主な必修科目 カリキュラムの概要 数学 1 年次から少人数制のセミナーで基礎力を身につけ、最新の分野に及ぶ高度な内容を学んでいきます。 他学科の関心ある科目も履修できます。3 年次からメディアスタディーズ・コース(→ p.72)に進むことも可能です。 2 年次 ◆ 1 年セミナー ◆微分積分学Ⅰ ・同演習 ◆ 2 年セミナー ◆微分積分学 Ⅱ・同演習 ◆数学序論・同演習 ◆代数と幾何 Ⅱ・同演習 3 年次 4 年次 ◆ 3 年セミナー ◆ 4 年セミナー ◆代数入門・同演習 ◆代数学・同演習 ◆代数学特論 ◆位相入門・同演習 ◆解析学・同演習 ◆幾何学 A・同演習 ◆幾何学 B ◆幾何学特論 数学選択科目 ◆数理モデル入門・同演習 ◆微分方程式論・同演習 ◆計算論 ◆現象数理 ◆数学特別講義 A ∼ H (整数論、反応拡散系と 形態形成、数理ファイナンス、 コンピュータ コンピュータ 必修科目 選択科目 保険数学など)ほか ◆プログラミング Ⅰa・同演習 ◆プログラミング Ⅰb・同演習 ◆情報処理 英語 必修科目 ◆ CompositionⅠ ◆ PronunciationⅠ 数学を学ぶにあたって必要な基礎知識である、集 代数と幾何Ⅰでは行列と行列式の性質、行列の階 基礎となる微分・積分法について勉強します。主 合・写像・複素数について学習します。主な学習内 数、基本変形を用いた連立一次方程式の解法な な学習内容は、数列の極限、関数のテイラー展開、 容:①集合の定義、部分集合 ②和集合、共通部分 どを学びます。また、代数と幾何Ⅱでは抽象的な 極値問題、曲線と曲面、定積分(長さ、面積、体積) ③写像の定義 ④写像の像・逆像の定義、単射・全 ベクトル空間やその構造、線型写像、内積空間、 です。 射 ⑤集合の濃度 ⑥複素数の定義と四則演算 行列の標準化などを学びます。 ◆ プログラミングⅠa,Ⅰb・同演習 ◆ プログラミング Ⅱ a, Ⅱ b コンピュータを安全に使いこなすことを目的とし プログラミングを数学的活動として実現する方法 (関数作譜)を学びます。 Ⅰa では自然数上で定義 Ⅱa では Mathematica のさらに高度な使用法を た講義です。Word や Excel、PowerPoint など、 ◆ 情報処理 ◆解析学特論 ◆応用数学特論 ◆数学特論 XA ◆数学特論 XB ◆数学特論 ◆数学特論 ◆数学特論 ◆数学特論 XC XD XE XF ◆数学特論 XG される関数を再帰的に定義する方法を習得し、 Ⅰb つけるだけでなく、情報の適切な収集・処理・発信 ではリスト上で定義される関数を再帰的に定義す ラクタル図形などを学びます。 Ⅱb は Java 言語に やインターネットの仕組み、セキュリティなどにつ る方法を習得します。Mathematica の基本的な よるプログラミング入門です。 いても学びます。 使用方法についても学びます。 主な選択科目 ◆ 確率統計入門 ◆ 代数学・同演習 統計学は、確率論を基礎として作られた数学の 前期は環や体、イデアルなどの定義や基本的な 物理学や工学だけでなく、生物学や経済学のよう 一分野です。確率論は、コルモゴロフによって基 性質を学んだ後、体上の 1 変数多項式環の性質を な異分野でも役立つ「微分方程式」の基礎理論を 礎が確立されて以来、まだ 100 年経っていません。 より詳しく勉強します。後期はガロア理論を学び、 「常微 学びます。前期では、独立変数が 1 つである ◆情報通信ネットワーク入門 ほか したがって、統計学は比較的新しい学問といえま 応用として定規とコンパスによる正多角形の作図 分方程式」について、後期では、独立変数が複数 す。そのことを踏まえて、確率論と統計学の入門 可能性などの古典的な問題の考察も行います。 ある 「偏微分方程式」 について、講義と演習を行い に必要な諸知識について学びます。 英語 選択科目 ◆語学研修 健康余暇 科学科目 卒業に必要な最低修得単位数 128 単位 カリキュラムや卒業要件は変更される場合があります。 Interview 数学科での学び 級数展開、微分方程式・偏微分方程式の解法、フ ◆暗号と情報 ◆ウェーブレットと信号処理 ◆論理と計算機科学 ◆情報と職業 ◆ Oral English Ⅲ A・B ◆健康教育 ◆余暇教育 学びます。たとえば、テーラー級数展開、フーリエ 現在よく利用されているソフトの操作方法を身に 数学 ◆ Reading & Writing Ⅱ ◆ Listening & Speaking Ⅱ ◆総合的英語演習 ◆ Intensive ListeningⅠ ◆動きの教育 自然科学や、より進んだ数学を勉強するための ◆プログラミング Ⅱa ◆プログラミング Ⅱb ◆情報と社会 ◆ Reading SkillsⅠ ◆ Oral EnglishⅠ ◆ 代数と幾何 Ⅰ , Ⅱ・同演習 コンピュ ー タ ◆代数と幾何Ⅰ ・同演習 ◆確率統計入門 ◆ 数学序論・同演習 数学科 数学必修科目 1 年次 ◆ 微分積分学 Ⅰ , Ⅱ・同演習 課題が難解であるほど解けたときに気持ちがいい ◆ 微分方程式論・同演習 ます。 ◆ 代数入門・同演習 ◆ 解析学・同演習 前期はユークリッドの互除法や素因数分解の一 関数、多項式、指数関数などは 「解析関数」 に分類 「計算とは何か」 という研究は、計算機が開発され ◆ 計算論 意性、合同式と剰余類といった、初等整数論の基 されます。微分積分において、これらの関数は実 る遥か前、1930 年代にその基礎が確立されまし 本的な話題を学びます。後期は群論の入門で、群 数を変数として考えてきましたが、その真の姿は た。この講義では、実際に使われているものに類 の定義から準同型定理とその応用までの内容を、 変数を複素数に拡張して初めてわかるものです。 似したプログラミング言語とオートマトンという2 さまざまな群の例も見ながらじっくり学習します。 この授業では、複素数を変数とする解析関数の つの計算モデルを使い、 「計算」を理解し、その限 基本事項について学びます。 界を知ることを目的とします。 ◆ 位相入門・同演習 ◆ 幾何学 A・同演習 ◆ 現象数理 距離空間に重点を置き、一般の空間において収 位相幾何学とは、図形の位相的な性質を調べる 関数解析の理論と応用の入門的な講義を行いま 束、あるいは連続の概念を確定させる構造(位相) 分野です。そのために用いられる道具のひとつに す。講義のほか、演習問題も扱います。主な学習 を学びます。n 次元ユークリッド空間、連続性、コ 基本群というものがあります。この講義では基本 内容:①ノルムと距離 ②ノルム空間 ③バナ ンパクト性、連結性などの練り上げられた概念が 群について詳しく解説し、基本群がどのようなも ッハ空間 ④内積とノルム ⑤ヒルベルト空間 本質の把握、および議論の短縮化にどのように役 のかを理解し、実際に計算できるようにすること ⑥射影定理 ⑦リースの表現定理 ⑧線形作用 立つかを理解します。 を目的とします。 素 ⑨積分方程式への応用 ◆ 数理モデル入門・同演習 ◆ 幾何学 B ◆ 解析学特論 解析学だけでなく物理、工学等への応用でもし 数学の教師になりたくて数学科を選 どう変形するか考えたり、数式に対応 常微分方程式の解法、フーリエ級数とラプラス変 紐の結び方を数学的に扱った「結び目理論(位相 びました。苦手意識を持つ生徒が多い させたりすることが興味深かったです。 換、ラプラス変換を用いた常微分方程式の初期 幾何学の代表的問題)」を学びます。紐の結び方 ばしば 現れる重要な特殊関数について学びま 値問題の解法とフーリエ級数を用いた 1 次元熱伝 を数学的に取り扱ったもので、物理、化学、生物 す。複素解析を用いて微分方程式の解を調べた 導方程式の初期・境界値問題の解法を学びます。 など広い範囲に応用されています。結び目が解け り、積分表示から関数の大局的な性質を導いたり 定理などの証明はできるだけ簡潔にして、たくさ るための条件を調べたり、結び目を分類すること します。 んの演習問題に挑戦します。 を考えます。 数学を分かりやすく教え、正しい筋道 3 年セミナーでは初等整数論の本を で考え、答えを出す爽快感を知っても 輪読で読み進めています。整数の性質 らいたかったからです。私自身、以前 や合同式を用いて魔方陣の作り方を学 は数学が得意というわけではなかった んだり、ディオファントス方程式を解く ので、数学が苦手な生徒の視点に立っ ことを考えました。簡単に解けないよ て教えてあげたいと思っていました。 うな課題が多いですが、少人数の授業 入学してから特に印象に残っている のため発表の機会も多く、他の学生と ◆ 論理と計算機科学 ◆ 情報と職業 ◆ 情報通信ネットワーク入門 のは位相幾何学の結び目理論の授業 活発に議論したり先生に質問したりと、 数学的対象としての「論理」の性質を調べ、定理 情報通信技術(ICT)の歴史、ICT に関わる法律と 情報通信ネットワークの原理の理解、システム構 主体的に動くようになりました。自分の の自動証明に用いられる導出原理とその基礎に 倫理観、ICT に関わる仕事、の 3 点を中心に学び 築・管理運用のための基本的考えを知ることを目 山﨑 栞奈 です。紐の結び目や絡み目を数学的 に考える理論で、定義も直観的なもの ペースで主体的な学びができるのが津 あるエルブランの定理を学びます。主な学習内 ます。製造業や金融業、流通、サービスなどの分 標に、情報伝送技術としての TCP / IP プロトコ 数学科 3 年 東京都 八王子東高等学校出身 が多く、目で見える絡み目を紙の上で 田塾のいいところだと思います。 容:①命題論理(形式化ということなど) ②述語 野で活躍している講師を招き、仕事内容からその ルスタックの基本とその利用の実際を講義し、実 職業に就いた経緯、その分野の将来などについ 習も並行して行います。 コンピュ ー タ 論理(一階の述語論理など)ほか て話を聞く機会を設けています。 56 57
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