心象地理 サイードのオリエンタリズムより • 歴史背景 16世紀末~20世紀半バ(1590年~1960年)の植民地制度 1 心象地理 サイードのオリエンタリズムより • 植民地制度の対象地域や支配者 • 被植民地者=アジア、中近東、アフリカ、 中・南米、大洋州、太平洋諸島 • 植民地者:西ヨーロッパ諸国、日本、米国 2 心象地理:植民地制度の思想的な背景 14世紀ヨーロッパが大学制度における「オリエンタリズム」学 問分野を創立した。 1312年に、英国、フランス、イタリア、スペインの大学に、 「オリエンタリスト」学部と分野の成立。その結果: オクスフォード パリ バルセロナ ボローニャ 3 心象地理:植民地制度の思想的な背景 ・学問分野による「オリエント」全体を一つの単位としての 同質化。オリエントは知識枠組みとしての存在になった。 ・この学問は「オリエント」を統一化される地理的、文化的、 言語的、民族的な勉強対象にした。 4 心象地理:サイードのオリエンタリズムより 「オリエンタリズム」という知識や東洋の表象 • 15世紀~17世紀: ① 中近東は聖書地域、その古典言語 ② イスラム教の領域における言語 ③ 中国 • 18世紀末: 南アジア、サンスクリット語 • 19世紀: 詩、小説、評論、哲学の「オリエンタル」的に振舞う背景、 テーマ ~ エクゾチック・不思議、神秘的、深い、種播き的 ~ 5 心象地理:サイードのオリエンタリズムより • 19世紀に発展したオリエンタリズム学問分野: ①人類学 ②考古学 ③社会学・民俗学 ④歴史学 ⑤文学 • この5つの研究対象の共通点有無: 1 テキスト 有 2 古代・古典的なもの 有 3 陶器 有 4 建物 有 5 人間・現状 無 6 心象地理 サイードのオリエンタリズムより • オリエンタリズムのオリエントに関する2つの知識類: 1.実証的な知識: 地理 歴史 2.2次的の知識: 伝説 神話 西洋人が書く詩、小説に現れるアジアの「神秘」 7 心象地理 サイードのオリエンタリズムより • 地域研究と呼ばれる地理の表象対象と「知識」 1. 知識対象と現実の間に恣意的な関係がある 2. この恣意的な関係又はすきまに「我ら」のば ・ 「彼ら」のばの区別がうまれる 3. 我の、「自己」の地区と、彼らの地区の間に 境界線を引く 1. 未知の地区の者を「発見」し、彼らと「自己」の間に 境を定義するに伴う、差異も定義する 2. 「彼ら」 「他者」と見なされ、 他者性がうまれる。 8 心象地理 サイードのオリエンタリズムより • サイードによる他者の表象・他者として構築された 者に関する「知識」の結果: 他者性がうまれたら、 「自分」の空間・地区の外にいる者は、 想像、連想、フィクションとして定義付けられる この過程を経て「自己」ということとその定義が 強化される 9
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