受動的位相共役水中音響通信方法及び受動的位相共役水中

エンジニアリング
受動的位相共役水中音響通信方法
及び受動的位相共役水中音響通信システム
産業界へのアピールポイント
・位相共役波(時間反転波)を用いた水中音響通信
位相共役波(時間反転波)を用いた水中音響通信
・マルチパス波を利用する通信手法
・マルチユーザへの適用も可能
キーワード:位相共役波、時間反転波、マルチパス波、水中音響通信
発明・ノウハウの概要
発明
ノウハウの概要
位相共役波(時間反転波)の処理によって、マルチパス波を収束させ、通信を可能にします。
さらに適用等化処理を加えることで復調成績を向上します。
図Aに示す、プローブ信号Pとデータ列Dと連続して構成される送信信号を、AUVから送信して、
受信器アレイで受信。図B-1に示す時間波形は、受信器アレイを構成する受信器のうちの一つで
ある受信器が受信した、プローブ信号Pと
データ列Dと連続した受信信号を示します。
この受信器で受信したプローブ信号とデー
タ列との相関波形を求めます。図C-1に示
す時間波形は、この相関波形です。次に、
受信器アレイを構成する全ての受信器から
出力される相関波形の和を、加算器によっ
て求めます。その結果が、図Dに示す時間
波形で与えられるデータ列です。受信器ア
レイにおいて、このデータ列に対して適応
フィルタ処理を施し、図Eに示すノイズ状
の信号成分が除去された時間波形を有する
データ列を再生できます。
想定される用途
関連特許
・マルチパス干渉が大きい環境での音響通信
海洋工学センター 海洋技術開発部
特許第4264832号
水中音響技術グループ
志村
拓也
研究テーマ
・位相共役波(時間反転波)による水中音響通信
・複数AUV運用のためのマルチユーザ音響通信の研究
研究室ホームページ http://www.jamstec.go.jp/maritec/j/mtdd/shimura.html 研究者総覧 http://www.jamstec.go.jp/html/Takuya_Shimura000230‐j.html
国立研究開発法人海洋研究開発機構
知財ホームページ http://www.jamstec.go.jp/j/about/patent/
#272
20160226