島根県ひとり親家庭学習支援ボランティア事業実施要領 第1 趣旨 この事業は、母子家庭・父子家庭(以下「ひとり親家庭」という。 )の児童に対して学習 を支援したり、児童の悩みや進学の相談などを受けることができるボランティアによる学習 支援を行うことで、学習習慣や生活習慣を確立し、学習意欲の向上を図ることを目的とする。 第2 実施主体 この事業の実施主体は島根県とし、効果的な事業の実施が期待できる団体(以下「事業実 施者」という。)に事業の一部を委託する。 第3 事業内容及び対象者 1 事業内容 ひとり親家庭の児童は、親との死別・離婚等により精神面や経済面で不安定な状況におか れていることが多く、学習や進学の意欲が低下し、学習機会も充分に与えられていないこと が多いため、児童の学習を支援したり、児童から気軽に進学相談等を受けることができる大 学生等のボランティア(以下「学習支援ボランティア」という。 )による学習支援を実施す る。 2 対象者 松江市内に居住する児童扶養手当受給家庭の小学 4 年生~中学 3 年生までの児童を対象と する。 3 実施方法等 (1) コーディネーターの設置 この事業を実施するにあたり、事業実施者は、事業の企画・運営、学習支援希望者の募 集、学習支援ボランティアの募集・選定・指導、資料や教材の作成、学習支援調整等の管 理を行うコーディネーターを1名設置すること。 なお、コーディネーターの選定にあたっては、県と協議すること。 (2) 学習支援の申請及び学習支援家庭名簿の作成等 学習支援ボランティアによる支援を受けたいひとり親家庭は、学習支援申請書(様式1) を事業実施者に提出し、事業実施者は学習支援家庭名簿(様式2)を作成し、適正に管理 すること。 (3) 学習支援にかかる費用 学習支援ボランティアによる支援は、無料とする。ただし、学習場所への移動にかかる 費用は、学習支援を受ける家庭の負担とする。 (4) 学習支援ボランティアの募集及び登録等 学習支援ボランティアの募集及び登録については、以下の各号によること。 ① 事業実施者は、ひとり親家庭の児童の福祉の向上に理解と熱意を有する者であって、 児童に対して適切に学習支援ができる者を募集し、学習支援ボランティア登録簿(様 式3)に登録する。 ② 学習支援ボランティアの募集にあたっては、教員OBや大学生等の協力が得られるよ う、関係機関に働きかけること。 ③ 全ての学習支援ボランティアに対して、人権研修を実施すること。また、児童への学 習指導経験がない者に対しては、必要に応じ学習支援に係る研修を実施すること。 ④ 学習支援ボランティアは、児童に対し懇切な学習支援に努めるとともに、児童の良き 理解者として、進学相談等に応じること。 (5) 学習支援の実施 学習支援の実施方法については、以下の各号によるものとする。 ① 事業実施者は、(2)の申請について内容を審査したうえ、学習支援の必要があると 認めたときは、コーディネーターが学習支援ボランティアを選定し、学習支援ボラン ティア活動依頼書(様式4)により学習支援ボランティアに依頼をするとともに申請 者に対し学習支援決定通知書(様式5)により通知をする。 ② 学習支援ボランティアは、ひとりの児童に対し1名とし、選定にあたっては、児童の 状況や学習したい科目を考慮し、適切な人選に努めること。また、同一児童への学習 支援は、原則として毎回同じ者が担当すること。但し、状況により複数の児童(3人 程度)に学習支援ができる。 ③ 学習支援は原則週1回とし、1回の学習時間は2時間以内とする。 ④ 学習支援にあたっては、実施時間や実施場所など児童及び学習支援ボランティアの安 全を考慮すること。 ⑤ 学習支援ボランティアは、児童に対する学習支援の概要その他必要な事項を記録し、 学習支援ボランティア活動報告書(様式6)により事業実施者に報告すること。 ⑥ 事業実施者は県に対して学習支援の現状報告を行い、事業の改善に努めること。 (6) 学習支援ボランティアの手当等 学習支援ボランティアに対し学習支援に要する経費として、1回あたり1,000円を 支給する。 事業実施者は、(5)⑤による活動報告書を受けたときはその内容を審査し、1ヶ月分 をまとめて学習支援ボランティアに手当を支給するものとする。 事業実施者は、学習支援ボランティアを被保険者としたボランティア活動保険に加入す ること。 (8)欠席対応 児童やその保護者から連絡がなく、学習支援を無断で欠席する対象者がいた場合、受託 者は、児童やその保護者に状況を確認し必要な措置を講じること。 第4 1 その他 事業実施者、コーディネーター、学習支援ボランティアの責務 事業実施者、コーディネーター及び学習支援ボランティアは、その業務を行うにあたっ て、学習支援を受ける家庭・児童の人権を尊重し、当該家庭に関し知り得た秘密を他にも らしてはならない。また、この事業から退いた後も同様とする。 学習支援ボランティアは、この要領に定めるものの他、何人に対してもその業務に関す る費用や報酬を請求してはならない。 2 安全確保 本事業を実施するにあたっては児童の安全について配慮し、児童の保護者及び県との連 絡体制を整えること。また、学習支援ボランティア及び児童が、本業務中における事故の予 防及び発生した事故について必要な措置を講じるとともに、事故が生じた際はその状況及び その事故に関して採った処置について記録し、速やかに保護者・県に報告すること。 なお、必要な措置を講じるため損害賠償保険等に加入し、事故対応時のマニュアルを作成 すること。 3 個人情報の保護 事業実施者は、個人情報保護に関する諸法令を順守し、漏洩、滅失、改ざん等、個人情報 に係る事故の未然防止の措置を講じること。 4 守秘義務 事業実施者は、業務の実施により知り得た秘密(個人情報含む)を契約期間中、契約終了 後そのいかんに関わらず、他に漏洩してはならない。 5 関係機関との協力・連携 事業実施者は、この事業を行うにあたって、県、市、学校・教育委員会、母子福祉団体 等との連携を図るよう努めなければならない。 6 事業報告の提出 事業実施者は、事業完了後速やかに事業実施報告書を作成し、県に提出すること。 この要領に定めるもののほか、ひとり親家庭学習支援ボランティア事業に関し必要な事項 は知事が別に定める。 附 則 この要領は、平成28年6月6日から施行する。 様式1 学習支援申請書 平成 事 業 実施 者 年 月 日 様 申 請 者氏 名 印 学 習 支援 ボ ラン テ ィア に よ る学 習 支援 を 受け た い ので 申 請し ま す。 記 氏 名 ( 保 護 者) 住 所 申請者 電話番号 対象児童 氏名 希望科目 支 援 希 望期 間 平成 希 望 時 間帯 年 時 ~ 月 分 時 性 別 年齢 日 ~ 平成 分 在 学 学 校名 ・ 学年 年 希望曜日 緊 急 時 の連 絡 先 (電話番号) 学習支援を 受けたい理由 学習目標 * 児 童扶 養 手当 証書の 写 しを 添付すること。 月 日 様式2 学習支援家庭名簿 申請者(保護者) 対象児童 登録 番号 氏 名 住 所 電 話 氏 名 年齢 性別 備考 様式3 学習支援ボランティア登録簿 登録 番号 登録年月日 住 所 氏 名 連絡先 年齢 性別 職業(学校) 指導科目 様式4 学習支援ボランティア活動依頼書 平成 年 月 日 様 事業実施者 印 下記の者から学習支援ボランティア支援申請がありましたので、学習支援を行ってく ださい。 記 氏 名 住 所 電話番号 申請者 氏名 指導希望科目 性別 在学学校名・学年 対象児童 支援希望期間 支援時間 緊急時の連絡先 学習目標 平成 年 時 ~ 月 分 時 日~平成 分 年 支援曜日 月 日 様式5 学習支援決定通知書 平成 (申請者) 年 月 日 様 事業実施者 印 申請のありました学習支援については、下記のとおり決定したので通知します。 記 学習支援ボランティア 氏名 氏 職業(学校名) 名 生年月日 年齢 在学学校名・学年 対 象 児 童 支援期間 支援時間 備考 平成 ~ 時 時 年 分 分 月 日~ 曜日 年 月 日 様式6 学習支援ボランティア活動報告書 平成 事業実施者 年 月 日 様 学習支援ボランティア 氏名 印 学習支援ボランティア事業の活動状況について、下記のとおり報告します。 記 場所 対象児童 氏名・教科 活動日(曜日) (活動時間) ( 日( ) 時~ 時) 主な活動内容 対象児童 学習状況 その他
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