施工中のスプリンクラー・フレキ管の穴あけ注意

(特別管理事項-漏らすな-3)施工中のスプリンクラー・フレキ管の穴あけ注意
近年では、天井内のスプリンクラー設備配管(枝管)とスプリンクラーヘッドの接続にフレキ
シブル管材が多用されるようになり、それに伴ってスプリンクラーヘッド付近の軽天下地組
み等の際の溶接(溶断)作業時に、(通電中の)溶接棒をフレキ管に接触させてスパークしたり、
溶接火花(溶融塊)がフレキ管に当たるなどで、フレキ管を損傷するクレームが多発している。
本来、天井下地用のLGS材は、ビス接合が基本で、板厚が薄い為に溶接時の溶融熱で簡単
に溶けてしまうので溶接接合には向かない材料であり、切断は金切り鋏(鉄切り鋸)で行なえ
るが、火花の飛散などの周辺への影響を軽視し、労力を要せず、簡便な溶接や溶断が多用さ
れることも要因となっている。
従って、スプリンクラー設備のある施設においての軽天下地組み等は、極力ビス接合や鋏切
断で作業することとし、止むを得ず溶接(溶断)作業を行う際は、事前にフレキ管材の有無を
確認し、溶接(溶断)作業付近のフレキ管材は耐火シートで覆った上で、フレキ管材の方向に
火花を飛ばさないことを徹底すること。
28