名古屋城検定 平成 27 年度問題例 〔中級問題例〕 設問 1 尾張徳川家では、9 代宗睦の世継ぎとなるべき子が次々と亡くなりました。宗睦 の死後、幕府は、10 代以降、4 代 49 年にわたって、尾張徳川家の当主を他家か ら強引に押し付けました。 次のうち 11 代将軍家斉の子で、尾張徳川家の当主となりましたが、生前中に江 戸から一度も名古屋入りをしなかったのは誰でしょう。 ① 斉朝 ② 斉温 ③ 斉荘 ④ 慶臧 設問 2 平成21年から始まった本丸御殿の復元工事は、平成30年の完了を目指して 進められています。現在は第2期工事の真っ最中です。 下の図は、その復元される本丸御殿の平面図です。 図中 A~D の建物の名称を順に正しく並べているのはどれでしょう。 ① 上 台 所 ─ 孔雀之間 ─ 表書院 ─ 溜之間 ② 黒木書院 ─ 上台所 ─ 対面所 ─ 中之口部屋 ③ 上御膳所 ─ 梅之間 ─ 下御膳所 ─ 玄 関 ④ 御湯殿書院 ─ 上御膳所 ─ 対面所 ─ 中之口部屋 設問 3 名古屋城の天守には、多くの破風が設けられています。 下は、名古屋城の天守を西側から見た図で、○の場所に唐破風が、一つあります。 大天守の北側には、唐破風がいくつあるでしょう。 ① 一つ ② 二つ (大天守実測立面図) ③ 三つ ④ 四つ 〔中級問題例解答と解説〕 設問 1 正解 ② 解説 中級では、藩主に関する問題がひんぱんに出題されます。特に初代・義 直、2 代・光友、尾張の繁栄を築いた 7 代・宗春、幕末の 14 代・慶勝、 最後の藩主・義宜。そして「おしつけ養子」と呼ばれた、この斉温が要 注意です。 設問 2 正解 ② 解説 6 月 1 日に、名古屋城本丸御殿の第 2 期工事が完成し、 「対面所・下御 膳所」が公開されました。本丸御殿は、テキストや書物で学ぶのではな く、実際にひとつひとつの部屋を見学すると覚えやいと思います。 設問 3 正解 ② 解説 答えは、テキストにも載っていません。日頃から、名古屋城天守を良く 見ている方にとっては、とても簡単な問題ですが、見ていない方にとっ ては、どんなに名古屋城に関する知識があっても、解けない問題です。
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