PHOS Readout Scheme for ALICE and Cosmic-ray Tests 広大理 溝口謙太 for the ALICE Collaboration 2008年3月24日 日本物理学会2008年春季大会 Contents • Introduction • LHC-ALICE • PHOS Calorimeter • PHOS Readout Scheme and Slow Control • PHOS Test-bench at Hiroshima Univ. • Summary 2 LHC - ALICE 15m 10,000ton A Large Ion Collider Experiment PHOton Spectrometer 3 PHOS Overview • 5モジュール、17920chの素子で構成。 • 56×64素子×5モジュール • 方位角100度、-0.12<η<0.12を覆う。 PWO crystal 約1.2m 約1.4m 約7m 22×22×180 mm3 APD: Hamamatsu S8148/S8664-55 APD 約12.5t 約1.2m 要求される性能は、 ・ 0.1 – 100GeVの広いエネルギー範囲を覆う ・優れたエネルギー分解能(3%@1GeV)と二粒子分解能 ・磁場中でも影響を受けずに動作すること 4 PHOS Readout Scheme Charge Sensitive Preamplifier(CSP) Sampling ADC+memory Sampling rate →10MHz Shaper+amp HIGH Gain 5MeV – 5GeV Decay time=100μsec Shaping time = 2μsec測定する 時間 LOW Gain エネルギーに相当 80MeV – 80GeV Trigger 5 PHOS Readout Schemeと Slow Control • Sampling ADCでデジタル化され たシグナルはRCUでフォーマット され、DAQ computerへ送られる。 FEE : Front End Electronics RCU : Readout Control Unit •Readout Schemeに付随したSlow Control • 1 moduleに1 DAQ computer •FEEのON/OFF • 1DAQ computerに4 RCU •FEEの温度管理 • 1 RCUに28 FEE •32chすべてのAPDへのBias Voltageの管理 • 1•FEEやCSPへのLow FEEに32 ch Voltageやcurrentの管理 6 PHOS Readout Test-bench • PHOSのdebugging機能と、FEE基板に載せるファー ムウェアなどの研究開発を継続するため、広島大 学にPHOS Readout Test-bench(前ページのシス テムすべて)を構築した。 各パーツの動作確認を行なった。 7 PHOS Test-bench at Hiroshima PWO+APD etc FEE+GTL bus +RCU DAQ PC 8 Slow Controlのチェックの例 • Slow ControlはDCS(Detector Control System) から、特有のコマンドを用いて行なう。 全32chでのDAC値に対して、APDへの • FEE上のDACへ10bitの値を送り、そのときの Bias Voltageが0.2V(1bit)の範囲で十分線 APDにかかるBias Voltageを測定した。 •形性があることを確認した。 DAC値に対するLinearityの確認。 出力リミット HV (400V) 設定値 APD 10bit DAC 9 Readout Schemeのチェック 2ch • 32ch分のテストパルスを FEEに直接入れた。 • 入力したシグナルをDAQ を使ってdataを取った。 16ch 全32ch(2×16)からシグナ 約600ch ルを確認した。 約40ch 32ch分の テストパルス High GainとLow Gainの比は、 デザイン通り16:1である。 10 Readout Schemeのチェック • APD+CSPへのBias VoltageやLVの動作 確認のため、LEDの 光をAPDに当て、その シグナルをDAQを 使って読みだした。 LEDの光を 1chのAPDに APDをつないだところから 正しいシグナルを観測し、 すべてのchで正しく動作 することを確認した。 11 光量の分解能 ノイズ:大 ノイズ:小 • 光読出し系(APD+CSP)の光量の分解能を最も 100eventの波形を重ねたもの よくする温度とAPDへのBias Voltageを求める。 • APDにある光量をあて、温度とBias Voltageを変化さ せていく。 ノイズ:小 ノイズ:大 Mean : 57.5 Mean : 42.43 ・ノイズレベルが大きく、また日によっても違い、 RMS : 57.76 RMS : 2.244 現状ではノイズ源が特定できていない。 始めの10sampling分の値の平均値を ノイズレベルが不安定で非常に高く、まずはノ pedestalとしてヒストグラムにしたもの。 イズ源を見つけて、ノイズを落とす必要がある。 12 今後 • まず、ノイズ落としを行なう。 • ノイズはTest-bench固有のものである。 • Test-benchを用いて以下の測定を行なう。 • • • • • 入力シグナルに対するADC出力値のLinearity Cross talk 回路自体がもつノイズ ADCの時間安定性 エネルギー分解能測定(beam実験、cosmic-ray) • その後、基板に載せるファームウェアの研究開 発(Slow Controlの改良)などを行なう。 13 Summary • PHOS Calorimeter • PWO結晶とAPD+preampから構成されており、エネルギー分解 能と二粒子分解能に優れている。 • Readout systemは、FEEのshaper ampに2つのgainを用いて、 5MeV~80GeVという広範囲のエネルギー領域を持つ。 • 広島大学にPHOSのReadout Test-benchを構築し動作さ せ、正しいデータを取得することに成功した。 • Control Systemの動作確認として、APDへのBias Voltageの linearityの確認をした。 • Readout Schemeの動作確認としては、LEDやテストパルスを 使って、予想されるmappingとデザイン通りのgain比を得た。 • 現状ではノイズレベルが高いので、ノイズ源を特定し、ノイ ズ落としを行なう必要がある。 • 今後、テストベンチを用い、PHOSの性能を向上させる研 究開発を継続する。 14 ALICE Collaboration 30 Countries, 96 Instituons, ~1015 Members 15 Backup Slides 16 DAQ architecture Rare/All BUSY CTP L0, L1a, L2 BUSY LTU LTU DDL L0, L1a, L2 TTC H-RORC TTC FEP Event Fragment Load Bal. FERO FERO 123 DDLs HLT Farm FERO FERO 10 DDLs 262 DDLs 329 D-RORC LDC FEP 10 D-RORC 175 Detector LDC LDC LDC 10 HLT LDC LDC LDC Sub-event EDM Event Building Network Event GDC GDC GDC GDC 50 GDC 25 TDS DSS DSS 5 DSS File PDS Storage Network TDS TDS 19 PWO Crystal and APD • PWO(PbWO4) • • • • • モリエール半径2cm 密度8.28g/cm3 放射長0.89cm Decay time5~15ns 発光量はNalを1とすると、0.01 North Crystal Co. PWO crystal 22×22×180 mm3 • APD(Avalanche Photo Diode) + Preamp • 量子効率70~80% • 増幅率10~104 • 磁場中での影響なし APD: Hamamatsu S8148/S8664-55 20 鉛タングステン酸結晶(PWO) • 他の無機シンチレータとの比較 物質名 放射長 [cm] PWO 密度 [g/cm3] 8.28 0.89 モリエール 半径[cm] 2.0 減衰時間 [ns] 5~15 光量 [NaI比] 0.01 BGO 7.13 1.12 2.4 300 0.15 NaI 3.67 2.59 4.5 250 1.00 CsI 4.53 1.85 3.8 565 0.40 • PWOの発光量は、低温に すると増大。 • PHOS検出器は-25℃で 動作。 PWO結晶 22×22×180 mm213 22 APD 23 APD preamplifier: Originally designed and built at CCNU & Bergen. Re-designed in 2002 at Hiroshima using components available in Japan. Hiroshima ver.2 is successfully performed in PHOS256 in 2003/04 Minor modification for ver.3 in 2004. 5,000 of Hiroshima ver.3 has been produced for the first module. C5 only for test J-FET Sensitivity Rise time Noise (ENC) Output polarity Feedback loop Power dissipation 100M // 1pF 2SK932 (IDSS rank =23) by SANYO 0.833V/pC 15-20 ns over full range 200 e + 3.2 e /pF x Cin(pF) Positive 100M // 1pF 64mW (4.2mA @12V & 2.2mA @-6V) APD: Hamamatsu S8148/S8664-55 24 PHOS Readout Sytem CSP : Charge Sensitive Preamplifier IPCB : Inter Printed Circuit Board FEE : Front end electronics Altro : Alice TPC Readout PCM : PHOS Control and Monitoring GTL : Gunning Transceiver Logic RCU : Readout Control Unit DCS : Detector Control System SIU : Source InterfaceUnit DDL : Detector Data Link D-RORC : DAQ ReadOut Receiver Card 25 FEE 26 HVのlinearity FEEのマニュアルによると、 HV = 209.9 + 0.2022*x 右図のようにfit(a+b*x)を全 chに行ない、fitからのズレ を約0.2Vとすると、これによ るGainへの寄与は約0.56% これは分解能に対して 十分小さい。 また、全chでの各fitからの ズレは同程度であった。 Gain = A*exp(0.0279*HV) 2006年8月の2GeV/c, Electron beam testより。結晶の温度は-19℃。 27 HVのlinearity 32ch分の各パラメータ のばらつき具合をヒストグ ラムにしたものが右図。 右の平均値を使うと、 HV = 210.5 + 0.2028*x 28 HVのlinearity • 全ページの2つのパラメータの平均を使った直線から の各chでの各点でのずれをヒストグラムにしたものが 右下図。 • このRMS=0.57[V]のばらつき具合によるGainの変化は 1.67%. • これは分解能に対して 十分小さいと言える。 Gain = A*exp(0.0279*HV) 2006年8月の2GeV/c, Electron beam testより。 結晶の温度は-19℃。 29 Slow Control • 求められるcontrol • FEEがheat upしないための温度管理 • 32chすべてのAPDへのBias Voltageの管理 • FEEやCSPへのLow Voltageの管理 30 Trigger Mezzanine Board 31 PHOS FEE & RCU • 32chのAPDへ個別にBias Voltageを印加できる。 • Altro chipには10bit(5MeV~80GeV)のSampling ADCが載っ ている。Sampling rateは10MHz。 • Shaper AmpにはHigh Gain(6.9倍)とLow Gain(0.42倍)があり、 測定できるエネルギー範囲を広げている。 • 基盤が地下にインストールされても、遠隔操作できるように、 DCS(Detector Control System)にLinuxが載っている。 RCU( & DCS & SIU) FEE 32 1.4m PHOS 1st Module 33 34 Function Generator LED APD・CSP FEE RCU 35 DATEの画面 36 PHOS trigger • Triggerシグナルの流れ アナログ→デジタル PWO/APD/CSP ・ ×32 ・ ・ FEE Fast OR Shaper 2*2 sum ×8 Altro TRU ×8 ×14 FPGAが乗っている。 TOR LED ・・・ GTL Bus DATE PC D-RORC RCU ECL シグナル NIM module Fiber cable LTU CCTex この中で、triggerの選択ができる。 また、veto回路なども組んでいる。 37 Trigger Region Unit (TRU) 1 branchにつき、1つのTRU。 • 各FEEが結晶4つ分のアナログシグナルを足し合わせTRUへ 送る。 – 1枚のFEEからは8本のシグナル。 – 1branch14枚のFEEなので、1TRUに112シグナル。 • アナログシグナルを4点samplingし、その値をデジタルシグナ ルとして、出力する。 38 Trigger OR(TOR) 1 branchに結晶は、 横28個×縦16個。 2×2個のセットは14×8 セットある。 そのセットをさらに2×2個 使い、ユニットを作る。 重ねて作ると、13×7個で、 計91個のユニットができる。 • 1GeVのphotonが入ると、だいたい2×2個の結晶の中にシャワーが収まる。 • 図のように結晶4×4個を1ユニットとする。 • この結晶4×4個の1ユニットのシグナルの和に対して、thresholdをかけ、そ のthresholdを超えたシグナルが来た場合、NIMに対して、シグナルを出力 する。 39 TOR • 1TRUから来たシグナルを、TOR上の FPGA(Field Programable Gate Array)が処理し、 Data takingのtriggerシグナルとして出力する。 • 結晶4×4個からなる各ユニットからのシグナル にマスクをかけ、Noisyな結晶からのシグナルを 除くことができる。 40 ALICE 15m 10,000ton 120deg & -0.12<|η|<0.12 Photon Spectrometer (PHOS) Electro-Magnetic Calorimeter 41 42
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