【ごみ処理広域化推進委員会第5回・第6回会議資料(まとめ)】 熱回収施設の処理方式について 1.評価結果 1-1.背景及び評価 構成市町の稼働中の焼却施設は,全て 28 年以上経過しており,粗大ごみ処理施設も稼働後 29 年 を経過している。最終処分場の残余容量にも限りがあり,資源ごみの統一化による資源化率の向上も 必要な状況である。 このような課題に対して,安房郡市広域市町村圏事務組合(以下,組合とする。)では,一般廃棄 物(ごみ)の共同処理に向け,中間処理施設及び最終処分場の整備に向けて事業の推進を図っている。 前年度までに,一般廃棄物処理基本計画(平成 24 年 3 月)及びごみ処理施設基本構想(平成 24 年 3 月)にて設定した施設整備に関する基本方針を踏まえ,熱回収施設の処理方式については,本 組合理事会において,ストーカ炉方式又はシャフト炉方式の 2 機種まで選定した。 本推進委員会の評価対象処理方式は,この 2 機種(ストーカ炉方式,シャフト炉方式)から選定 するものとし,協議を進めてきた状況である。 一般廃棄物処理基本計画及びごみ処理施設基本構想にて,設定された基本方針を踏まえ,再整理し た施設整備基本方針を元に,具体的な評価項目案及び組合の施設整備背景を踏まえた配点を行い,処 理方式の評価を行うものとした。 なお,評価において,ストーカ炉方式は,今後の資源化状況を踏まえ,主灰及び飛灰の外部委託処 理の可能性を否定できない為,外部委託した場合に関しても,同様に評価を行った。 本組合の地域特性を踏まえるとともに,長期使用を見据え,効率的な資源化や最終処分量を軽減で き経済性に優れた方式について,ごみ処理広域化推進委員会として,施設整備基本方針に基づき以下 のとおり評価した。 【 評価の結果 】 ・ストーカ炉方式(灰処理外部委託) 75 点 (最終処分場利用) 60 点 ・シャフト炉方式 81 点 - 2 - 1-2.評価結果 本組合にて,整備する処理方式の評価結果を以下に示す。 ◆施設整備 評価項目 配点 ストーカ炉方式 基本方針 主灰,飛灰の 外部委託の場合 1.発生するエネ 1-1.積極的に熱回収 ルギーを有 の推進がなされている 効利用できる 処理方式 シャフト炉方式 主灰,飛灰の 最終処分の場合 評価 得点 評価 得点 評価 得点 標準 5 ◎ 5 ◎ 5 ◎ 5 特性 15 △ 5 △ (5) ◎ 15 特性 15 ◎ 15 △ (5) ○ 10 標準 5 ◎ 5 ◎ 5 ◎ 5 標準 5 ◎ 5 ◎ 5 ○ 3 特性 15 ○ 10 ○ 10 ◎ 15 将来性 10 ○ 5 ○ 5 ◎ 10 標準 5 ◎ 5 ◎ 5 ○ 3 特性 15 ○ 10 ○ 10 ○ 10 将来性 10 ◎ 10 ○ 5 ○ 5 施設とする 2.効果的な資 2-1.資源化が円滑に 源 化 を 行 進められる処理方式 い,最終処 (構成市町内での処理 分量を軽減 及び資源化が可能な処 できる施設 理方式) とする 2-2.最終処分量の低 減を図る処理方式 3.周辺環境の 3-1.厳しい公害防止 保全に配慮 条件を遵守できる処理 可能な施設 方式 とする 3-2.CO2 排出量の低 減が図れる処理方式 4.長期使用を見 4-1.災害対応ごみの 据えた安定 受入及びごみ質,ごみ 的な運転維 量の変動に優れた処理 持管理が行 方式 える施設とす 4- 2 .安 全性・ 安定性 る の高い処理方式 5.経済性に優 5-1.助燃剤費や焼却 れた施設と 灰の処理費等の運営に する 係るリスクが低減される 処理方式 5-2.建設費の低減が 図れ,並びに関連施設 を含め運営費の優れた 処理方式 合計 100 75 ※評価は「◎,○,△」にて整理する。 ※(5)は、資源化又は最終処分の低減ができない方式であるが、最低点にて評価する。 - 3 - 60 81
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