4技能別評価基準 聞く(聴く) 話す 読む 書く 1 2 3 4 5 6 7 8 初 級 レベル

評価基準(総合)
4技能別評価基準
聞く(聴く)
当該言語について幅広い知識を持つ。自然で正しい文章が難なく 母語に近い能力がある。
書ける。よどみなく話し、非常に効率よく仕事をこなし或いは教職を
1 遂行できる。話す、聞く、読む、書くの4つの技能はネイティブ・スピー
カーのそれに近い。
上
級
中
級
初
級
話す
読む
書く
母語に近い話す能力を持 母語に近い能力で読むこと 幅広い知識を持ち、自然で
ち、教養のある話し方をす ができる。
正しい文章を書くことができ
ることができる。
る。
ボランティアとしていかなる仕事をも効率よく遂行できる。ネイティブ 大学の講義や広範囲な話 日常の場面や専門分野に
・スピーカーと同じレベルではないにしても、自分のいいたいことをほ 題を十分に聞き取ることが ついてほとんど困難なく、
とんど困惑なく話し、書くことができる。話す、聞く、読む、書くの高い できる。
的確・具体的に話すことが
2 技能を有する。文法の十分な知識があり、それを正しく使いこなす
できる。
ことができる。自分から積極的に使うことがなくても理解できる語彙
の範囲は非常に広い。
専門書・一般雑誌・新聞報 十分な文法知識があり、正
道記事・社説などをほぼ正 しく使いこなせる。報告書を
確に読むことができる。理 独力で書くことができる。
解できる範囲は非常に広
い。
現場又はオフィスで、或いは教師として比較的たやすく任務を遂行
できるが、教職の場合は時に困難に遭遇するかもしれない。討論
したり説明したりすることは可能で、特に自分の専門や特別に興味
3 を持っている分野には自信があるが、言語や方法で適切さや一貫
性を欠き、複雑なことを表現するのに助けてもらう必要が時々生じ
る。
複雑な内容を持つ討論や
講義を除く、会議の進行や
伝達事項を正確に聞き取
ることができる。
専門分野や興味のあること
は、自由に話すことができ
る。討論や説明も可能であ
る。複雑なことや抽象的な
表現はまだ使いこなせない
。
自分の分野の専門書や興 辞書や参考書を用いて専
味のある分野は容易に理 門分野や簡単な報告書を
解できる。しかし、複雑な表 書くことができる。
現を理解するには辞書が
必要である。
日常の型どおりの仕事はこなせるが、状況が複雑になると助けが
必要になる。時々相手に繰り返し言ってもらったり説明を求めたり
するが、言われていることの要旨は理解できる。教職の場合ある
4 程度の困難が予想される。文法の基礎知識は十分に持っているが
、話すときに正確さ、滑らかさ、使用語彙の適切を欠く。
日常や職場での伝達の要
旨はほぼ正確に理解でき
るが、複雑なことは繰り返
して言ってもらう必要がある
。
一般の事柄については、あ
まり困難なく話すことができ
るが、まだ正確さ・滑らかさ
・使用言語の適切さに欠け
る。
自分の分野の専門書は多
少問題はあるが、ほぼ理解
できる。しかし、その他の分
野では辞書を必要とする。
文法の知識は十分に持っ
ているが、長文や複雑な表
現になると使いこなすこと
ができない。
単純で日常的な状況においては仕事を果たすことができるが、効
果的に遂行するためには監督者の指導や訂正を必要とする。相手
の言うことをしばしば一度では理解できず、繰り返し言ってもらった
5 り説明を求める必要が生じる。
文法の基礎知識はあるが、話すときに正確さと滑らかさを欠く。教
職の場合は大きな困難があり、特に最初のうちは苦労が大きいと
予想される。
普通の速さで話される日常
会話をほぼ理解できるが、
しばしば繰り返し言ってもら
ったり、説明を求める必要
がある。
日常会話や活動分野につ
いては簡単な語句を使って
話すことができるが、適切
な語彙の使用や流暢さに
は欠ける。
活動分野の初歩的な文書
やビジネス文書を辞書を使
用し、時間をかければ理解
することができる。
文法の基礎知識はあり、文
例や辞書などを使って報告
書を書くことができるが、語
句の使用が適切でないこと
がある。
基本的で単純な文は作ることができる。個人レベルで伝授する場
合には仕事は可能である。聞き取りには困難があり、特に普通の
6 スピードで話されると途中で理解できなくなることが度々起こる。語
彙量は少ない。文法の基礎力は弱い。
普通の速さについていけな 限られた語彙や表現を使 簡単な手紙文やEメールを 文法の基礎力は弱く、語彙
くなるが、日常会話や活動 い会話はできるが、滑らか 読みとることができる。
量は少ない。初歩的な文は
現場での会話は聴き取るこ ではない。
書くことができる。
とができる。
会話や指示、討論の中の断片的な言葉をいくつか聞き取ることが
できる。話すのは挨拶か日常生活で生き延びるための会話に限ら
7 れるが、それもためらいがちで正確でない。語彙量は少なく、語順
は間違いが目立つ。
日常会話の断片的な言葉 簡単な語句を使って必要最 写真や図が多く平易な単語 語彙量は乏しく、語順に間
や、活動現場での限られた 低限の要求を満たす会話 ・文で構成された掲示物・メ 違いが多い。単純な分野単
指示、命令などの表現は聴 をすることができる。
モなどは読むことができる 語だけのメモ類は書くこと
き取ることができる。
。
ができる。
ジェスチャーやその他言葉以外の手段で極く基本的な意志の疎通 簡単な単語や挨拶などの
決まり文句が分かる。
8 ができるだけである。文を作ることはできない。
日常の挨拶など決まり文句 極限られた単語は読むこと 文法はほとんど分からない
は言えるが、ジェスチャー ができる。
。限られた単語のみ書くこ
による表現に頼る。
とができる。
〔資料3〕
語学能力評価表
レベル