学習センターでは、子育てに励む保護者の方を支援すべく保護者文庫を設置しております。 詳しくは父母の会総会でお渡しした保護者文庫一覧を参考になさってください。 図書はお子さんを通じて貸出しております。保護者文庫にかぎらず学習センターにある図書 の貸出も行いますので、是非ご利用ください。新刊書の情報については、毎月お子様に配布し ております「朝読書」 「学習センターだより」をご覧下さい。 『発達障害に気づかない母親たち』 星野 仁彦 著/PHP 研究所 家事が苦手。PTA などの父兄の集まりも苦手。子どもの様子を見てイ ライラしてキレてしまう。 もしかしたらそれは発達障害かもしれません。 著者によれば、男子が多動・衝動性優勢型の「ジャイアン型の ADHD」 が多いのに対し女子はボーっとしている不注意優勢型の「のび太型の ADHD」が多いそうです。目立つのはもちろんジャイアン型ですから、 男子は気づかれることが多く、 サポートを受けながら成長するのですが、 女子はそのまま気づかれずサポートを受けることが出来ないまま大人に なってしまうケースが多いようです。それでも、周囲に恵まれた環境であれば、本人さえも ADHD に気づくことなく就職、結婚も普通にするのですが、子育てとなると思うようにいかな くなり、苦痛を感じるのです。そこで必要なのが夫のサポートです。しかし、家のことや子育 ては妻の役割としてしまう夫が多く、妻はますます追い込まれ、精神が不安定になり、その不 満が結局子どもに向き、最悪の場合、子どもを虐待することもあるのです。子どももつらいの ですが、母親もしたくてもできないことが多すぎて、混乱して苦しんでいる人も多いのです。 著者はそんな人々に自分の患者さんの例をあげ、病院に行くこと、夫や周囲のサポートが必要 なことを訴えています。 もし、子育てに苦しさを感じている方がいらっしゃれば、この本をお勧めします。それが自 分を救い、しいては子どもを幸せにすることなのですから……。 『親の品格』 坂東 眞理子著/PHP 研究所 昭和女子大学の学長である坂東眞理子さん。子育ての経験者であり、教育者でもある彼女が 書いた子育て論は、当たり前のことしか書いていません。でも、子どもの育て方について再確 認することが出来ます。自分自身を育てるためにボランティアに参加させる。海外もしくは山 村留学など宿泊体験させて経験を積ませる。家庭問題につ いては外部の専門家の手を借りる。お金についての知識を つける。 さて、 あなたはこのような子育てをしていますか? しているとしたらあなたは素晴らしい親でしょう。 この本は私自身も気づかされることが多かった内容で す。皆さんもぜひ読んで子育てを振り返ってみませんか?
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