(1)空家等実態調査の実施の流れ 伊賀市は、本計画策定にあたり「空家等」の所在及び所有者等を把握するための調査を 2015(平成 27) 年7月から 10 月までの4ヶ月間で実施しました。 調査方法は、第1次調査として、住宅地図作成事業者が取得している空家等情報を取得し、その情報を 基に、第2次調査を住民自治協議会に協力を依頼し、空家等の実態調査を行いました。 (2)第1次空家等実態調査の概要 ①目的 ㈱ゼンリンが行った住宅地図調査で取得した伊賀市全域の空家等情報の取得 ②業務期間 2015(平成 27)年7月~8月末 ③取得情報 ㈱ゼンリンが住宅地図情報の更新にあたり、公道等からの外観目視による現況確認を行 った結果 ④対象建築物 空家法第2条及び基本指針に定める建築物 ※集合住宅、ビルテナントについては調査対象外とした ⑤空家等の判断基準(③の取得基準) ・ 郵便受けにチラシやダイレクトメールが大量に詰まっている状態 ・ 窓ガラスが割れたまま、カーテンが無い、家具がないなど生活感がない状態 ・ 門から玄関まで草が生えていて出入りしている様子がない ・ 売り、貸し物件の表示がある ・ その他客観的にみて空家等と判断できる状態(電気メーターが動いていないなど) (3)第2次空家等実態調査の概要 ①目的 第1次調査で取得した空家等情報を基に、空家等の状況判定を行い、計画策定のための基 礎資料として活用を図り、空家等対策のデータベース構築を行います。 ②期間 2015(平成 27)年9月~10月 ③調査員 住民自治協議会、地域振興委員会、自治会(区)、伊賀市市民生活課 ④調査方法 第1次調査情報を基に、公道等からの外観目視による現況確認を行い、空家等の判定を行 い、⑤の判定基準を用いて住宅地図上に色別シールを貼ります。 ⑤空き家の判定基準 ● 判別1 危険建築物 ・基礎(土台)部分が腐朽又は破損、変形している ・柱又は外壁が傾いている。また、外壁が腐朽又は剥落、貫通している ・屋根ふき材、ひさし又は軒が変形又は剥落し裏板が腐朽している ・敷地内の庭木が建築物を貫通又は宅内まで生い茂っている など、倒壊の危険性があると判断できる状態にある建築物 ● 判別2 改善可能建築物 ・判別1の状態が無く、建築物又は工作物の破損等の原因を改善することで、居住が可能な建築物。 また、草木が生い茂り、剪定または除去により居住可能な状態に再生できる建築物 ● 判別3 利活用可能建築物 ・適切な管理がされており、居住可能な状態にある建築物 ● 判別4 判別不能建築物 ・倒壊している建築物 ・草木が旺盛で建築物の状況等が確認できない × 判別5 居住しているため、空家等ではない場合 ・第1次調査情報で空家等として判断されたが、人が居住しているなど、利用実態のある建築物 (4)所有者等確知調査(固定資産税情報取得) ①目的 ゼンリン住宅地図に標記されている住宅地番は、登記簿に記載された地番と異なるもの が多いため、現況地番の確認と空家等所有者等の確知を行います。 ②期間 2015(平成 27)年11月 ③調査方法 第2次調査結果 を基に、空家等と判定した建築物の位置の確認と「大字」、「地番」 名 称の確認を登記簿情報により行い、確認した情報を基に、空家法第10条第1項の規定 により固定資産課税情報により空家等所有者等の確知を行います。
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