現代人のための整体法 ー豊かな時代のセルフケアー 第二回 ◆飽食の時代に どのように食べたら よいのでしょう 江戸川大学 社会学部人間心理学科 平山満紀 情報化時代の食の変化 • 食情報・栄養情報あふれる。 TV番組→スーパ ーで売り切れる現象 2004年頃から 「にがり」「納豆」「マメ」「バナナ」「唐辛子」・・・ • ダイエット・カロリーコントロール商品、 • サプリメント • 情報で食べものを選び、食べる=「頭で食べる」 ↕ • おいしそう、食べたい、おいしい=「からだで食べ る」 そもそも栄養情報とは • 栄養学・・・栄養素の必要量の算出の根拠は薄 い。個別性を無視。(体質、季節、生活、心理状 態、体調など。ある人に適する値が別の人に適 すると限らない。) • 人間の身体はもっと精妙。消化吸収の機能個 別に違う。必要な栄養は吸収。必要な栄養を得 ると、わずかでも身体激変。不必要な栄養は捨 てる。 • 食による脅しに人は弱い。本能的に恐怖。しか し心が萎縮し生命力弱まる。 からだで食べるとは 例 • おなかを下す・・・ニラ • 頭をつかった・・・甘いもの • 夏の暑い時期・・・キュウリやトマトがおいしい • 汗のめぐりの悪い体質・・・辛い熱い料理が好物 人により、時により必要な食べ物がある。身体が整っていれ ば、感覚でそれがわかる。 おいしそう!たべたい!おいしい! 「本当においしい」という感覚で食べるのが食で最も大事。 「もういい、充分」と感じたら、パッとやめて、だらだら食べ ない。 「本当においしい」感覚を養うには • 水を味わいわけて、シンプルな味がわかるよ うにする。 • 「もったいないから」「おなかはすいていない けれど時間だから」「退屈だから」・・・と食べる のをやめる。 • ゆっくりリラックスし、香り、味わいを堪能して 食べる。 現代人は「不安だから食べる」 その弊害 • 心理的不安=身体的緊張 →食べると弛緩。落ち着く。 • 不安解消のために、身体に必要ではないものも食べて しまうことも。 • 野生動物は食べ過ぎない。動物園の動物は不安のた め食べ過ぎる。 • 過剰栄養は身体に負担。内臓疲労。背中と腰の硬直。 腰痛の原因。28歳からは時々減食するほうが、内臓 疲労とれる。特に更年期は減食すると楽。 • 子どものうちは特に食を満たすように。0~28歳まで は成長期なので、減食などしない。子どものうちに食の 不足があると、ガツガツ食べようとしてしまう。 「不安だから食べる」を、どう変えるか? • 速度の時代、不安の時代 • 食べること以外で身体の緊張を解消する工夫を • 女性は工夫が上手。アロマ、マッサージ、ハーブ ティ、入浴、音楽・・・・ • グルメ番組、グルメ本など、食べ物を見るだけで 安心できればそれでよい。 • 呼吸法 背骨でゆっくり吸う呼吸。 • 腰椎2、3、4番の右側2側(5センチくらい右)の硬 直をとる。 食べ過ぎてしまった時の体操 腰椎防止、内臓疲労をとるために 腰椎と床の間に、こぶし2つ以上あくなら、食べ過ぎ。 食べられないからだ 食べ過ぎてしまうからだ • 食べられないからだ:左脚の膝から下が硬直し て太く短い。 • 食べ過ぎてしまうからだ:右脚の膝から下が硬 直して太く短い。 参考:日本人の体格の変化 • 性、年齢により変化が異なる。 • 男性:どの年代も戦後一貫してBMI増加 • 女性:60歳代 戦後一貫してBMI増加 50~30歳代 約40年間横ばいか減少 20歳代 1970頃から どんどん痩せる 17歳 戦後一貫して横ばい • • • • 参考:レコーディングダイエットに ついて 岡田斗司夫 50キロ以上減量 ただ食べたものを記録するだけで効果。 カロリー計算などしない。 記録する、振り返る、自分を客観視する ・・・暴走しなくなる 「止観」の瞑想につながる 参考:骨盤ダイエットについて • 骨盤の開閉(1ヶ月に1度)体調の根本 • 前近代では月の周期にしたがった。 • 現代人は骨盤の開閉が滞る。開閉の幅が狭 い。生理不順の原因。開閉の幅が大きいこと が大事。 • 骨盤が開きっぱなし=食べすぎ • 骨盤が閉じっぱなし=食べられない • 骨盤をむりに閉めるのは危険!
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