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2016年5月31日
投資情報室
~ここは東京丸の内にある運用会社『一寸アセットマネジメント』~
今日も “ちょっと”気になる巷の出来事が話題
一寸アセットマネジメントのとある一日
「“健康寿命”世界1位!健康志向の高まり」(第12号)
ここは東京丸の内の運用会社(一寸アセットマネジメント)のある日の昼休み。
マルチリサーチ部のメンバーは、日頃“ちょっと”気になる出来事で雑談中です。
・今日の雑談メンバー
取締役
・・・・ メンバーの精神的支柱。常に“次に何が来るか?”を考えている。
O部長
・・・・・ この道ひと筋30年の大ベテラン。その嗅覚から日頃のちょっとした出来事が気になる。
N課長
・・・・ 運用経験あり。優れた情報収集能力で社内外のあらゆる情報をキャッチする。
N課長
最近、僕の通っているスポーツクラブは、シニア層で大変活気づいています。
健康に気遣って体を動かす人が増えてきているのでしょうね。会員の年齢構成比の推移を見ると、
60代以上が上昇傾向にあります(図表:1)。
取締役
高齢化社会となり日本の平均寿命は伸びているが、生活習慣病などにより寿命を削られている
のも事実だな。僕らくらいの年齢になると、健康で長生きするために何をすべきで、何に気をつけ
るべきなのか考えるようになるな。
O部長
世界保健機関(WHO)が提唱した『健康寿命』という言葉をよく耳にするようになりましたね。
先日、同機関が発表した『世界保健統計』によると「健康上支障なく日常を送ることができる
期間」を示す日本の『健康寿命』は74.9歳と世界一となっています(2015年)。医療技術の進歩
もあるとは思いますが、やはり人々の健康志向の高まりが大きいのではないでしょうか(図表:2)。
図表1:スポーツクラブ会員の年齢構成比の推移
~20代
40代
20.0
20.3
16.7
2010年
30代
50代
60代~
図表2:健康のために気をつけていること(65歳以上)(2014年)
食事・栄養に気を配っている
72.6
25.8
17.2
定期的に健康診断を受けている
2011年
15.8
2012年
15.7
2013年
15.4
2014年
15.7
0
18.9
17.9
16.8
16.1
20
20.2
20.1
19.9
19.5
40
27.5
17.5
17.6
18.0
18.0
60
運動やスポーツをするようにしている
28.7
58.0
睡眠、休養を心がけている
30.0
54.0
健康の情報・知識を増やすようにしている
30.6
80
59.3
21.2
酒・タバコを控えている
100 (%)
出所:各社IR資料を基にニッセイアセットマネジメント作成
※大手スポーツクラブのうち、IR資料で会員の年齢別構成比を公表して
いる3社(セントラルスポーツ(株)、(株)ルネサンス、野村不動産ライフ&
スポーツ(株)(旧:(株)メガロス)について単純平均。
17.2
0
20
40
60
80 (%)
出所:「平成26年版 厚生労働白書」
※健康のために「積極的にやっていることや特に注意を払っていることがある」また
は、「生活習慣には気をつけるようにしている」人を対象にした質問
●当資料は、市場環境に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが作成したものであり、特定の有価
証券等の勧誘を目的とするものではありません。 ●当資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて作成しております
が、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。●当資料のグラフ・数値等はあくまでも過去の実績であり、将
来の投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。また税金・手数料等を考慮しておりませんので、実質的な投
資成果を示すものではありません。●当資料のいかなる内容も将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
01/02
(審査確認番号H28-TB44)
N課長
「健康維持や医療介護のため」に優先的にお金を使いたいという方は多いようです(図表:3)。
年代別のスポーツクラブの年間使用料も世帯主が60代の世帯の支出が最も多くなっています
(図表:4)。年齢が高くなるにつれて、健康意識は高まり健康に対する出費も積極的になって
いるのかもしれません。
O部長
最近では、シニア層の需要の高まりにより、シニア向けのプログラムを用意したり、スポーツ以外の
コミュニティを設けるスポーツクラブも出てきています。そういえば、デイサービスと一体となったスポー
ツクラブも見かけるようになりましたね。
取締役
ほう。デイサービス型や医療機関と連携したサービスが受けられるのか。ライフスタイルや時代の
変化に合わせて、サービスも多様化してきているわけだな。私も、早めに通い始めておこうかな?
取締役
N課長
『転ばぬ先の杖』・・・ですね!!
図表3:高齢者が優先的にお金を使いたいもの(2011年)
図表4:1世帯当たりの「スポーツクラブ使用料」(2014年)
(円)
7,000
健康維持や医療介護のため
旅行
子どもや孫のため
住宅の新築・増改築・修繕
冠婚葬祭
交際費
自動車等の購入・整備
家電等の購入
自己啓発・学習
衣料品
通信・放送受信
家具等の購入
その他
6,206
6,000
5,306
5,031
5,000
4,000
2,781
3,000
2,000
1,019
1,316
1,000
0
~20代
0
10
20
30
40
50 (%)
出所:内閣府「高齢者の経済生活に関する意識調査(平成23年)」
※使いたくない、わからないは割愛。
30代
40代
50代
60代
70代~
出所:総務省「家計調査平成26年」
※世帯主の年齢階級別1世帯当たり支出金額(2人以上世帯)
※必ずしも世帯主がスポーツクラブを使用しているとは限らない。
O部長
日本の平均寿命(83.7歳)※と健康寿命(74.9歳)※には8.8歳もの差があるということは、多くの
人が余生のうち10年近くを何かしら制限のある生活をしているということです。『寿命の量』ではな
く 『寿命の質』を向上させて健康寿命を延ばしていくことが重要ですね。
※世界保健機関(WHO)「世界保健統計(2015年)」データ
取締役
65歳まで頑張って働いても、リタイアしてから健康で大好きな旅行を楽しめるのは10年程なんて
悲しいな。よし!!今日の帰りに早速スポーツクラブに寄ってみるかな!
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