呼吸器科カリキュラム(2 ヶ月水準)

☆呼吸器科カリキュラム(2 ヶ月水準)
1.研修内容:
結核病棟を含む呼吸器科病棟において入院患者を担当し診療することが中心である。また定
期的に救急外来での急性呼吸不全を呈する外来患者の診療にも当たり、集中治療室での重症者
の対応にも積極的に取り組んでもらう。
2.指導体制:
原則として固定した指導医を研修医1人に専属的に置き、診察、検査、処置、診断、治療な
ど指導のもとに研修する。
3.一般目標(呼吸器科研修における):
病歴の聴取から診断の糸口をつかみ、身体的所見(視診、打診、聴診など)をしっかりとる習
慣を身につけるとともに、呼吸器疾患の病態生理、診断、治療、予後を把握するための基礎知
識を修得する。
4.行動目標(呼吸器科研修における):
1.患者および家族と適切なコミュニケーションがとれる。
2.詳細な病歴を聴取し、必要項目を問診できる。
5.経験目標(呼吸器科研修における):
1.胸部の視診、打診、聴診を理解し正常所見を判断できる。
2.生体内での呼吸生理(ガス交換のしくみ)を概説できる。
3.呼吸器官(中枢、胸郭、気道、肺、胸腔)の解剖を図解できる。
4.血液ガス、呼吸機能検査の意義を述べることができる。
5.胸部X線写真、胸部CTでの正常像を図解できる。
6.酸素療法の意義、内容を理解し、使用できる。
7.気管支鏡の適応、方法、危険性について具体的に説明できる。
8. 胸腔ドレナージの病態生理、適応、手技、危険性について具体的に説明できる。
9.喀痰検査、ツ反の意義、判定について具体的に説明できる。
10.気管支喘息ガイドラインを理解し、診療できる。
6.研修実績:
(1)入院患者数:上記疾患を 2 例ずつ合計 20 例以上。
(2)救急外来患者数:喘息患者 10 例以上。
(3)胸部外科転科患者数:2例以上。
(4)剖検例:2例以上。
(5)院外呼吸器研究会への参加が望ましい。
(6)自験例の症例報告(研究会)、論文作成を期待する。
7.研修評価:
前述の「C.研修の評価」
「D.評価の方法」を参照。
27
研修方略・評価
呼吸器
行動目標
1
患者および家族と適切なコミュニケーションがとれる。
2
詳細な病歴を聴取し、必要項目を問診できる。
経験目標
研修方法
場所と人数
期間
ロールプレイ
面談室
病棟研修
病棟
病棟研修
病棟
指導者・協力者
評価方法
測定者
0.5時間(開始時)
指導医・上級医
―
―
―
2カ月
指導医・上級医・患者
観察記録
指導医・上級医
終了時
2カ月
指導医・上級医・患者
観察記録
指導医・上級医
終了時
週間合計
週46時間に設定
研修方法
場所と人数
期間
病棟研修
病棟
2カ月
ミニレクチャー
面談室
1時間
病棟研修
病棟
2カ月
ミニレクチャー
面談室
1時間
病棟研修
病棟
2カ月
血液ガス、呼吸機能検査の意義を述べることができる。
病棟研修
病棟
2カ月
胸部X線写真、胸部CTでの正常像を図解できる。
病棟研修
病棟
2カ月
6
酸素療法の意義、内容を理解し、使用できる。
病棟研修
病棟
7
気管支鏡の適応、方法、危険性について具体的に説明できる。
病棟研修
8
胸腔ドレナージの病態生理、適応、手技、危険性について具体的に説明できる。
9
喀痰検査、ツ反の意義、判定について具体的に説明できる。
10
気管支喘息ガイドラインを理解し、診療できる。
1
胸部の視診、打診、聴診を理解し正常所見を判断できる。
2
生体内での呼吸生理(ガス交換のしくみ)を概説できる。
3
呼吸器官(中枢、胸郭、気道、肺、胸腔)の解剖を図解できる。
4
5
時間(/週)
時間(/週)
診療科業務例
月
評価方法
測定者
時期
指導医・上級医
観察記録
指導医・上級医
終了時
―
―
―
口頭試問
指導医・上級医
終了時
―
―
―
口頭試問
指導医・上級医
終了時
指導医・上級医
口頭試問
指導医・上級医
終了時
指導医・上級医
観察記録
指導医・上級医
終了時
2カ月
指導医・上級医
観察記録
指導医・上級医
終了時
病棟
2カ月
指導医・上級医
口頭試問
指導医・上級医
終了時
病棟研修
病棟
2カ月
指導医・上級医
口頭試問
指導医・上級医
終了時
コア・セミナー
CR
1時間
―
―
―
病棟研修
病棟
2カ月
口頭試問
指導医・上級医
終了時
コア・セミナー
CR
1時間
病棟研修
病棟
外来研修
ER
指導医・上級医
指導医・上級医
指導医・上級医
2カ月
呼吸器科
研修内容
指導者・協力者
指導医・上級医
週間合計
診療科業務例
時期
研修内容
診療科業務例
―
―
指導医・上級医
終了時
週46時間に設定
off-JT
on-JT
ミニ・レクチャー
コア・セミナー
研修内容
診療科業務例
研修内容
診療科業務例
水
火
―
観察記録
木
ER夜間研修
研修内容
金
7:00
MJC
8:00
朝カンファ
朝カンファ
【経2-5】
朝カンファ
朝カンファ
朝カンファ
朝カンファ
朝カンファ
朝カンファ
抄読会
抄読会
朝カンファ
朝カンファ
9:00
10:00
気管支鏡【経
1,3,5,7】
救急当番
【行1,2,経1-10】
11:00
病棟当番
病棟当番
気管支鏡
12:00
病棟当番
救急当番
ミニレクチャー
【経2,3】
off-JT
救急当番
救急当番
13:00
ERランチョン
レポート
病棟当番
気管支鏡
外来
【行1,2,経1-10】
14:00
救急当番
15:00
16:00
結核カンファ
【経3-5,7-9】
回診
回診【行1,2,経1-9】
呼吸器外科放射線
呼吸器外科放
リウマチカンファ
科カンファ
射線科カンファ
リウマチカンファ
【経4,5,7】
【経3-5,7-9】
結核カンファ
救急当番
グループカンファ
【経3-5,7-9】
グループ回診
グループ回診
【行1,2,経1-9】
画像カンファ
ワンポイント
セミナー
【経9,10】
グループカンファ
肺癌カンファ
【経3-5,7,9】
非癌カンファ
非癌カンファ
【経3-5,7-10】
総合カンファ
アカデミー
肺癌カンファ
ER
カンファ
19:00
20:00
病棟当番
病棟当番
17:00
18:00
外来
当直
off-JT
21:00
22:00
23:00
24:00
28
ER
夜間研修
【行1,2,経1-10】
チェックリスト(呼吸器科 2 ヶ月水準)
行動目標 (呼吸器科研修における) 評価の項目:
□
1.患者および家族と適切なコミュニケーションがとれる。
□
2.詳細な病歴を聴取し、必要項目を問診できる。
経験目標(呼吸器科研修における)評価の項目:
□
1.胸部の視診、打診、聴診を理解し正常所見を判断できる。
□
2.生体内での呼吸生理(ガス交換のしくみ)を概説できる。
□
3.呼吸器官(中枢、胸郭、気道、肺、胸腔)の解剖を図解できる。
□
4.血液ガス、呼吸機能検査の意義を述べることができる。
□
5.胸部X線写真、胸部CTでの正常像を図解できる。
□
6.酸素療法の意義、内容を理解し、使用できる。
□
7.気管支鏡の適応、方法、危険性について具体的に説明できる。
□
8.胸腔ドレナージの病態生理、適応、手技、危険性について具体的に説明できる。
□
9.喀痰検査、ツ反の意義、判定について、具体的に説明できる。
□
10.気管支喘息ガイドラインを理解し、診療できる。
研修実績(呼吸器科研修における)評価の項目:
□
(1)入院患者数:下記疾患を 2 例ずつ合計 20 例以上。
1.結核症(肺結核、粟粒結核、肺外結核)
2.感染症肺炎(市中肺炎、日和見感染)
3.胸膜炎
4.真菌感染症
5.肺癌
6.気管支喘息
7.肺気腫
8.肺結核後遺症
9.気胸
10.びまん性肺疾患(間質性肺炎、サルコイドーシスなど)
29
□
(2)救急外来患者数:喘息患者 10 例以上。
□
(3)胸部外科転科患者数:2例以上。
□
(4)剖検例:2例以上。
□
(5)院外呼吸器研究会への参加が望ましい。
□
(6)自験例の症例報告(研究会)、論文作成を期待する。
厚生労働省経験目標(2年間で16回)の到達度評価の項目:
□A.経験すべき診療法、手技、治療法
研修分野別マトリックス票 A経験目標(66小項目)
□B.経験すべき症状、病態、疾患
研修分野別マトリックス票 B経験目標(140小項目)
□C.特定の医療現場の経験
研修分野別マトリックス票 C経験目標(27小項目)
態度教育(2年間で16回)評価の項目:
□1.仕事の処理(処方箋、指示票など)
□2.報告・連絡(スタッフとの共有すべき事項など)
□3.患者さんへの接し方
□4.規律(時間厳守、病棟毎のルールなど)
□5.協調性
□6.責任感(検査・治療、スタッフへの申し送り、患者さんへの説明)
□7.誠実性(患者さんの前で、スタッフの前で)
□8.明朗性(誰の前でも)
□9.積極性(臨床能力向上に向けて)
□10.理解・判断(指示出しが的確である)
30
□11.知識・技術(診療能力を高めようとする姿勢と自己に対しての謙虚さ)
□12.リーダーシップ(スタッフへの)
31
研修評価用紙(呼吸器科 2 ヶ月水準)
行動目標(呼吸器科研修における)の到達度評価
項目
1
2
評価 ( )( )
合計(
/6)
合計(
/30)
合計(
/18)
合計(
/9)
合計(
/60)
合計(
/60)
経験目標(呼吸器科研修における)の到達度評価
項目
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
評価
( )( )( )( )( )( )( )( )( )( )
研修実績(呼吸器科研修における)の到達度評価
項目
1
2
3
4
5
6
評価 ( )( )( )( )( )( )
厚生労働省の経験目標(2年間で16回)の到達度評価
項目 A.診療法・手技・治療法 B.症状・病態・疾患 C.特定の医療現場
評価
(
)
(
)
(
)
態度(2年間で16回)の到達度評価(指導医)
項目 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11 12
評価 ( )( )( )( )( )( )( )( )( )( )( )( )
態度(2年間で16回)の到達度評価(看護師)
項目 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10 11
12
評価 ( )( )( )( )( )( )( )( )( )( )( )( )
評定者:
病棟<
>
評価実施日:平成__年__月__日
研修医名:____________
研修期間:2 ヶ月
診療科名:_______科
評定者名:____________
32