評価基準(総合) 4技能別評価基準 聞く(聴く) 当該言語について幅広い知識を持つ。自然で正しい文章が難なく 母語に近い能力がある。 書ける。よどみなく話し、非常に効率よく仕事をこなし或いは教職を 1 遂行できる。話す、聞く、読む、書くの4つの技能はネイティブ・スピー カーのそれに近い。 上 級 中 級 初 級 話す 読む 書く 母語に近い話す能力を持 母語に近い能力で読むこと 幅広い知識を持ち、自然で ち、教養のある話し方をす ができる。 正しい文章を書くことができ ることができる。 る。 ボランティアとしていかなる仕事をも効率よく遂行できる。ネイティブ 大学の講義や広範囲な話 日常の場面や専門分野に ・スピーカーと同じレベルではないにしても、自分のいいたいことをほ 題を十分に聞き取ることが ついてほとんど困難なく、 とんど困惑なく話し、書くことができる。話す、聞く、読む、書くの高い できる。 的確・具体的に話すことが 2 技能を有する。文法の十分な知識があり、それを正しく使いこなす できる。 ことができる。自分から積極的に使うことがなくても理解できる語彙 の範囲は非常に広い。 専門書・一般雑誌・新聞報 十分な文法知識があり、正 道記事・社説などをほぼ正 しく使いこなせる。報告書を 確に読むことができる。理 独力で書くことができる。 解できる範囲は非常に広 い。 現場又はオフィスで、或いは教師として比較的たやすく任務を遂行 できるが、教職の場合は時に困難に遭遇するかもしれない。討論 したり説明したりすることは可能で、特に自分の専門や特別に興味 3 を持っている分野には自信があるが、言語や方法で適切さや一貫 性を欠き、複雑なことを表現するのに助けてもらう必要が時々生じ る。 複雑な内容を持つ討論や 講義を除く、会議の進行や 伝達事項を正確に聞き取 ることができる。 専門分野や興味のあること は、自由に話すことができ る。討論や説明も可能であ る。複雑なことや抽象的な 表現はまだ使いこなせない 。 自分の分野の専門書や興 辞書や参考書を用いて専 味のある分野は容易に理 門分野や簡単な報告書を 解できる。しかし、複雑な表 書くことができる。 現を理解するには辞書が 必要である。 日常の型どおりの仕事はこなせるが、状況が複雑になると助けが 必要になる。時々相手に繰り返し言ってもらったり説明を求めたり するが、言われていることの要旨は理解できる。教職の場合ある 4 程度の困難が予想される。文法の基礎知識は十分に持っているが 、話すときに正確さ、滑らかさ、使用語彙の適切を欠く。 日常や職場での伝達の要 旨はほぼ正確に理解でき るが、複雑なことは繰り返 して言ってもらう必要がある 。 一般の事柄については、あ まり困難なく話すことができ るが、まだ正確さ・滑らかさ ・使用言語の適切さに欠け る。 自分の分野の専門書は多 少問題はあるが、ほぼ理解 できる。しかし、その他の分 野では辞書を必要とする。 文法の知識は十分に持っ ているが、長文や複雑な表 現になると使いこなすこと ができない。 単純で日常的な状況においては仕事を果たすことができるが、効 果的に遂行するためには監督者の指導や訂正を必要とする。相手 の言うことをしばしば一度では理解できず、繰り返し言ってもらった 5 り説明を求める必要が生じる。 文法の基礎知識はあるが、話すときに正確さと滑らかさを欠く。教 職の場合は大きな困難があり、特に最初のうちは苦労が大きいと 予想される。 普通の速さで話される日常 会話をほぼ理解できるが、 しばしば繰り返し言ってもら ったり、説明を求める必要 がある。 日常会話や活動分野につ いては簡単な語句を使って 話すことができるが、適切 な語彙の使用や流暢さに は欠ける。 活動分野の初歩的な文書 やビジネス文書を辞書を使 用し、時間をかければ理解 することができる。 文法の基礎知識はあり、文 例や辞書などを使って報告 書を書くことができるが、語 句の使用が適切でないこと がある。 基本的で単純な文は作ることができる。個人レベルで伝授する場 合には仕事は可能である。聞き取りには困難があり、特に普通の 6 スピードで話されると途中で理解できなくなることが度々起こる。語 彙量は少ない。文法の基礎力は弱い。 普通の速さについていけな 限られた語彙や表現を使 簡単な手紙文やEメールを 文法の基礎力は弱く、語彙 くなるが、日常会話や活動 い会話はできるが、滑らか 読みとることができる。 量は少ない。初歩的な文は 現場での会話は聴き取るこ ではない。 書くことができる。 とができる。 会話や指示、討論の中の断片的な言葉をいくつか聞き取ることが できる。話すのは挨拶か日常生活で生き延びるための会話に限ら 7 れるが、それもためらいがちで正確でない。語彙量は少なく、語順 は間違いが目立つ。 日常会話の断片的な言葉 簡単な語句を使って必要最 写真や図が多く平易な単語 語彙量は乏しく、語順に間 や、活動現場での限られた 低限の要求を満たす会話 ・文で構成された掲示物・メ 違いが多い。単純な分野単 指示、命令などの表現は聴 をすることができる。 モなどは読むことができる 語だけのメモ類は書くこと き取ることができる。 。 ができる。 ジェスチャーやその他言葉以外の手段で極く基本的な意志の疎通 簡単な単語や挨拶などの 決まり文句が分かる。 8 ができるだけである。文を作ることはできない。 日常の挨拶など決まり文句 極限られた単語は読むこと 文法はほとんど分からない は言えるが、ジェスチャー ができる。 。限られた単語のみ書くこ による表現に頼る。 とができる。 〔資料3〕 語学能力評価表 レベル
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