Market Report 2016年6月24日 英国の欧州連合(EU)離脱と国内株式市場 および為替市場への影響について < 英国民投票はEU離脱の結果に > 英国において欧州連合(EU)に残留か離脱かを問う国民投票が6月23日(現地時間)に 実施されました。今週に入り、「残留」がやや優勢との見方が金融市場において広まっていましたが、 事前の見方に反して「離脱」という結果となったことを受けて、6月24日(日本時間)の国内株式 市場は投資家が急速にリスク回避姿勢を強めたことから、大幅に下落する展開となりました。また、 為替市場においても、避難通貨として円買いが先行する展開となり、主要通貨に対して大幅に円 高が進行しました。 < 世界経済への影響と今後の見通し > EUの規定により、実際の離脱までは少なくとも2年はかかることもあり、現時点において、英国 経済および世界経済が急激に変化することはないと想定しています。しかしながら、「①今後の離 脱手続きに関する不透明感」や、「②英国のEU離脱決定を受けて高まる欧州崩壊の可能性を 嫌気した金融市場の下振れ」は、明らかに世界経済の景気下振れリスクとなり得ます。特に、米国 では大統領選挙を控えており、グローバル政治の内向き傾向は気になるところです。 主要国政策当局は上記のリスクを十分に認識しており、この金融市場を通じた景気下振れリス クを、いかにコントロールできるかが、当面の注目点となります。具体的には、FRB(米国連邦準備 制度理事会)の利上げ姿勢の後退、各国当局による為替市場でのポンド買い協調介入および 流動性供給などが予想されます。また、中長期的な視点では、市民レベルでの反欧州的な動きを 緩和するための財政政策の活用について、欧州各国が協調できるかも焦点となります。金融市場 の混乱を経ながら、政策当局が景気刺激の方向で協調できるようであれば、中長期的には世界 経済の安定に寄与する可能性もあるとみています。 日本経済に関しては、円が避難通貨として買い進まれていることもあり、金融市場を通じた悪影 響が比較的大きく出る可能性があります。そのため急激な為替変動に対して、財務省・日本銀行 がどのような対応を取るかが注目されます。 ■当資料は、情報提供を目的として東京海上アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。■当 資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。■当資料の内容はあくまで 作成日時点のものであり、将来変更される可能性があります。また、市場動向や個別銘柄の将来の動向を保証するものではありません。 1 Market Report 2016年6月24日 < 日本株式市場への影響と今後の見通し > 短期的には、英国によるEU離脱が世界経済や金融市場に与える影響の度合いを正確に見極 めることが難しく、先行き不透明感から避難通貨である円が買われ、輸出関連企業を中心に株価 が下落するリスクが想定されます。また、英国向けの売上比率が高い企業や、英国に重要な製 造・販売拠点を置く企業についても不透明感が株価の重石になることが予想されます。 ただし、各国中銀が共同で流動性供給を行うなどの対策を取ることが予想されるため、リーマン ショックのような金融危機に発展し株価下落が続く可能性は低いと考えています。 今年度の企業業績については、過去最高レベルの利益水準を予想しており、株価の下落によっ て日本株の割安感が強まりつつあります。また、企業は潤沢な手元キャッシュを保有しており、過去 最高水準の配当や自社株買いの継続が期待できることから、需給面で株価を下支えすると考えま す。短期的な金融市場の混乱が落ち着けば日本株は上昇に向かうと予想しています。 < 為替市場への影響と今後の見通し > 今後は、先行き不透明感から避難通貨である円がさらに買い進まれる可能性は否定できません。 しかし、「離脱」となった際の米ドル供給に対する各国中銀の協調姿勢が既に報じられているように、 リーマンショック時のようなリスクオフは起こりにくいと想定します。また、急速に進んだ為替相場に対し て財務省筋からは急激な変動は望ましくない旨のコメントが発表されたことから、為替介入に踏み 切る可能性があるほか、日本銀行が臨時の金融政策決定会合を招集し、緊急の追加金融緩和 を実施する可能性も想定されることなどから、さらなる円高の進行余地は限定的と思われます。 ■当資料は、情報提供を目的として東京海上アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。■当 資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。■当資料の内容はあくまで 作成日時点のものであり、将来変更される可能性があります。また、市場動向や個別銘柄の将来の動向を保証するものではありません。 2 Market Report 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、主に国内外の株式や公社債等値動きのある証券に投資をしますので、これら組み入れ資産の価格下 落等や外国証券に投資する場合には為替の変動により基準価額が下落し、損失を被ることがあります。 投資信託は、預貯金や保険と異なります。また、投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により損 失を被り、投資元本を割り込むことがあります。個別の投資信託毎にリスクの内容や性質が異なりますので、ご投資 に当たっては投資信託説明書(交付目論見書)や契約締結前交付書面等をよくご覧ください。 投資信託に係る費用について ●購入時に直接ご負担いただく費用 ●換金時に直接ご負担いただく費用 ●保有期間中に間接的にご負担いただく費用 ●その他の費用・手数料 ・・・購入時手数料上限3.24%(税込) ・・・信託財産留保額上限1.0% ・・・信託報酬上限2.052%(税込) ・・・監査報酬、有価証券売買時の売買委託手数料、信託事務等 に要する諸費用等をファンドの信託財産を通じて間接的に ご負担いただきます。監査費用を除くこれらの費用は実際の 取引等により変動するため、事前に料率、上限額等を表示す ることができません。 詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)、契約締結前交付書面等をよくご覧ください。 ※ お客さまにご負担いただく手数料等の合計金額については、お客さまの保有期間等に応じて異なりますので表示 することができません。 <ご注意> 上記のリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しています。 費用の料率につきましては、東京海上アセットマ ネジメントが運用するすべての投資信託のうち、徴収するそれぞれの費用における最高の料率を記載しています。費用の詳 細につきましては、個別の投資信託毎の投資信託説明書(交付目論見書)、契約締結前交付書面等をよくご覧ください。 投資信託にかかるリスクや費用は、投資信託毎に異なりますので、ご投資をされる際には、事前に投資信託説明書(交付目 論見書)や契約締結前交付書面をよくご確認ください。 東京海上アセットマネジメント株式会社 http://www.tokiomarineam.co.jp/ サービスデスク 0120-712-016 (土日祝日・年末年始を除く 9:00~17:00) 商 号 等 :東京海上アセットマネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第361号 加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 当資料は、情報提供を目的として東京海上アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示資料 ではありません。お申込みに当たっては必ず投資信託説明書(交付目論見書)をご覧の上、ご自身でご判断ください。投資 信託説明書(交付目論見書)は販売会社までご請求ください。 当資料の内容は作成日時点のものであり、将来予告なく変更されることがあります。 当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。 当資料に掲載された図表等の内容は、将来の運用成果や市場環境の変動等を示唆・保証するものではありません。 投資信託は、値動きのある証券等(外貨建資産に投資する場合には、この他に為替変動リスクもあります)に投資しますの で、基準価額は変動します。したがって、元本が保証されているものではありません。 投資信託は金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではありません。委託会社の運用指図によって信託財 産に生じた利益および損失は、全て投資家に帰属します。 投資信託は、金融商品取引法第37条の6の規定(いわゆるクーリング・オフ)の適用はありません。 投資信託は、預金および保険契約ではありません。また、預金保険や保険契約者保護機構の対象ではありません。 登録金融機関から購入した投資信託は投資者保護基金の補償対象ではありません。 3
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