介護・福祉分野 障害者一般就労創出支援事業 【大阪府豊中市伊丹市クリーンランド】 事業概要 本事業は、「ふるさと雇用再生基金事業」を活用し、第一目標として業務の理解と定着をめざし、障がい者と密接に関わる障がい福祉施設業 務及び就労支援機関の中で、サポートスタッフとして施設及び支援機関、企業等での業務補助及び実習を通して実践を積み、障がい者が「働 く」上で、サポートスタッフとして必要な職業準備性や作業遂行能力を培うことと、障がい者の障がい特性や職業生活を送る上での配慮すべき 事項や課題などを把握する能力開発を実践的研修(OJT)から養うことを狙いとする。 また、本事業を経て平成24年(2012年)4月に稼働予定の(仮称)リサイクルセンターにおける知的障がい者(予定30名)の手選別作業のサ ポートスタッフへの移行を目的とした事業でもある。 委託先 事業実施期間 株式会社 きると 従業員数 42名 (平成24年4月1日現在) 平成21年8月 ~ 平成24年3月 業務の内容 実施体制づくり 株式会社 きると (事業コーディ ネーター・調 整事務) 643万円(平成21年度) 1,558万円(平成22年度) 2,351万円(平成23年度) 〈人材の育成・確保〉 雇用契約 実践的研修 (OJT) 障がい福祉関係施 設 6人 リサイクルプラザ 株式会社きると スタッフ(作業指導員) 平成24年4月 稼働 就労支援機関 サポート スタッフ 事業終了後 継続雇用人数 実習先等調整 障がい者育成訓練プロ グラム等作成 事業実績額 雇用創出数 事業計画作成・管理 障がい者雇用企業等 5人 障害者一般就労創出支援事業 1 活 動 紹 介 ①サポートスタッフの各施設及び作業所への派遣実習(OJT) ●本事業における実習とは、施設、作業所等における現業での サポート(業務補助)を通して実践実習を行い、サポートスタッフとして必要なスキ ルを習得することを目的とする。 ※上記の活動については、福祉事業所、作業所8か所で業務補助を通じた実践的研修を行った(主に就労継続B型、就労支援機関) また、企業実習として4社での実習を行った(資源系、大手家電メーカー、大手アパレル) 平成22年度及び23年度については、知的障がい者による資源系ごみの手選別実習及び訓練を積極的に行いサポートスタッフのスキル向上 とともに障がい者の作業性の習熟、業務への定着に向けた取り組みを行った。 ②ミーティング及び業務報告について(内部・委託元への月例業務報告会の実施) ●事業コーディネーターが、受け入れ施設及び作業所との打ち合わせを行う。 ●サポートスタッフが、業務現況報告を通して内部意見交換、検討を行う。 ※定期的に委託元との運営協議、内部での会議を実施し、情報共有・交換を積極的に行った。 ③技能理論研修 ●サポートスタッフとして必要な作業準備能力や作業遂行能力を培うための研修を行う。 ●障がい者の障がい特性や職業生活を送る上での配慮すべき事項や課題などを把握する 能力開発につながるための研究及び研修を行う。 〇概論・課題分析(業務分析)・支援技法の検討・学習会(技術研究会)の実施 〇職場定着支援・障がい特性・事例研究及び企業事例研究等 事業終了後の事業継続・雇用継続への展開 平成24年4月稼働のリサイクルプラザ(豊中伊丹スリーR・センター)における資源化物手選別業務での障がい者雇用においてその業務を円滑に 安全に行うように、知的障がい者の障がい特性を理解し、職場定着に向けた適切なサポートができる人材(作業指導員)として業務に従事するこ とを期待。 ※ 平成24年4月において本事業で採用したスタッフ6名の内、5名が現在も手選別事業に従事している。 雇用創出効果以外の事業実施効果 初年度は、スタッフの企業実習を通して、同時期に実習中であった知的障がい者のジョブコーチ的な支援を担う事となり、実習後において、2名 の障がい者雇用に繋がったことが、サポートスタッフにとっても、障がい者の就労をサポートすることの意義を考える良いきっかけになったと考 えている。 また、本事業3カ年を通して地域の様々な福祉事業所、施設、作業所へOJTを行ったことにより、就労における課題だけではなく生活における 支援やサポートの必要性をスタッフが感じ、事業終了後も地域の支援機関や関係機関との繋がりを大切にしている。 そして、一人でのサポートではなくチーム、グループによる課題共有と課題解決に向けた取り組みを積極的に行うことの必要性を感じた。 2 環境分野 クリーンランド3R推進事業 【大阪府豊中市伊丹市クリーンランド】 事 業 概 要 ・( 「(仮称)リサイクルセンター整備基本計画」に掲げられた“3R推進に関する方針”の具体 化と地域内循環システムの構築に向けて①剪定枝チップの活用および商品化の研究、 提案、事業化による雇用創出②豊中市・伊丹市両市における地域バイオマスの利活用 についての事業を行った。 委 託 先 事業実績額 雇用創出数 今までごみとして処理してい たものを、有効利用すること により、循環型社会が形成さ れればと思います。 特定非営利活動法人 豊中・伊丹環境政策フォーラム 従業員数3人 288万円 (平成21年度) 554万円 (平成22年度) 572万円 (平成23年度) 3人 事業実施 期 間 事業終了後 継続雇用人数 平成21年10月 ~ 平成24年3月 1人 業務の内容 1)剪定枝チップの供給先・供給方法の確立 両市への土壌改良材原料(植繊チップ)及びマルチング材の供給を前提に、原料(剪定枝) の搬入方法と供給先へのチップ搬出方法の詳細を立案し、及び年間の供給計画(案)を作 成する。また、両市の現行活用チップの代替供給以外の供給先の確保に向けた調査、課題 の整理及び調整を行う。 2)地域バイオマス利活用調査 搬入される「刈草」の育苗試験、熟成実験等を行い、活用案を提案する。また、両市や地元 企業との連携を視野に入れた地域バイオマスの利活用方法について検討し、実現化への 課題等を整理する。 平成24年4月に開館した 「リサイクルプラザ」 活 動 紹 介 1)剪定枝チップの供給先・供給方法の確立 年間の供給計画(案)を作成し供給を開始した。 2)地域バイオマス利活用調査 刈草や落ち葉の堆肥化を行い、施設内の草木の 成長を促進する。 事業終了後の事業継続 ・雇用継続への展開 剪定枝チップの供給先・供給方法の確立及び地域バイオマス利活用調査は、一定の成 果が出た。継続事業として雇用継続には至らなかったが、そこから波及した環境学習機 能の構築、運営での雇用継続へと展開した。 小学4年生の社会見学や市民の施設見学の際に、剪定枝チップの利活用について説明 を行っている。また、豊中市・伊丹市の両市との連携の担い手として、新たな事業創出を 模索している。 破砕された剪定枝チップ 雇用創出効果以外の 事 業 実 施 効 果 剪定枝チップの利活用が実現することで、循環型社会の形成に役立っている。また、豊 中市と伊丹市の活動をつなげることにより、より効果的なリサイクル事業が実現した。 豊中市・伊丹市の土壌改良材
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