平成 27 年度 事業報告 平成 27 年度は、中国の景気減速等に伴う需要

平 成 27 年 度
事業報告
平 成 27 年 度 は 、 中 国 の 景 気 減 速 等 に 伴 う 需 要 の 減 退 が 原 油 を は じ め 資 源 価
格の急落につながり、新興国の経済を直撃しました。また、米国の景気も 好転
しつつあるものの緩やかにとどまり、急速に円高・ドル安が進みました。
そ の よ う な 状 況 の 中 、平 成 27 年 の 大 阪 港 の 外 貿 コ ン テ ナ 貨 物 量 も 197 万 TEU
と 昨 年 比 9.4% 減 と 大 幅 に 減 少 し 、 そ の 後 も 年 度 末 に か け て 減 少 傾 向 が 続 き ま
した。
そ の た め 、当 協 会 の 主 要 財 源 で あ る 港 湾 福 利 分 担 金 も 、平 成 26 年 6 月 作 業 分
から 1 円凍結措置が解除され、本年度は解除の効果が 1 年を通じてあったにも
か か わ ら ず 2.1% 増 と ほ ぼ 前 年 の 水 準 に と ど ま り ま し た 。
事 業 収 入 で は 、 給 食 事 業 が 依 然 と し て 約 6.1% 減 少 し ま し た が 、 減 少 率 は 前
年を下回っております。一方、食堂事業については特にウイング南港の売り上
げ 増 加 も あ り 、 約 4.4% の 増 収 と な り ま し た 。
支 出 面 で は 、前 年 度 か ら 続 い て い る 大 阪 市 に よ る 地 代 減 免 措 置 の 段 階 的 廃 止
や 堺 市 に よ る 市 税 免 除 措 置 の 撤 廃 に よ り 、 平 成 27 年 度 も 360 万 円 あ ま り の さ
らなる負担増となりました。しかし、経費の節減と効率的経営に努めました結
果 、 事 業 活 動 収 支 差 額 は 8,760 万 円 余 り と な り ま し た の で 、 そ の う ち 8 千 万 円
を 勤 労 福 祉 会 館 の 建 替 え と あ わ せ て 平 成 30 年 度 に 着 工 す る 予 定 の 新 住 宅 建 設
のための資金として積み立てることといたしました。これにより、積立金の合
計 は 1 億 8 千 万 円 と な り ま す が 、 総 額 9 億 円 か ら 10 億 円 程 度 と な る 見 込 み の
建設費を賄うため、日本港湾福利厚生協会からの助成金の確保に努め ますとと
もに、今後も積立金の増額に力を尽くしてまいります。
ま た 、施 設 整 備 で は 、日 本 港 湾 福 利 厚 生 協 会 の 助 成 を い た だ き 、臨 港 住 宅 の
改修工事を完了させるとともに入舟住宅の第 1 期改修工事を行いました。平成
28 年 度 は 、引 き 続 き 入 舟 住 宅 の 第 2 期 改 修 工 事 を 行 う 予 定 で す 。ま た 、独 自 事
業として各福祉センターや福祉会館などの改修・補修を行いました。
さ ら に 、福 利 推 進 事 業 で は 、新 た に み か ん 狩 り を 開 催 し ま し た ほ か 、日 帰 り
温泉の共通入浴券を発行し、大変好評をいただいております。
今 後 と も 港 湾 労 働 者 の 方 々 の ニ ー ズ を 的 確 に 把 握 し 、そ の 期 待 に 応 え る べ く
事業運営を推進していく決意であり、関係の皆様方の引き続くご支援、ご協力
をお願い申し上げます。