと、その日の行動をざっと時系列に手帳などにメモしてお
きます。これなら宿泊先で寝る前にさっと書けそうです。そうそう、レストランの箸袋や土産店
のショップカード、観光パンフ、レシートなどもできるだけ収集しておくのもコツです。
帰ってきたら、ノートをつくります。旅行全体を記録していくのもよいですし、ご当地グルメや
乗り物など興味のあるテーマでつくっていくのもよいでしょう。旅の写真や収集したものを貼っ
ていけば、記録としてはバッチリです。
どんなノートを使うかのチョイスも、もちろん自分流で。1旅1ノートでも、1冊のノートに続けて
記録していくのも自由です。専用のノートもあり、日本地図や鉄道路線図が巻末についていた
り、添乗員による情報が記載されているなど随所に工夫があるので、活用してみるのもいい
かもしれませんね。
「物見遊山型」の旅行から「体験型」の旅行にシフトしている昨今の旅行スタイルにぴったり
のトラベルログ、自分だけの体験を楽しく記録してみませんか?
※参考:
株式会社ダイヤモンド社
コクヨ株式会社
RETRIP
http://diamond.jp/
https://www.kokuyo-st.co.jp/
https://retrip.jp/