Growth Action – 2010の事業戦略 実行した施策

“Growth Action – 2010”の進捗状況と
次期中期経営計画策定に向けた考え方
2010年6月4日
旭化成株式会社
代表取締役社長
藤原 健嗣
たけ
つぐ
1
目次
1. 中期経営計画“Growth Action – 2010”の
構想
2. 業績の推移と施策・業績目標・長期投資の
見直し
3-5
6-9
3. 2010年度業績予想
10-12
4. 領域別戦略と実行した施策
13-16
5. “Growth Action – 2010”の総括
17
6. 今後の環境認識
18-22
7. 次期中期経営計画策定の考え方
23-34
予想・見通しに関する注意事項
当資料に記載されている予想・見通しは、種々の前提に基づくものであり、将来の計画数値、施策の実現を確約
したり、保証したりするものではありません。
2
1.中期経営計画“Growth Action – 2010”の構想
新たなる成長への挑戦
ISHIN-05
ISHIN2000
(1999-2002)
選択と集中
負の遺産の整理
(2003-2005)
選び抜かれた多角化
キャッシュフローを稼ぐ
スピードと自主自立経営*
* 持株会社制へ移行(03年10月)
Growth Action – 2010
(2006-2010年度)
拡大・成長への
事業ポートフォリオ転換
戦略投資の実行
高成長追求事業
高機能
電子材料
医療機器
ケミカル
国内型事業
の高度化
電子部品
グローバル
型事業の拡
大・創出
安定成長・基盤事業
住宅・建材・医薬
ホームプロダクツ等
ポリマー
(加工を含む)
モノマー
(AN、MMA、SM等)
3
戦略投資による継続的利益成長と増配
(億円)
長期投資実績
(03-05年度)
700-800/年
追加戦略投資
(06-10年度、5年間)
4,000
長期投資合計
(06-10年度、5年間)
8,000
長期投資 2,200
M&A
増配原資
1,500
戦略投資
継続的利益成長
当期純利益成長率:6%/年
継続的増配
配当性向の目安:20~30%
300
自己株式取得
4
“Growth Action – 2010”の目標
(億円)
05年度
実績
06年度
実績
07年度
実績
08年度
実績
09年度
実績
2010年度
予想
2010年度
当初目標
14,986
16,238
16,968
15,531
14,336
16,770
18,000
1,087
1,278
1,277
350
576
800
1,500
597
686
699
47
253
425
800
配当
10円
12円
13円
10円
10円
10円
-
配当性向
23.6%
24.5%
26.0%
295.0%
55.3%
32.9%
-
ROE
10.8%
11.1%
10.7%
0.7%
4.1%
6.6%
10%以上
ROA
4.5%
4.8%
4.8%
0.3%
1.8%
3.0%
5%以上
売上高
営業利益
当期純利益
5
2.業績の推移と施策・業績目標・長期投資の見直し
07年まで順調に伸長、08年に一転して厳しい業況へ
営業利益の推移
(億円)
1,600
2008年度、2009年度利益水
準の大幅な低下
1,400
1,200
ケミカル
繊維
▲737(07比)
1,000
Growth Action – 2010 目標
Growth Action – 2010 目標
Growth Action – 2010 目標
2005
2006
2007
2008
2009
2010
1,087
1,278
1,277
350
576
800
当期純利益
597
686
699
47
253
425
D/Eレシオ
0.40
0.34
0.32
0.52
0.42
600
400
200
Growth Action – 2010 目標
Growth Action – 2010 前提
800
エレクトロ
ニクス
▲189(07比)
予
想
0
営業利益
6
環境変化を踏まえた対応、追加施策
Growth Action – 2010
基本コンセプト
[対応]
 省エネルギー、省資源の観点から
エレクトロニクス分野の拡充加速
高成長追求
⇒ 「電子部品」「電子材料」
「医療」「高機能ケミカル」
拡
大
・
成
長
へ
の
ポ
ー
ト
フ
ォ
リ
オ
転
換
グ
ロ
ー
バ
ル
型
事
業
拡
大
国
内
型
事
業
高
度
化
 高まるニーズを背景に、医薬・医療
領域の拡大、グローバル化
グローバル
展開
 高付加価値事業のさらなる高度
化加速(高付加価値化の徹底)
 R&D、M&Aにより、ポートフォリオ
転換を加速
新事業創出
高付加
価値化
サービス化
【
追
加
事
項
】

汎用事業のスリム化

「利益率」「投資効率」重視
7
2010年度業績目標の見直し(2009年6月策定)
(億円)
2010年度見通し
売上高
営業利益
ケミカル・繊維
6,000~6,500
160~230
住宅・建材
4,500~4,800
200~230
エレクトロニクス
1,500~2,000
180~240
医薬・医療
1,300~1,500
120~160
200
-60
13,500~15,000
600~800
その他
合計
(当初目標
18,000
1,500)
8
長期投資計画の見直し(2009年6月策定)
財務体質
A) D/Eレシオを0.5以下に保ち資金調達力を確保
10年度までの投資総額6,700億円(=1,300億円減額)
B) 売上減少に伴う運転資金の圧縮
C) 環境変化を踏まえた拡大投資の見直し
(決定ベース、億円)
当初計画
a
維持
修正計画
b
対当初計画
増減
b-a
2,000
1,950
▲ 50
3,600
2,400
▲ 1,200
R&D
400
400
0
M&A
1,500
1,500
0
5,500
4,300
▲ 1,200
センター基盤
200
150
▲ 50
配当・構造改革等
300
300
0
8,000
6,700
▲1,300
拡大投資
拡大 計
合計
(10年度計画)
400億円
500億円
100億円
1,000億円+α(M&A)
9
3.2010年度業績予想
2010年度業績予想
(億円)
09年度
08年度
上
下
10年度(予)
計a
計b
営業利益
350
180
397
576
315
485
800
224
経常利益
325
151
413
564
310
465
775
211
当期純利益
47
42
210
253
130
295
425
172
58,925 37,250 45,100 41,175 50,000 50,000 50,000
8,825
為 替 レ ー ト ( 相 場 平 均 \/$ )
101
95
90
93
90
8,850 16,770
b-a
6,586
ナ フ サ 価 格 ( 国 産 ナ フ サ \/kl )
7,920
下
15,531
売 上 高
7,749 14,336
上
増減
90
90
2,434
-3
08年度 09年度 10年度
1株当たり年間配当金
10円
配当性向
295.0%
10円
(予定)
55.3% 32.9%
10円
10
2010年度セグメント別売上高予想
(億円)
09年度
10年度(予)
上
下
計a
上
下
計b
増減
b-a
ケミカル
2,933
3,288
6,221
3,910
4,070
7,980
1,759
住宅
1,577
2,320
3,897
1,760
2,400
4,160
263
医薬・医療
563
569
1,132
590
640
1,230
98
繊維
487
525
1,012
510
540
1,050
38
エレクトロニクス
685
742
1,427
810
860
1,670
243
建材
246
224
470
250
250
500
30
96
80
176
90
90
180
4
6,586
7,749
14,336
7,920
8,850
16,770
2,434
サービス・エンジニアリング等
合 計
11
2010年度セグメント別営業利益予想
(億円)
09年度
上
ケミカル
下
10年度(予)
計a
上
下
計b
増減
b-a
115
146
261
155
130
285
24
住宅
41
212
253
70
220
290
37
医薬・医療
34
6
40
35
55
90
50
-29
1
-28
5
15
20
48
28
44
72
75
85
160
88
6
6
12
10
10
20
8
10
8
18
5
10
15
-3
-26
-26
-53
-40
-40
-80
-27
180
397
576
315
485
800
224
繊維
エレクトロニクス
建材
サービス・エンジニアリング等
消去又は全社
合 計
12
4.領域別戦略と実行した施策
エレクトロニクス
Growth Action – 2010の事業戦略
領域
電子部品
電子材料
事業戦略
• LSIの拡大(デザイン機能の強化、アプリケーションと地域の拡大)
• 新領域(センサ、LSI複合製品)の拡大・創出
• 既存事業の拡大・高付加価値化、新規用途展開
• 新事業の創出
実行した施策
領域
既存事業の拡大
• LSIの能力増強
海外への展開
構造改善、効率化
• LSI販売会社の現地法 • 電子コンパスの上市、 • 組織再編
人化(中国、欧州、韓国) 拡大
電子部品
• 東光㈱半導体事業買
収による電源系LSI
事業への参入
• リチウムイオン二次電池用セパレータ • 感光性ドライフィルムレ
「ハイポア™」の能力増強(滋賀県守山 ジスト中国工場の能力
市)、第2工場の設置(宮崎県日向市)
増強
電子材料
新事業、新製品
• 光学電子材料分野で • 組織再編
のLuminit社との技術
提携
• 半導体用バッファーコート「パイメル™」 • ペリクルの台湾での販
の能力増強
売会社設立
• フォトマスク用防塵フィルム、ペリクル
の第10世代液晶パネル対応製造ライ
ン新設
13
医薬・医療
Growth Action – 2010の事業戦略
領域
事業戦略
• 世界トップの血液浄化システム事業を目指す
医療
-透析事業のグローバル拡大
-機能商品(アフェレシス)のパイプライン開発加速
医薬
• 整形、中枢神経、泌尿器領域に集中
• 他社との提携を積極的に実施
実行した施策
領域
既存事業の拡大
• 人工腎臓の能力増強
• クラレメディカル㈱との透析事業統合
医療
医薬
海外への展開
• 中国での人工腎臓組立工場の新
増設
新事業、新製品
• 医療機器メーカー㈱メテクの株式取得、
子会社化
• ウイルス除去フィルター「プラノバ™」の能力増強 • 透析事業を行っているネクステージ • バイオプロセス用装置事業を行っている
メディカル社との提携
テクニクロム社の買収
• バイオ医薬品用合成高分子新膜「Planova™
• 透析事業での川澄化学工業㈱との • 先進医療機器事業への新規参入
BioEX」新発売
提携
-植込み型心電用データレコーダ
• 白血球除去フィルター「セパセル™」の能力増強
• 販売会社の設立(中国、台湾、韓
「Reveal® * DX」の販売開始
• アフェレシス(血液浄化治療用機器)の工場新設
国)
-補助人工心臓「エヴァハート™ † 」 の米
国での治験開始
• 排尿障害改善剤(ナフトピジル)の知的財産権等 • 抗血液凝固剤「リコモジュリン™」の • 2新薬(抗血液凝固剤「リコモジュリン™」、
取得
海外での開発
抗ヘルペスウイルス剤「ファムビル™」)の
承認取得、発売
• ローキナーゼ阻害剤「エリル™」の
中国での販売促進強化
* 「Reveal®」はMedtronic, Inc.の登録商標。
† 「エヴァハート™」は㈱サンメディカル技術研究所の登録商標。
14
ケミカル・繊維
Growth Action – 2010の事業戦略
領域
ケミカル
繊維
事業戦略
• 汎用系
-優位性、独自性のある事業のグローバルな拡大
• 高機能系
-技術力に基づく未開拓・有望市場への拡大
-開発の強化、新事業の創出
実行した施策
領域
既存事業の拡大
• イオン交換膜の能力増
強
ケミカル
• 合成ゴムの能力増強
海外への展開
• タイPTT社とのプロジェクト
契約締結
(AN、MMAプラント建設中)
新事業、新製品
• 廃水リサイクル事業
の開始
• SMの旧式プラント(生産能力15万トン/
年)の停止
• 肥料事業の統合
• HDI系ポリイソシアネート
「デュラネート™」の中国工
場新設
• 産業火薬事業の統合
• 中国でのPS共同出資会社の持分譲渡
• 水島の合理化(RING等)
• 大量水処理用ろ過膜組立
工場新設(中国)
繊維
構造改善、効率化
• 水島エチレンセンター統合の検討
• スパンデックス「ロイカ™」
の能力増強(中国、タイ)
• 新不織布「プレシゼ
™」の発売
• 中国ファッションデザイナー
クリエイティブ大賞の創設
• せんい先端技術セン
ターの設置
• ポリエステル長繊維生産停止、モノフィ
ラ
メント事業撤収
• 帝人㈱との合弁会社ソロテックス社の解
散、PTT繊維の製造・販売中止を決定
15
住宅・建材
Growth Action – 2010の事業戦略
領域
住宅
事業戦略
• 建替需要の掘り起こし
• 「ロングライフ住宅戦略」のさらなる追求
• 断熱材の拡大
建材
• 住宅とのシナジー追求
• 顧客視点重視の営業
実行した施策
領域
既存事業の拡大
• 「街かどヘーベルハウス™」の展開強化
• 営業組織の改革
住宅
新事業、新製品
• 住宅総合技術研究所の設 • 共同購買の開始
置
• 次世代ロングライフ住宅用、
• 新商品の発売(「ファインヘーベルハウス™」、
「スマートヘーベルハウス™」、「発電ヘーベルハ 省エネ仕様の構造躯体の
ウス™」、「ヘーベルハウス™ フレックス G3」等) 開発
• 低排土・高支持力杭工法
「DYNAWING™」の発売
建材
構造改善、効率化
• 鉄骨梁貫通孔補強鋼材
「フリードーナツ™」の発売
• 人工魚礁事業の譲渡
• 軽量気泡コンクリート「ヘーベル™」の白老
工場からの撤収、穂積工場の生産能力縮小
• 小規模建築用地盤改良工
法「CSV™」の発売
16
5.”Growth Action-2010”の総括
現時点でのGrowth Action – 2010の総括
実行、達成できたこと
• 高成長追求事業の拡大投資
-エレクトロニクス:「ハイポア™」、感光性ドライフィルムレジスト(中国)、LSI、東光㈱半導体事業買収
-医療機器:人工腎臓、「セパセル™」、「プラノバ™」、テクニクロム社買収、㈱メテクの株式取得
-高機能ケミカル:イオン交換膜、水処理膜(中国)、「デュラネート™」(中国)
• 競争優位性のある汎用事業の拡大
-AN新設投資(タイ)
• 汎用事業の見直し、生産最適化
-水島エチレンセンター統合の基本合意締結(中東、中国新増設への対策が前進)
-繊維、建材事業の構造改善、体質強化
• 住宅市場の縮小を前提とした体制への転換
-総合展示場の縮小、「街かどヘーベルハウス™」の拡充
-営業組織の改革
-ストックビジネスの体制強化、拡大
実行、達成できていないこと
•
•
•
•
当初業績目標
新事業の創出(特に電子材料、高機能ケミカル)
飛躍的事業拡大のための大型M&A
繊維、建材事業の利益率向上
17
6.今後の環境認識
日本経済の成熟、衰退
日本の名目GDPと公債残高の推移
(兆円)
日本の総人口と65歳以上の人口の推移
(百万人)
50%
140
1,200
予測
120
1,000
総人口(左軸)
45%
40%
100
35%
800
30%
80
公債残高
3%成長
2%成長
600
25%
60
名目GDP
400
40
20%
65歳以上の
割合(右軸)
15%
10%
200
20
65歳以上(左軸)
(出典)公債残高の予測は財務省資料
名目GDPは、2010年は政府見通し。2011年以降は
2%と3%の2ケースを想定。
0
0%
19
20
19
30
19
40
19
50
19
60
19
70
19
80
19
90
20
00
20
10
20
20
20
30
20
40
20
50
2019
2017
2015
2013
2011
2009
2007
2004
2002
2000
1998
1996
1994
1992
1990
1988
1986
1984
1982
1980
0
5%
(出典)国立社会保障・人口問題研究所
18
世界経済の成長
アジア中間所得層
世界のGDP
(億人)
(十億US$)
80,000
10
2010→2015
成長率
9
70,000
その他
60,000
+6%
+11%
40,000
+4%
30,000
その他*
7
BRICs
50,000
8
世帯所得
5,001~35,000$
6
インド
5
米国
4
3
20,000
+3%
欧州
10,000
14
10
08
06
04
00
02
(出典)IMF(国際通貨基金)
12
+3% 日本
0
2
中国
1
0
90 95 00 01 02 03 04 05 06 07 08
*韓国、台湾、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、
フィリピン、ベトナム
(出典)通商白書
19
成長に伴う課題と制約
【課題】
【制約】
地球環境の悪化
資源不足
・原材料
・エネルギー
・食糧
・水 etc.
エネルギー需要見通し
(千兆Btu)
800
700
600
他
500
*
400
300
米国
200
*日本、欧州諸国等
中国、
インド
100
-
廃棄物、都市過密、・・・
1990
2000
生活様式も含めた解決策が必要
2006
2010
2020
2030
(出典)米エネルギー情報局
20
その他の指標
エチレン生産能力
国内 医療費
(百万トン)
180
160
140
10%
アジア(除く日本)
中東
その他
西欧・北米
日本
能力/需要(右軸)
140%
リーマン
ショック
100
医療費/国民所得(左軸)
90
9%
80
70
8%
135%
60
7%
6%
130%
50
薬価(90年に100だった
薬価の推移)(右軸)
40
30
20
5%
10
4%
120
0
96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08
125%
国内 世帯数
100
120%
80
(百万世帯)
20
115%
60
18
16
夫婦と子
14
110%
40
12
10
単独
8
105%
20
6
4
2
0
100%
00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13
夫婦
0
80
85
90
95
00
05
10
15
20
25
30
(出典)国立社会保障・人口問題研究所
21
来たるべきトレンド・社会に向けて
必要なこと
世界人口の増加
日本の状況
新興国の成長
①顕在化されたトレンド、
社会変化を受けた次の
トレンドへの対応
食料問題
②世界を変える革新技術
③新興国への展開
先進国・日本のこれから
ネットワーク化
浸透・定常化
エネルギー・
資源安全保障
グローバルメジャー
企業の動向
22
7.次期中期経営計画策定の考え方
旭化成グループの基本理念
科学と英知による絶えざる革新で、人びとの
「いのち」と「くらし」に貢献します。
人
社会
地球規模で世の中が大きく変わる中、基本理念に基づき
目指すべきものは、
「地球規模」で「環境と共生する社会」
を作り、
「ひとりひとり」が「健康で快適な生活」
を過ごす
この二つを創り出すこと
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時代の要請に応える経営
時代の要請に対する解決策を提示しながら事業を展開
成熟期
成長期
・化学肥料
・再生繊維
勃興期 ・火薬
1920年代
・建材
・住宅
・合成繊維
・石油化学
1950年代
1960年代
・医薬
・医療機器
・エレクトロニクス
1970年代
新しい時代への課題対応
•新規課題
•未解決、未着手
時代の要請
生活物資の充足
住生活の質の向上
社会資本整備
便利で快適な
生活
生活の基盤確立
大量消費社会・化石燃料文明・高度成長期
(1)地球環境との共生
(2)健康で快適な生活
大量生産・大量消費文
明の限界
少子高齢化
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新たな時代の要請への取り組み
グループで共有する
戦略軸、価値観
事業会社、新事業本部
地球環境との共生
健康で快適な生活
繊維
住宅
ケミカル
建材
エレクト
ロニクス
医薬
医療
新事業
明
日
の
「
い
の
ち
と
く
ら
し
」
へ
の
貢
献
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新中期経営計画の経営の方向性(1)
【従来の旭化成】
各事業がそれぞれレベルアップ
= 可能性をそれぞれ追求
国際的なルールで競い、勝てる経営
(ISHIN2000(1999-2002))
選択と集中
自己責任による自立経営
安上がりの経営
選び抜かれた多角化
(ISHIN-05(2003-2005))
分社化によるスピード経営
高付加価値群への転換
拡大・成長に向けたポートフォリオ転換
(Growth Action – 2010(2006-2010))
【今後の旭化成】
すべての事業が同じ方向
を目指し、経営を進める
地球環境との共生
健康で快適な生活
変更なし
既存事業については、
・上記2つの観点で見直し
・安定収益型への転換を模索
新事業創出の新アプローチ
グローバル型事業の拡大・創出 (エレクトロ
ニクス、医療、高機能ケミカル、AN等)
国内型事業の高度化
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新中期経営計画の経営の方向性(2)
(1)地球環境との共生
(2)健康で快適な生活
「評価」においても、この観点を適用する
(1)(2)の観点での
・事業遂行状況
・変化の状況
=
経済価値
・PL
同等に
・BS,CF
位置付け ・ROIC,EVA 等
縮小する市場にしがみつくのではなく、新市場創出に向かう
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既存事業についての考え方
安定収益を上げられる最終的な姿の模索
• 事業のコア価値を見極め、場合によってはファブレス
も検討(例:建材パイル事業)
「地球環境との共生」、「健康で快適な生活」の観点
で見直し、伸びる出口があれば拡大を指向
グローバルに強い事業の成長加速
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新事業創出の新アプローチ
多様な部品、部材、製品の融合
M&
A
部品
システム、
サービス
製品
新社会
への関
与、貢献
の提供
部材
他社と
の協業
地球環境との共生
健康で快適な生活
日本の新しい社会構想*に、システムやそのサービスの提供で関わっていく
「地球環境との共生」、「健康で快適な生活」を軸に、「昨日まで世界になかったもの」
を生み出す
• 旭化成の多様な部品、部材、製品を融合し、強みが活きる分野でシステム化を狙う
• 他社との協業、M&Aも積極的に活用する
<実現に向けた課題認識>
システム・サービス型事業に適した「人材」育成、「文化」、「評価尺度」の構築
*新社会構想の例
• 再生可能なエネルギーを効率的に使用する社会
• 水やレアメタルを循環リサイクルする社会
• 情報システムを使った在宅医療診断や遠隔監視などが可能な社会
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新事業創出の機会例(1):環境/エネルギー
住宅、電子部品、電子材料等の融合(下線は新事業の候補となる分野)
原子力発電所
風力発電所
ソーラー発電所
火力発電所
CO2分離
断熱
ソーラー発電所
・封止材、表面コート材等の
周辺部材
・次世代型太陽電池
高効率化、シート型等
エコタウン
Ex.
タウンとしてのエネルギーマネージ
ベストな設計
V2G= Vehicle to Grid
V2H= Vehicle to Home
高性能断熱材
軽量素材
光触媒塗料等
太陽電池
電機省エネ
蓄電池
・封止材
・拡散フィルム
・高出力LED・材料
蓄電池
・バッテリー関連部材
・次世代電池&部材
電気
自動車
蓄電池
・封止材、表面コート材等
の周辺部材
省エネ・エネルギー
バッファー拠点
(人感センサー)
照明省エネ
スマート
メーター
太陽電池
電気
自動車
燃料電池部材
Ex.エネルギー有効利用
(住宅部材、設計、設備及び制御)
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新事業創出の機会例(2):水・レアメタルの
有効活用
膜、ケミカル、電子部品等の融合(下線は新事業の候補となる分野)
世界人口の増加、新興国の経済発展、資源の偏在、環境悪化
浄水
分離膜モジュール
非水銀殺菌(LED等)
小型の水殺菌等
分離回収
レアアース、レアメタル
大量使用元素
リン、カリウム、リチウム等
火力発電所
窒素富化
電子部品
CO2/H2分離
空気浄化
水
ガス
元素
下水処理
海水淡水化
・革新分離膜
リン回収
自動車
モーター
水/有機物の
膜分離
排水処理システム
工場
(UF、MF、RO)
富栄養化防止
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新事業創出の機会例(3):健康/情報通信技術(ICT*)・
(*ICT=Information Communication Technology)
ブロードバンド
医療、住宅、電子部品等の技術の活用、融合(下線は新事業の候補となる分野)
在宅・遠隔医療
高齢者単身世帯
農産物 栄養価分析
遠隔
栄養・運動指導
健康相談
在宅診断
遠隔診断
遠隔診断・表示
植込み型心電用データレコーダ
遠隔見守り
子世帯
親の医療相談
介護施設 見守り
高度医療
人工腎臓、人工心臓等高度医療機器
バイオ医薬品製造プロセス
白血球除去
医療機器関連部品等
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グループ全体での経営資源シフトの考え方
グローバル
[キーワード]
・地球環境との共生
・健康で快適な生活
成熟事業
現状
新事業、
成長事業
日本
既存事業は新しい観点(キーワード)で見直し、右上に向
けていく
キーワードに合わず左側に留まる事業でも、利益(EVA)、
成長事業の原資を稼ぐ事業は、積極的に評価。
一方、稼げない事業は撤退。
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まとめ
(1) “Growth Action – 2010”の総括
いくつかの課題を積み残し
過去最高に近い営業利益が出せる体質を確立
・実行してきた投資の成果が今後フルに寄与
(2) 今後の経営の方向性
「地球環境との共生」と「健康で快適な生活」に軸足
・潮流の変化と社会構造の変化に適合
グループ総合力が発揮できるような経営を目指す
(3) 成長・拡大戦略
「旭化成らしさ」が打ち出せる事業や領域で、
・システム型ビジネス(インフラ型ビジネス)への転換
・世界の成長市場でのプレゼンスの向上
減価償却費を相当上回る資金の投入
・良い案件があれば、D/Eレシオにこだわらず、大型投資・M&Aを実施
(4) 遂行上の課題と対応
経営トップが先頭に立って取り組み、文化・意識を変革
システム型ビジネス評価のための新しい評価尺度の作成
次期中期経営計画は、2011年5月発表予定
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