マレーシア:Tenaga Nasional 社 Lumut 港の石炭補給

マレーシア:Tenaga Nasional 社 Lumut 港の石炭補給施設を拡大
2016 年 6 月 23 日掲載
6 月 20 日付けの地元報道によると、政府系電力会社 Tenaga Nasional(TNB)社は、7 億 MYR を投資し、
Perak 州 Manjung の Lumut 港の石炭補給施設を拡大、石炭年間取り扱い能力を 3,000 万トンに引き上げる
見込み。
TNB 社の子会社は、事業実施に向けて国内外企業に事前資格審査への参加を呼び掛けており、審査参加
条件は、石炭供給事業や港湾施設建設事業などの関連事業を過去 10 年以内に実績ある企業。海外企業は、
建設業開発委員会(CIDB)から「G7」以上の免許を取得している地元企業の少なくとも1社と合弁または
コンソーシアム(企業連合)を組む必要がある。
TNB 社は現在、Lumut 港のほか、2 箇所の発電所にて石炭を輸入している。Lumut 港の拡張事業を通
じ、Lumut 港を唯一の石炭補給拠点にするとみられる。TNB 社の関係者は、Lumut 港は水深が深く、戦
略的な立地にあり、域内の石炭積み替え拠点になるとした。また、施設拡張により、インドネシアや豪州
からの輸入石炭を、ミャンマーなどに輸出することもできるとした。
注)1 MYR=25.7 円(6 月 20 日)
(石炭開発部 辻
誠)
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