数理統計学 第4回 西山 第3回のまとめ 1. データの分布と確率分布との意味の違い 2. どちらも分布だから、分布の中心(=平均値)と分布の 広がり(標準偏差)で特徴をとらえる 3. 平均値=合計÷個数はあまりに幼稚。本当の定義は 平均値=割合×値の合計 4. 割合として確率を指定したときの平均値を数学的期待 値という。 数学的期待値=確率×値の合計 期待値の意味は「本当の平均」、「理屈の平均」 第4回の目標 確率分布のばらつきは標準偏差ではかる。 分散=平均二乗偏差を思い出す。 確率分布の平均と分散、標準偏差を完全理解する 授業はここまで 10/13 実際に10回やってみると 表が7回、裏が3回出た。合計で4000円も うけた。平均ではどれだけトクをしたか? X 理屈では 1000 1000 (1000) 1000 10 7 1000 3 (1000) 10 7 3 1000 (1000) 10 10 400 EX 0.5 1000 0.5 (1000) 0 割合 値の合計 Xの平均、あるいはXの数学的期待値と呼びます。 賭け金をあげるとどこが変わる? 『 1000円から10000円に上げよう』 X 1000 -1000 P 0.5 0.5 確率分布の平均をE[X] 確率分布の分散をV[X] 確率分布の標準偏差をSD[X] X 10000 -10000 P 0.5 0.5 計算を確かめると 平均 利得 -1000 1000 0 偏差 二乗偏差 確率 -1000 1000000 0.5 1000 1000000 0.5 0 1000000 ↓ 分散= 1000000 標準偏差= 1000 利得をXと置くと E X 0 V X 10 6 SDX 1000 同じく・・・ EX 0 V X 10 8 SD X 10000 教科書: 頁67~71 平均 利得 -10000 10000 0 偏差 -10000 10000 0 二乗偏差 100000000 100000000 100000000 ↓ 分散= 標準偏差= 確率 0.5 0.5 1E+08 10000 練習問題【1】 表の出る確率が0.4であるコインを使って、 賭け金を1000円にしてすると、どうなる? 平均 利得 -1000 1000 -200 偏差 二乗偏差 確率 -800 640000 0.6 1200 1440000 0.4 0 960000 ↓ 分散= 960000 標準偏差= 979.7959 利得 -1000 1000 確率 0.6 0.4 E X 0.6 1000 0.4 1000 200 V X 0.6 {1000 (200 )}2 0.4 {1000 (200 )}2 960000 SD X 960000 979.8 練習問題【2】 変数Xの分布は以下に示すとおりである。設問に答えなさい。 値(X) 0 1 確率(P) 0.3 0.7 1. Xの確率分布図を描きなさい 2. Xの平均値E[X]と分散V[X]、標準偏差SD[X]を 求めなさい 練習問題【2】の解答 確率分布図を描くのは非常に容易なので省略。横軸をX、縦軸をP として棒グラフを描けばよい まず平均値は EX 0.3 0 0.7 1 0.7 分散は公式を使う E X 2 0.3 0 2 0.7 12 0.7 V X E X 2 EX 0.7 0.7 2 0.7 0.3 2 SDX 0.21 0.46 練習問題【3】 (1)さいころを6回振ったところ、 1、2、6、6、1、2 となった。平均と分散、標準偏差を求めなさい。平 均計算=値×割合の合計、によっても同じ平均値 と標準偏差が得られることを確かめなさい。 (2)正しいサイコロを振るときに出る目の数をXと置く。 E[X]とV[X]、SD[X]を求めなさい。 練習問題【3】の解答 X 偏差 1 2 6 6 1 2 18 -2 -1 3 3 -2 -1 0 二乗偏差 4 1 9 9 4 1 28 E[X]やV[X]など は教科書69,70 ページを見よ X 3 S 2 4.67 S 2.16
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