江東区産業会館指定管理者仕様書(案) 江東区産業会館の指定管理者が行う業務の内容及びその範囲は、この仕様書による。 第1 趣旨 この仕様書は、江東区産業会館の指定管理者が行う業務の内容等について、必要な事項を 定めるものとする。 第2 江東区産業会館の管理に関する基本的な考え方 指定管理者は、江東区産業会館(以下「産業会館」という。 )を管理運営するにあたり、次 にあげる項目に従って行うこと。 (1)産業会館は、区内中小企業の振興発展を図るために設置された施設である。中小企業 団体や地場産業、地域特性を踏まえ、区内産業の活性化に貢献することを使命とする理 念に基づき、管理運営を行うこと。 (2)公の施設であるということを念頭に置き、公平な運営を行うこと。 (3)利用者の意見、要望等を十分収集し管理運営に反映させること。 (4)個人情報を取り扱う場合は、その取扱いに十分累意し適切な管理を行うこと。 (5)効果的かつ効率的な管理運営を行い、経費の節減に努めること。 (6)利用率の向上を図るための対策に努めること。 第3 法令等の遵守 産業会館の管理運営業務を行うにあたり、下記の関係法令等を遵守すること。 (1)地方自治法、江東区産業会館及び商工情報センター条例、同施行規則、江東区公の施 設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例、 同施行規則、 江東区個人情報保護条例、 同施行規則、江東区情報公開条例、同施行規則、 (2)労働関係法(労働基準法、最低賃金法、労働安全衛生法等) (3)水道法、消防法等、施設維持、設備保守点検に関する法令 (4)その他関係法令 第4 対象施設の概要 1 名 称 江東区産業会館 2 所 在 地 東京都江東区東陽四丁目5番18号 3 施設規模 鉄筋鉄骨コンクリート造 陸屋根地上 15 階のうち2階部分 4 施設面積 1,282.87 ㎡ 5 開設年月日 昭和 61 年 4 月 17 日 6 施設内容 第 1 会議室(56.20 ㎡) 第 2 会議室(56.20 ㎡) 展示即売場 第 4 展示室 (42.95 ㎡) ( 153.44 ㎡ ) 第 5 展示室 (60.90 ㎡) 第 6 展示室 (49.59 ㎡) 常設展示場、ロビー、事務室、相談室、倉庫、更衣室、喫煙室、電気室、 昇降機、階段、階段室、便所、給湯室、清掃控室、江東区勤労者福祉サ ービスセンター事務室、中小企業団体(東京商工会議所江東支部、江東 区商店街連合会、一般社団法人東京都江東産業連盟、一般社団法人江東 区観光協会)事務室 第5 開館時間 1 開館時間は、午前 9 時から午後 10 時までとする。 2 区長が認めるときは開館時間を変更することができる。 第6 休館日 次のとおりとする。ただし、区長が認めるときは休館日を変更し、臨時に休館日を定め、 又は休館日に臨時に開館することができる。 (1)毎月第2日曜日及び第4日曜日 (2)年末年始(12 月 29 日から 1 月 3 日まで) 第7 指定期間等 (1)指定期間は、平成 29 年 4 月 1 日から平成 34 年 3 月 31 日までの5年間とする。 (2)地方自治法第 244 条の 2 第 11 項の規定に基づき、区は、公の施設の管理の適正を 期するため行った必要な指示に指定管理者が従わないとき、その他当該指定管理者 による管理が適当でないと認めるときは、指定を取り消し、又は期間を定めて管理 の業務の全部又は一部の停止を命ずる場合がある。 第8 指定管理者が行う業務 指定管理者は、施設の運営に支障をきたさないよう業務を遂行しなければならない。 また、施設を管理する上で重大な不具合が発生したときは、区に報告し、指示を受け必要 な措置を講じること。ただし、緊急を要する場合、又は軽微な場合は、指定管理者において 必要な措置を講じること。 1 産業会館の施設の利用に関すること (1)産業会館の開館(始業)及び閉館(終業) ア 開錠業務・・・機械警備システムを解除し、開錠する。 イ 利用開始時刻までにすべての施設を正常に稼動できる状態にすること。 ウ 利用時刻終了後、館内確認を行うこと。 エ 施錠業務・・・施錠後、機械警備システムを作動させる。 (2)窓口業務及び施設の提供 ア 利用受付(予約受付を含む。 )及び承認、利用変更受付及び承認、利用料金の収受 及び還付等に関すること。 イ 接客対応、館内案内、電話対応、各団体対応、苦情対応、郵便物受付、拾得物・ 遺失物の一時的処理等に関すること。 ウ 受付及び利用状況は管理台帳を備え管理する。承認事項の変更についても同様と する。 エ 毎月の利用状況を取りまとめ、江東区(以下「区」という。 )が指定する日時まで に報告すること。 オ 貸出備品・器具の貸出手続き及び使用方法と注意事項の説明 カ 貸出備品・器具の小修繕及び軽微な故障修理並びに消耗品等の交換に関すること。 キ 貸出終了後は、室内及び貸出備品・器具の原状回復の確認を行うこと。 ク 各申込書、申請書等については、定められた様式に従い、指定管理者が作成する こと。 (3)その他 ア 利用者に対する情報提供、館内掲示板等の管理・運営 イ 案内表示の掲出、維持管理 ウ ホームページの保守、更新 2 産業会館の施設及び設備の維持管理に関すること 産業会館の維持管理に関する委託業務について本仕様書に記載していない事項、内容に 関して施設の管理上必要と考えるものについては「建築保全業務仕様書(国土交通省大臣 官房官庁営繕部監修) 」等を参考にして業務計画書を提出すること。 なお、下記については、業務計画書に必ず明記すること。 ・ 電気、機械設備等の運転監視及び保守点検業務における業執行体制並びに人員 ・ 警備業務における警備体制及び人員 ・ 清掃業務における業務範囲毎の業務実施頻度(回数)及びその業務内容 (1)施設及び設備の保守管理業務 ア 電気設備、空調設備、給排水設備、防火・防災設備及び昇降機設備等(以下「各 種設備」という。 )の運転操作、監視及び制御並びに非常措置に関すること。 イ 各種設備の日常点検、定期点検、法定点検及び保守に関すること。 ウ 各種設備の運転状況の確認、記録及び点検等に係る報告並びに調査、分析に関す ること。 エ 各種設備及び設備機器並びに館内施設の小修繕及び軽微な故障修理並びに消耗品 等の交換に関すること。 オ 関係各所との連絡調整及び報告並びに立会いに関すること。 (2)警備業務 ア 巡回(日中・夜間、館内・館外)監視を、随時実施すること。 イ 火災・盗難等の異常事態の際の対応等に関すること。 ウ 警備状況の記録及び報告に関すること。 (3)清掃業務 ア 各種設備及び設備機器並びに館内各施設の清掃(日常、定期、特別)業務を実施 すること。実施の際は、来館者及び利用者の安全等を確保し、支障とならないよう 配慮すること。 イ 館内の殺虫消毒を定期的に実施すること。 ウ 便所及び給湯室の消毒等の衛生管理を行うこと。 エ 館内の美観の維持に努め、ごみ箱を設置する際には景観に配慮すること。ごみの 収集は随時行うこと。 オ ごみは、自治体の回収処理方法に従い、分別のうえ、定められた収集日、収集場 所に排出すること。 (4)防犯カメラの管理 防犯カメラの管理にあたっては、次の点に留意し管理すること。 ア 来所者の安全確保を最優先にすること。 イ 自己の映像を収録される区民等の権利・利益を保護すること。 ウ 江東区監視カメラの設置及び運用に関するガイドラインを遵守し、運用に関 する規程を作成する等、個人情報の保護に関し十分な措置を講じること。 (5)その他 ア 総括防火管理者(メトロハイツ東陽管理組合)の指導に従い、防火・防災に関す る防災計画の作成及び訓練を実施すること。 イ 当該施設は、専用駐車場、駐輪場を設置していないので、その旨の周知及び対応 に関すること。 ウ 鍵は、厳重に管理すること。紛失した際は早急に区に報告すること。合鍵を作製 する場合は、区の承認を得ること。 3 常設展示場の運営に関すること (1)区と協議のうえ展示物の入れ替えを行う。 (2)展示陳列棚は常時施錠し、鍵は厳重に管理すること。 4 自主事業 (1)区内中小企業の経営支援、販路開拓支援等の中小企業活性化事業 (2)産業会館内展示スペースの有効活用による中小企業活性化事業 (3)産業会館内の中小企業団体等(東京商工会議所江東支部、江東区商店街連合会)と の連携事業 (4)施設利用者の利便に供する事業・業務(自販機の設置等) 5 その他の業務 (1) 「こども110番の家」の登録施設に伴う、緊急時等の対応に関すること。 (2)江東区文書交換業務に関すること。 (3)行政財産の使用許可を受け産業会館内に事務所を設置している江東区勤労者福祉サ ービスセンター、東京商工会議所江東支部、江東区商店街連合会、一般社団法人東京 都江東産業連盟及び一般社団法人江東区観光協会並びにメトロハイツ東陽管理組合と の連絡調整に関すること。 (4)江東区から、東京商工会議所江東支部、江東区商店街連合会及び一般社団法人東京 都江東産業連盟に対する電気使用料金請求に関すること(各団体の月毎の使用電気量 に基づき使用料を算出のうえ、毎月20日までに区へ報告すること。 ) 。 (5)前記各項に掲げるもののほか、区が必要と認める業務及び協議により区並びに指定 管理者双方が必要と認める業務に関すること。 第9 管理執行体制 人員配置は下記によること。 (1)事務職として、産業会館の総合的管理業務に専従する者を必ず配置すること(館長 との兼務可) 。 (2)消防法に規定する防火管理者の有資格者を配置すること。 (3)前記に掲げる者のほか、施設の管理運営に必要な職員を配置すること。 (4)職員の勤務形態及び人員は、施設の管理運営に支障がないように定めること。 (5)職員の育成及び管理運営に必要な研修を適宜実施すること。 第10 第三者による実施 区は、指定管理者に対して、業務の一部を第三者に委託し、又は請け負わせた者の商号又 は名称その他必要な事項の通知を請求できる。 第11 経理 1 指定管理料について (1) 産業会館の管理運営にかかる費用は、区が支払う指定管理業務委託料、産業会館の 利用に係る「施設利用料金」及び備付特殊器具の利用に係る「器具利用料」並びにそ の他収入をもって充てることとする。 (2) 区が支払う指定管理業務委託料の金額については、会計年度ごとに締結する年度協 定で定めることとする。 (3) 指定管理業務委託料の支払方法については、基本協定で定めることとする。 2 自主事業に係る経理 自主事業に係る経費は事業に係る参加費、自販機収入等の利用料等収入から支出するも のとし、指定管理料からは支出できない。 3 管理口座・区分経理 指定管理業務にかかる経費及び収入は、団体自体・自主事業の口座とは別口座で管理す ること。また、指定管理業務にかかる経理とその他の業務(自主事業等)にかかる経理を 区分して整理すること。 第12 備品の管理 1 指定管理者は、使用する区の所有備品等について、善良な管理者の注意をもって管理に あたるよう、次に掲げる事務を行うものとする。 (1)「管理物件一覧表」に基づき、区の所有備品の数量・使用場所・使用状況などを把握 すること。 (2) 区の所有備品の管理を適正に行うため、備品取扱責任者を設置すること。 (3) 報告義務について ア 区の所有備品のうち、本来の用途に供することができないと認められるものが生 じたときは、区長に報告し、その指示があるまで当該備品を適正に保管すること。 イ 区の所有備品について、亡失または損傷があったときは、直ちに区長に報告する こと。 ウ 年度末には区の供用備品現在高調査に基づき、区の所有備品の状況を確認し報告 すること。 (4) 指定期間終了後の引渡し 指定管理者が使用した区の備品は、指定期間終了の日に供用備品現在高調書により 区に報告し、返還しなければならない。 2 その他 区の所有備品については、以下の項目を行うことができない。ただし、区に事前に協議 をし、承認を受けたものを除きます。 ①他の用途に使用すること。 ②加工、改良を加えること。 ③第三者に貸与又は譲渡すること。 第13 利用料金の決定 1 利用料金等の額は、下記により決定する。 (1)貸出施設の利用料金は、条例に定める額の範囲内において、指定管理者が区の承 認を得て決定する。 (2)備付特殊器具の利用料は、区と指定管理者が協議のうえ定めるものとする。 2 貸出施設の利用料金の減免については、条例及び施行規則に従うこと。 第14 指定期間前に行う業務 指定管理者は、指定期間開始までに次のことを行うものとする。 (1)協定内容の確認 (2)利用料金等の決定 (3)配置する職員等の確保、職員研修 (4)業務等に関する各種規定、業務計画書等の作成 (5)業務に要する申請書、申込書、各種帳票及び館内案内等の作成 (6)現行の管理団体からの業務引継ぎ。ただし、同一の指定管理者が管理を継続す る場合は、この限りではない。 第15 留意事項 1 区が実施する、又は要請する事業への参加、支援、協力及び実施を積極的かつ主体的に 行うこと。 2 指定管理者が産業会館の管理運営を行ううえで各種規程、要項、マニュアル等を作成す る場合は、内容について区と協議をすること。 第16 その他 この仕様書に定めのない事項又は疑義が生じた場合は、指定管理者と区が協議のうえ定め るものとする。
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