経済分析レポート 2016 年 5 月 27 日 全8頁 Indicators Update 2016 年 4 月全国消費者物価 コア CPI は 2 ヶ月連続のマイナス。しばらく円高と原油高のせめぎ合い エコノミック・インテリジェンス・チーム エコノミスト 長内 智 エコノミスト 小林 俊介 [要約] 2016 年 4 月の全国コア CPI(除く生鮮食品、以下コア CPI)は前年比▲0.3%となり、 市場コンセンサス(同▲0.4%)を小幅に上回った。財・サービス別(4 分類)の寄与 度の変化を見ると、 「サービス」のみが押し上げに寄与する一方、 「耐久消費財」、 「半耐 久消費財」、 「非耐久消費財」は押し下げに寄与した。 2016 年 5 月の東京都区部コア CPI(中旬速報値)は、前年比▲0.5%(4 月:同▲0.3%) と 5 ヶ月連続のマイナスとなった。5 月の東京都区部コア CPI の結果を踏まえると、5 月のコア CPI は前年比▲0.4%と見込まれる。 先行きのコア CPI の前年比は、円高(物価押し下げ要因)と原油高(物価押し上げ要因) という逆方向の影響がせめぎ合う中で、マイナス圏での推移がしばらく続くと想定して いる。その後は、2016 年 2 月半ば以降の原油高を背景に、マイナス幅を着実に縮小し、 秋以降にプラスに転じると予想する。 図表1:消費者物価指数の概況(前年比、%) 2015年 9月 全国コアCPI ▲ 0.1 2016年 10月 ▲ 0.1 11月 0.1 12月 0.1 1月 0.0 2月 0.0 3月 ▲ 0.3 コンセンサス DIR予想 全国コアコアCPI 東京都区部コアCPI コアコアCPI 4月 5月 ▲ 0.3 ▲ 0.4 ▲ 0.3 0.9 0.7 0.9 0.8 0.7 0.8 0.7 0.7 ▲ 0.2 0.6 ▲ 0.2 0.4 0.0 0.6 0.1 0.6 ▲ 0.1 0.4 ▲ 0.1 0.5 ▲ 0.3 0.6 ▲ 0.3 0.6 ▲ 0.5 0.5 (注1)コンセンサスはBloomberg。 (注2)コアCPIは生鮮食品を除く総合、コアコアCPIは食料(除く酒類)及びエネルギーを除く総合。 (出所)総務省統計より大和総研作成 株式会社大和総研 丸の内オフィス 〒100-6756 東京都千代田区丸の内一丁目 9 番 1 号 グラントウキョウ ノースタワー このレポートは投資勧誘を意図して提供するものではありません。このレポートの掲載情報は信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性、完全性を保証する ものではありません。また、記載された意見や予測等は作成時点のものであり今後予告なく変更されることがあります。㈱大和総研の親会社である㈱大和総研ホールディングスと大和 証券㈱は、㈱大和証券グループ本社を親会社とする大和証券グループの会社です。内容に関する一切の権利は㈱大和総研にあります。無断での複製・転載・転送等はご遠慮ください。 2/8 全国コア CPI は 2 ヶ月連続のマイナス。東京都区部コア CPI は 5 ヶ月連続のマイナス 2016 年 4 月の全国コア CPI(除く生鮮食品、以下コア CPI)は前年比▲0.3%となり、市場コ ンセンサス(同▲0.4%)を小幅に上回った。財・サービス別(4 分類)の寄与度の変化を見る と、「サービス」のみが押し上げに寄与する一方、「耐久消費財」、「半耐久消費財」、「非耐久消 費財」は押し下げに寄与した。総じて見ると、コア CPI は、2 ヶ月連続の前年比マイナスとなる など弱い動きを示しており、日本銀行の 2%のインフレ目標や政府の目指す「デフレ脱却」には 程遠い状況にある。他方、季節調整値によって指数の基調的な動きを確認すると、コア CPI に 弱さが見られ、コアコア CPI(食料(除く酒類)及びエネルギーを除く総合)は横ばい圏で推移 していると評価できる。 2016 年 5 月の東京都区部コア CPI(中旬速報値)は、前年比▲0.5%(4 月:同▲0.3%)と 5 ヶ月連続のマイナスとなった。前月からの変化を確認すると、 「サービス」が底堅く推移する一 方で、 「耐久財」、 「半耐久消費財」、 「非耐久消費財」に弱さが見られる。エネルギーに関しては、 マイナス寄与度が小幅に縮小し、前年比マイナス幅にも下げ止まりの動きが出ている。また、 品目別には、 「テレビ」の値下げ、 「宿泊料」の値上げの影響が注目される。5 月の東京都区部コ ア CPI の結果を踏まえると、5 月のコア CPI は前年比▲0.4%と見込まれる。 図表2:全国 CPI の水準(季節調整値) 105 (2010年=100) 104 103 102 コアCPI 101 100 99 98 コアコアCPI 97 96 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 2005 06 07 08 09 2010 11 12 13 14 15 16 (月/年) (注1)コアCPIは生鮮食品を除く総合、コアコアCPIは食料(除く酒類)及びエネルギーを除く総合。 (注2)シャドーは政府の「月例経済報告」において「デフレ」の文言があった時期。 (出所)総務省、内閣府資料、日本銀行資料より大和総研作成 3/8 エネルギーに下げ止まりの兆し 4 月コア CPI を財・サービス別の前年比で見ると、耐久消費財(3 月:前年比+2.3%→4 月: 同+1.7%)は 11 ヶ月連続のプラスとなったものの、プラス幅は縮小した。従来コア CPI の押 し上げに寄与していた耐久財は、個人消費の弱さや、これまでの円高および素材・部材価格の 下落を背景に、プラス寄与の縮小傾向が続いている。品目別に前月からの変化を見ると、 「ルー ムエアコン」、「温風ヒーター」、「システムキッチン」が押し上げに寄与する一方で、「テレビ」 と「電気冷蔵庫」の値下げや、「携帯電話機」の前年比上昇幅の縮小が全体を押し下げた。「テ レビ」については、円高に加えて、これまでの液晶パネル価格の下落を受けて、足下で値下げ 圧力が生じている模様だ。 「携帯電話機」は、昨年の価格上昇の裏の影響がマイナスに作用した。 半耐久消費財(3 月:前年比+2.0%→4 月:同+1.9%)は前月から伸び率が小幅ながら縮小 した。品目別には、 「カーナビゲーション」の前月からの価格低下が少し目立つものの、その他 については、特に大きく目立った動きは見られない。 コア非耐久消費財(除く生鮮食品) (3 月:前年比▲2.3%→4 月:同▲2.5%)は 16 ヶ月連続 のマイナス(消費税の影響を除くベース)、マイナス幅は前月から拡大した。品目別には、「シ ャンプー」と「ヘアコンディショナー」が、1 年前の価格上昇の効果が剥落した影響により、押 し下げに作用した。また、円高や 2016 年 2 月半ばまでの原油安を背景に、エネルギー価格の大 きなマイナス寄与が続いている。ただし、エネルギー価格については、マイナス寄与が前月か ら小幅に縮小しており、下げ止まりの兆しが出ている点に注目したい。 図表3:全国コア CPI の内訳(消費税除く) 4 (前年比、%) (前年比、%) 3 2 図表4:全国コア CPI の前年比と寄与度 8 3.5 6 3.0 4 2.5 2 2.0 1 0 1.5 0 -2 1.0 -1 -4 0.5 -6 0.0 -2 -8 -0.5 -3 -10 -1.0 -4 -12 -1.5 12 13 14 15 16 (年) コアCPI 半耐久消費財 コア非耐久消費財 サービス 耐久消費財(右軸) (前年比、%、%pt) 12 13 消費税の影響 エネルギー 半耐久消費財 コアCPI 14 15 16 (年) サービス コアコア非耐久消費財 耐久消費財 (注1)コアCPIは生鮮食品を除く総合、コア非耐久消費財は生鮮食品を除く非耐久消費財、コアコア非耐久 消費財は生鮮食品及びエネルギーを除く非耐久消費財。 (注2)2014年4月~2015年4月における消費税の影響は大和総研による試算値。 (出所)総務省統計より大和総研作成 4/8 サービス(3 月:前年比+0.4%→4 月:同+0.5%)は、32 ヶ月連続のプラスとなり、伸び率 は前月から小幅に拡大した。 「携帯電話通信料」の値下げがマイナスに作用し、これまで堅調に 推移していた外食関連サービスも、昨年以降の値上げの影響が一巡したことで、総じて鈍化傾 向にある。しかし、「宿泊料」、「ゴルフプレー料金」、「傷害保険料」の値上げ、「外国パック旅 行」の前年比上昇幅の拡大などが全体を押し上げた格好だ。 全国コア CPI の前年比は、しばらく円高と原油高がせめぎ合う展開 先行きのコア CPI の前年比は、円高(物価押し下げ要因)と原油高(物価押し上げ要因)と いう逆方向の影響がせめぎ合う中で、マイナス圏での推移がしばらく続くと想定している。そ の後は、2016 年 2 月半ば以降の原油高を背景に、マイナス幅を着実に縮小し、秋以降にプラス に転じると予想する。 原油価格から消費者物価までの時間的な波及ラグの影響により、当面は、2 月半ばまでの原油 安の影響がマイナスに作用する。その後もしばらくは、昨年の食料品、日用品、外食の値上げ の影響が剥落する効果や、円高に伴う値下げ圧力が消費者物価の重石となるだろう。ただし、 原油価格が 2 月を底に大きく上昇し、それに伴い原油価格の前年比マイナス幅がドルベースお よび円ベースのいずれを見ても足下で急速に縮小しており、このことが消費者物価のマイナス 幅を縮小させる要因になると考えている。原油価格の先行きについては、米国原油生産量の減 少ペースに加え、Fed(米国連邦準備制度)の金融政策スタンスとドル安基調の持続性、さらに は 6 月初めの OPEC(石油輸出国機構)会合の結果に注目したい。 図表5:家計の期待インフレ率(1 年先)● 6 (%) 図表6:全国 CPI のエネルギーの寄与度 1.0 5 (%pt) 0.5 4 0.0 3 -0.5 2 -1.0 1 -1.5 0 10 11 12 内閣府(旧) 13 14 15 内閣府(新) 16 (年) 日本銀行 (注1)内閣府の期待インフレ率は消費税の影響を含む、 日本銀行は含まない。 (注2)内閣府と日本銀行の期待インフレ率のいずれに おいても上方バイアスがあるため、方向や 相対的な水準で評価する必要がある。 (出所)内閣府、日本銀行統計より大和総研作成 13 14 電気代 灯油 エネルギーの寄与度 15 ガス代 ガソリン (注)寄与度は、対コアCPI。 (出所)総務省統計より大和総研作成 16 (年) 5/8 図表7:GDP ギャップと全国コア CPI 6 (前年比、%) (%) 4 4 3 2 2 0 1 -2 0 -4 -1 -6 -2 -8 -3 -4 -10 85 90 95 00 GDPギャップ(2四半期先行) 05 10 15 全国コアCPI(右軸) (年) (注1)コアCPIは生鮮食品を除く総合、2014年4月~2015年4月における消費税の影響は 日銀の試算値を用いて調整。 (注2)GDPギャップの予想値は大和総研による。 (出所)総務省、内閣府統計、日本銀行資料より大和総研作成 今後の消費者物価の押し下げ要因としては、家計と企業の期待インフレ率が鈍化傾向にある ことや、マクロ的な需給バランスの改善が足踏みしている点が挙げられる。また、昨年の食料 品の値上げラッシュのピークから概ね 1 年経過したことから、その押し上げ寄与は明確に縮小 し始めることになるだろう。加えて、携帯通信会社が携帯電話端末代および通信料体系の見直 しを行っている影響にも留意したい。なお、「電気代」の先行きに関しては、5 月は再生可能エ ネルギーの固定価格買い取り制度に基づく料金上乗せ分の拡大により全 10 社が値上げ、6 月と 7 月は全 10 社が値下げする予定となっている。 日本銀行は、2016 年 4 月 28 日に公表した「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」におい て、インフレ目標が実現する想定時期を 2017 年度前半頃から 2017 年度中へと実質的に後ずれ させた。しかし、以上のようなコア CPI の動向を勘案すると、原油価格が一段と上昇しない限 り、そのハードルは依然として高いと評価できる。日本銀行の参考系列である「生鮮食品とエ ネルギーを除く CPI」は、これまでコア CPI と対照的に底堅く推移してきたものの、その上昇傾 向に一服感が出ている点にも留意したい。当社は、今後、 「生鮮食品とエネルギーを除く CPI」 の上昇率が 0%台半ばに向けて振れを伴いながら徐々に鈍化すると考えている。内閣府の参考系 列の推移も直近までは底堅く、政府の月例経済報告における消費者物価の基調判断は 2015 年 5 月から 2016 年 5 月まで 13 ヶ月連続で「緩やかに上昇している」とされている。しかし、政府 の基調判断も、今後引き下げられ、デフレ脱却宣言から一歩後退する可能性が生じている。 6/8 図表8:コア指標の推移 2.0 図表9:コア指標のウエイト比較(10 年基準) (前年比、%) 品目 の数 1.5 1.0 ウエイト(1万分比) 全国 東京都区部 総合 588 10,000 10,000 コアCPI 524 9,604 9,628 -0.5 コアコアCPI 361 6,828 7,204 -1.0 日本銀行の参考系列 519 8,832 9,111 -1.5 内閣府の参考系列 505 8,324 8,655 1 1,558 1,941 0.5 0.0 -2.0 帰属家賃 11 12 13 14 15 コアCPI コアコアCPI 日本銀行の参考系列 内閣府の参考系列 16 (年) (注1)日本銀行の参考系列は、生鮮食品とエネルギーを除く総合、直近は大和総研による試算値。 (注2)内閣府の参考系列は、コアCPIから石油製品、電気代、都市ガス代およびその他特殊要因(米類、鶏卵、切り花、 診療代、固定電話通信料、介護料、たばこ、公立高校授業料、私立高校授業料)を除く総合。 (注3)2014年4月~2015年4月は、消費税の影響を除くベース(大和総研による試算値)。 (出所)総務省、内閣府、日本銀行統計より大和総研作成 7/8 財・サービス別にみたコアCPIの動き 全国コアCPIの財・サービス別寄与度分解 3.5 耐久消費財 (前年比、%、%pt) 0.4 3.0 0.3 2.5 0.2 2.0 0.1 (コアCPIへの寄与度、%pt) 0.0 1.5 -0.1 1.0 -0.2 0.5 -0.3 0.0 -0.4 -0.5 -0.5 -1.0 -0.6 -1.5 12 13 14 耐久消費財 コアコア非耐久消費財 サービス コアCPI 15 半耐久消費財 エネルギー 消費税の影響 16 -0.7 12 13 (年) 携帯電話 冷暖房用器具 耐久消費財 14 15 教養娯楽 その他 16 家事用耐久財 (年) 消費税の影響 (注)2014年4月~2015年4月における消費税の影響は大和総研による試算値、コアCPIは生鮮食品を除く総合、コアコア非耐久消費財は生鮮食品及び エネルギーを除く非耐久消費財。 (出所)総務省統計より大和総研作成 半耐久消費財 0.4 非耐久消費財(生鮮食品、エネルギーを除く) (コアCPIへの寄与度、%pt) 1.2 (コアCPIへの寄与度、%pt) 1.0 0.3 0.8 0.2 0.6 0.4 0.1 0.2 0.0 0.0 -0.1 -0.2 12 13 14 15 16 (年) 家具・家事用品 被服及び履物 教養娯楽 自動車関連 身の回り品 その他 消費税の影響 半耐久消費財 12 13 14 15 食料 家事用消耗品 保健医療 教養娯楽 たばこ その他 消費税の影響 非耐久消費財 16 (年) (注)2014年4月~2015年4月における消費税の影響は大和総研による試算値。 (出所)総務省統計より大和総研作成 一般サービス 0.8 公共サービス (コアCPIへの寄与度、%pt) 0.5 0.6 0.4 0.4 0.3 0.2 0.2 0.0 0.1 -0.2 0.0 (コアCPIへの寄与度、%pt) -0.1 -0.4 12 13 外食 教育関連 その他 一般サービス 14 15 家賃 通信・教養娯楽等 消費税の影響 16 (年) (注)2014年4月~2015年4月における消費税の影響は大和総研による試算値。 (出所)総務省統計より大和総研作成 12 13 家賃 医療・福祉関連 教育関連 消費税の影響 14 15 保険料等 運輸・通信関連 教養娯楽関連 公共サービス 16 (年) 8/8 他の関連指標の動向 輸入物価と企業向け価格 名目実効為替と原油価格 (前年比、%) (前年比、%) 4 20 3 15 2 10 1 5 0 0 -1 -5 -2 -10 -3 -15 -4 -20 140 (ドル/バレル) (2010=100) 120 -5 10 11 12 13 企業物価 14 -25 16 (年) 15 60 ↑ 円安 70 80 100 90 80 100 60 110 40 120 円高 ↓ 20 130 10 11 12 13 WTI原油先物価格 企業向けサービス価格 14 15 16 (年) ドバイ原油スポット価格 名目実効為替(右軸、逆目盛) 輸入物価(円ベース、右軸) (注)企業物価、企業向けサービス価格は消費税を除くベース。 (出所)日本銀行統計、各種資料より大和総研作成 企業物価(最終財:うち耐久消費財) 25 企業物価(最終財:うち非耐久消費財) (前年比、%) 20 20 (前年比、%) 15 15 10 10 5 5 0 0 -5 -5 -10 -10 -15 -15 10 11 12 耐久消費財 13 14 うち国内品 15 うち輸入品 10 16 11 12 13 非耐久消費財 (年) 14 うち国内品 15 16 (年) うち輸入品 (注)企業物価は消費税を除くベース。 (出所)日本銀行統計より大和総研作成 家計の期待インフレ率(1年先) 6 ガソリン価格と灯油価格 (%) 180 (円/リットル) (円/18リットル) 1,900 170 5 2,000 1,800 160 4 1,700 1,600 150 1,500 3 140 2 1,400 1,300 130 1,200 1 120 1,100 110 0 10 11 12 内閣府(旧) 13 14 内閣府(新) 15 16 日本銀行 (年) 1,000 12 13 14 レギュラー・ガソリン店頭価格 15 16 (年) 灯油店頭価格(右軸) (注1)内閣府の期待インフレ率は消費税の影響を含む、日本銀行は含まない。 (注2)内閣府と日本銀行の期待インフレ率のいずれにおいても上方バイアスがあるため、方向や相対的な水準で評価する必要がある。 (出所)左図は内閣府、日本銀行、右図は資源エネルギー庁統計より大和総研作成
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