毎月レポート くらしの情報 (2008年11月号) くらしの情報 2008年11月号 ■驚きの炭効果! 炭といえば火鉢を想起しますが、今回は燃料としての炭ではない、炭のお話です。 炭とは言うまでもなく、木、竹を窯の中で焼いてつくったもの。かつての用途は燃料でしたが、今は暮らしのさま ざまな分野に使われる素材です。 よく知られているのはウバメガシという木からつくられた「備長炭」でしょう。煙が出ないことから炭火焼料理に 最適で、高級な炭です。その他の木からつくる炭は「木炭」と呼ばれます。最近よく見るのが「竹炭」で、文字通り 竹からつくられた炭です。 では、炭の効用にはどんなものがあるのでしょう。 ≪1.消臭効果≫ 冷蔵庫の中や下駄箱はもちろん、ペットや生活のニオイが気になる時は室内に置いてみてください。 ≪2.調湿効果≫ 米びつやたんすの引き出しに入れておけば、湿度を調節して虫やカビを防いでくれます。 ≪3.ミネラル効果≫ 水道水の塩素やカルキ臭を吸収するほか、水の分子を小さくする働きでまろやかな味になります。お風呂に入れると 肌あたりのやわらかいお湯になるほか、遠赤外線効果で血行促進効果もあります。 ≪4.遠赤外線効果≫ 炭火で焼いた肉や魚は、表面はカリッと香ばしく中はジューシーに。炊飯時にもお釜に一つ入れて炊くと、おいしく 炊けるそうです。 ≪5.皮脂吸着効果≫ 炭の中にある孔が皮脂をしっかりキャッチするので、オイリー肌の方や小鼻の黒いポツポツが気になる方には炭せっ けんがおすすめです。 このように炭は体にも環境にもやさしく、近年ではシックハウス対策として家を建築する時から使われています。 使用量は1坪に約4~5キロを目安です。そうそう、あの金閣寺・銀閣寺の床下にも竹炭が使われているそうですよ。 ※参考:いい炭ドットコム http://www.i-sumi.com/ 炭パワードットコム http://www.sumipower.com/ 炭すみネット http://www.sumisumi.net/ 七輪本舗 http://www.fnw.gr.jp/7rinhonpo/ ■暖房器具の冬じたくを知っ得! そろそろ暖房器具の恋しい季節ですね。灯油や光熱費が値上がりしている今、暖房器具の賢い使い方を知っておい て損はありません。 これから暖房器具を購入する方が迷うのは、暖房器具の選び方。いろいろな暖房器具の中から何を選べばいいのか わからない、という声を耳にします。そんな時はまず、暖めたい部屋や家の状況からチェックしましょう。一戸建は 気密性が高くない家が多いので、全体を温めるというより「人」に向けた暖房がぴったり。なので、エアコンよりも 石油ファンヒーターなどがよいでしょう。反対にマンションなどの集合住宅は高い気密性を利用してエアコンにパネ ルヒーターなどの併用を。安全の観点からガス・灯油禁止の集合住宅も見受けられますが、これならOKですね。 また、人のからだは「頭寒足熱」、つまり足もとを暖かくするのが理想です。足もと暖房が苦手なエアコンには ホットカーペットとの併用がおすすめ。あちこちの部屋を移動させる暖房としては軽くて持ち運びが簡単なセラミッ クファンヒーターがイチオシです。 さて、つい後回しにしがちな暖房器具のお手入れです。日ごろのお掃除のたびに、が理想ですが、なかなか手が回 らないもの。シーズン始めに暖房器具を出す時に点検もこめてお手入れをしましょう。電源コードがあるものは、 コードの劣化にも注意してください。ファンヒーターは裏側のファンのホコリを取り、ホットカーペットは陰干しを して湿気を取りましょう。こたつもホコリチェックを。何となく焦げくささを感じたらそれはホコリが付着している のです。また、ガスストーブのホースの寿命は2年といわれているので、金具のチェックと共に忘れないように。暖房 器具は火や灯油などを使います。安全を確認した上で、賢く使って地球と家計にやさしい暖房を目指しましょう。 ※参考:株式会社ジャパンエナジー http://www.j-energy.co.jp/ 東京都消費生活総合センター http://www.anzen.metro.tokyo.jp/ 三洋電機株式会社 http://www.sanyo.co.jp/ 東京ガス株式会社 http://www.sanyo.co.jp/ 家電ウォッチ http://kaden.watch.impress.co.jp/ ■千歳飴にこめた親心 子どもの成長を祝う行事といえば七五三です。かわいい着物・羽織姿だけでなく最近はドレ スやタキシードなど洋装も増えつつありますが、どんなスタイルでも必ず子どもが手に持つもの。それは千歳飴。鶴 亀や松竹梅の描いてあるあの袋に入った長~い千歳飴を目にするとつい顔をほころばせて買ってしまう大人も実は多 いそう(笑)。 千歳飴はもとは「せんねん飴」「せんざい飴」といい、江戸時代の浅草・浅草寺で七兵衛という飴屋が長寿を願っ て棒状の飴を売ったものが最初といわれています。この千年飴を、健康と幸せを願う親が持たせたことが始まりです。 そもそも七五三は、七・五・三歳という節目を無事に迎えられたことを祝い、今後の成長を願うもの。それゆえ、長 寿に通じる長い棒の飴はまさに縁起物だったといえましょう。 現代でも某有名菓子メーカーの出す千歳飴のほか、水あめなどを使う昔ながらの製法を守る飴専門店もあり、七五 三のお祝いのお返しとして千歳飴を配る風習も残っているようです。 1825年(文政8年)の書物にも登場する千歳飴。いつの世も、紅白の飴をほおばる子どもの姿を見つめる親の心は変 わらないのですね。 ※参考:歌舞伎座 http://www.kabuki-za.co.jp/ カゴメ株式会社 http://www.kagome.co.jp/ 岩井製菓 http://www.iwaiseika.com/ みなとや http://www.minatoya.biz/
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