野郎ども! ~ 幸せをつかむために ~ ある男の場合 ある男、K氏の場合 K氏曰く 「いきなりで申し訳ないが、俺は着流し派 だ。 やはり、気楽なのがいい。」 K氏のプロファイル • 3×さい、会社員 • 独身 • 着物を着るようになって1年半 • 何気にほぼ毎日着物を着ている ところで 世の中そんなものか? 話の都合上、気になった… ある着物コミュニティの男性に聞 きました「どの程度袴をはいたり しますか?」 55%の男性が袴ははかない! よ く する 11% し ない 33% たま にする 34% ほと んど し な い 22% ある着物コミュニティの野郎9名より回答 なぜ袴をはかない? やっぱり面倒、そもそも持ってない その他 25% 持っ てないか ら 、 高いから 25% 着る のが面倒 だから 13% ト イ レ が面倒 だから 、 着て いる のが邪魔 だから 24% 畳んだり 、 メ ン テ し たり が 面倒だから 13% ある着物コミュニティの 袴をはかない野郎ども5名より回答 ちなみに 質問:褌をお召しになりますか? 褌愛好家はマイノリティ あたり ま え じ ゃ 44% し ない 56% ある着物コミュニティの 野郎ども9名より回答 さらに聞いてみました しっかり締まる六尺が人気 両方 25% 越中 25% 六尺 50% ある着物コミュニティの 褌愛好家の野郎ども4名より回答 K氏の場合 その2 袴というのは着るのも面倒だが、脱いだ後 はもっと面倒なのだ。 知ってる人は知ってるが、 行灯袴など畳み始めて30秒もすれば ウキョー とか言って普通は絶叫する。 ちなみにカリスマ和裁士、 YK氏の場合 4分56秒 K氏の場合3 そんなある日 K氏はたまたま昨年、後輩の結婚式 で袴をつけることになった。 なんと • 同席した別の後輩君が、そのとき の袴姿に憧れてしまったというの だ。 K氏は思った ひょっとして袴はいけてるのか? ある、きものコミュニティの淑女 に聞きました • 袴をどう思われますか? かっこいい 病みつき かぶりつき 落ちた… というような回答を、話の流れ上期待した。 袴をどう思われますか? 落 TP ち た ど O、 ..( うっ 着 こ と ?て る人 格 仰 そ ダ が 、 に 好 サ あ 別に よ 々し 素敵 の い 他 い い る) .. る い ! 10 条件付!着こなしていれば、似合っていれば 9 6 5 5 1 0 0 真楽の女は一筋縄 ではいかないわよ ある着物コミュニティの 淑女15名より回答 K氏の場合4 また最近では会社にいる外国人が 俺をこう呼ぶのだ Hey, Hakamaman! What’s Up? 弊社社長、趣味合気道 こりゃ 着流し ぢゃ 激務中のK氏 K氏は思った ひょっとして外人にもいけてるのか? そんなわけで俺は Hakama-man を目指すことにした。 袴の現状 素材 • 非常に堅い、米沢か西陣の絹が多い • フォーマルには仙台平 • 武道用は木綿 素材 – 精好仙台平(甲田栄佑氏) 素材 – 精好仙台平(甲田栄佑氏) • 独特の縞 – 経糸に等間隔に太い練り糸を使い縞を作る • 密で丈夫な織り – 経糸に生糸、緯糸に半練り糸を使った平織り – 経糸の本数を増やした上で、緯糸を濡らして 打ち込むため、密な織り • 皺にならない 素材 - 紬 素材 - お召し 形状 • 馬乗りと行灯 • カジュアルな野袴やカルサン • 踊り用の仕舞袴 形状 – 馬乗り 形状 – 行灯 形状 – 野袴 / 軽衫(カルサン) / 裁付(たっつけ) • 野袴は細身の袴、通常腰板がない。 • 軽衫はズボン状に裾を絞ってある。 – 秋山小兵衛が着ているものらしい。 – ちなみにカルサン軽衫は、ポルトガル語で[calção]半 ズボン、水着 • 裁付(たっつけ)は馬乗りのすねを脚絆などで フィットさせたもの。 – 相撲の呼び出しに見られる。 • どれも個人的に持ってない… 形状 – 仕舞袴 • ちょっと脇の開きが深い • 後ろの襞が少なめ • 後ろ丈が長め(だと思う) 用途 • 比較的フォーマルな場面 – 冠婚葬祭 – 女性の場合「卒業式」 • 武道 • 伝統芸能 袴のなぞ • トイレはどうするの? • 裾を踏んだり、汚したりしないの? • 袴の中はどうなってるの? 袴のよさ • デザイン面 – 凛としたラインやシェイプが美しい。かっこ いい。 • 機能面 – 着流しでは困難な動き、裾捌きがある程度可 能である。 袴の課題 • 仰々しい=紬などに合わせられるものが少ない • メンテが面倒 – 畳むのが面倒 – 洗濯が面倒 • 着るのが面倒 – 脱ぎ着が面倒 – 用足しが面倒 • 仕立てる人がいない – 厚手の生地に厚手の腰板に針を通せない – 仕立てを知らない 新しい袴 生地 • 丈夫で、手入れが楽 • しわになりにくい そんな袴地を求めて彷徨った 2005年5月21日 生地 • 綿95% ポリウレタン5% • お手入れが楽で、しわになりにくい • ちなみにお値段600円/m×6m広幅 • 一応いっておくと、袴に使うつもりです。 テーブルクロスぢゃありません。 デザイン- プロトタイプ そんなわけで もう半分出来た気に なっていた 2005年7月21日 某Blogにてメッセージ 「袴はたたみ終わりました」 …まだ肝心の腰板はついていない! その頃、カリスマ和裁士は… 温泉でくつろいでいた 肖像権 と見せかけて 呼子でイカを食べていた ビールも冷えてま~す♪ 1. 柄合わせ 2. 接着芯 3. 畳み 4. 畳み 5. 根付け 6. 根付け 7. 腰立て準備 8. 前腰立て ところで腰板はなんと 桐 • 水に濡れても大丈夫 • しかし仕立ては大変!! 9. 後ろ腰立て 10. 後ろ腰立て 11. 後腰立て付け菱 12. 糸締め 13. トンボ止め 14. 裏腰決め こうして 2005年7月30日 完成! こわくて請求書は まだ開けていない デザイン - 仕舞っぽい馬乗り • 後ろはすっきり、裾裁きすっきり • ちょっとマチは高め • でも、正確なことはわからない 仕立て - 襞が消えない秘密の加工 • 裏襞に沿って縫いとめる!(実用新案) • しわにならない。 • うっかり洗濯して「あらら、襞ってどこ だっけ?」ということにならない。 仕立て – 裾裏はウワサの航空絹布 さて、S氏からの伝言 • 袴に関しては、 なんか「高級」とか「武士」って感じがする。 なので平民向けの袴とかあればいいのになぁ • かしこまりました! ってか、まさにこれ! 名づけて 小市民袴 バカ殿様とは言わせない 果たして 小市民K氏が 幸せになる日は やってくるのだろうか??? おわり
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