チェーンフライト式汚泥かき寄せ機技術に関する

新研究テーマの 紹介
チェーンフライト式汚泥かき寄せ機
技術に関する共同研究
資源循環研究部 総括主任研究員
岩下 栄
研究目的
④浮上型汚泥かき寄せ機
⑤全プラスチック製汚泥かき寄せ機
⑵ 研究内容
下水道の整備拡充を見た今日,下水処理場では随時
主な研究項目を以下に示します。
改築や更新の時期を迎え,より省エネルギー性や処理
1)技術特性・性能・適用条件
性能,維持管理性に優れた技術が求められています。
各型式の分類(特徴,主な適用箇所),耐震性等
本共同研究では,下水処理場における最初沈殿池や
2)装置の強度等
最終沈殿池用のチェーンフライト式汚泥かき寄せ機に
各型式の材質に関する調査,強度試験方法
関して,最新の知見を反映して,その新設や改築更新
3)装置の耐久性
に必要な留意事項等について調査研究を行ない,技術
摩耗データ調査,耐食性調査
資料にとりまとめることを目的とします。
4)保守・維持管理手法
研究内容
通常運転時・長期休止時の注意事項,消耗部品の
交換限度
5)省エネルギー性
⑴ 調査研究対象範囲
軽量化による省エネルギーに関する調査 本共同研究で対象とするチェーンフライト式汚泥か
6)設計手法
き寄せ機の代表的な構造概要を図1に示します。
設備更新設計時の設計手順・留意事項,安全装置
対象となる型式は以下の5型式となります。
①金属製汚泥かき寄せ機
②セミプラスチック製(従来型)汚泥かき寄せ機
③ノッチチェーン式汚泥かき寄せ機
の考え方
これまでに,調査研究対象の選定,研究内容の検討
および研究体制の構築を行いました。今後,前述の5
つの型式のそれぞれについて,上記の研究内容を盛り
込んだ技術資料の作成を行う予定です。
なお,本研究は,(株)クボタ,三機工業(株),
(株)神鋼環境ソリューション,水ing(株),月島機
械(株),日立機材(株),前澤工業(株),三菱化工
機(株)と(公財)日本下水道新技術機構との共同研
究です。
図1 チェーンフライト式汚泥かき寄せ機の構造概要
26 ̶̶ 下水道機構情報
まとめ
Vol.10 No.21