MMTによる8Kスーパーハイビジョン伝送技術

スーパーハイビジョン
A9
MMTによる8Kスーパーハイビジョン伝送技術
より魅力的な8K放送の実現に向けて
展 示 概 要
MMT※1を用いた8Kスーパーハイビジョン伝送技術の研究を進めています。放送と通信どちら
を経由した番組でも受信可能な共用受信機やMMTによる高機能サービス、10Gbpsまで伝送
可能な光回線などの将来の通信回線における8K多チャンネル伝送技術を紹介します。
衛星放送
衛星放送
受信部
映像
次世代地上放送
受信部
次世代地上放送
音声
字幕
MMT
ケーブルテレビ
受信部
ケーブルテレビ
放送局
アプリ
ゴール!!
MMT
現在の
インターネット
回線
Goal!!
通信
受信部
将来の
通信回線
放送・通信共用受信機
MMTによるさまざまな伝送路での伝送と受信機の共通化
特 長
●放送・通信共用受信機
2016年に試験放送が開始されるスーパーハイビジョン
(8K・4K)
衛星放送に加え、ケーブルテレビやインターネット
回線においても、映像・音声やデータ放送などの多重化にMMTを採用することで、視聴者が伝送路を意識せずに
番組を選択できる放送・通信共用受信機の実現を目指しています。
● MMTを用いた高機能サービス
MMTでは、映像や音声に加え高機能サービスに必要な情報を、放送、通信のどちらでも同じように伝送できます。
放送に同期したシーン解説などの情報を放送に多重して伝送することや、放送に同期した別アングル映像を
インターネット経由で配信するといったサービスが実現できます。
● 8K多チャンネル伝送技術
高速化が進む将来の通信回線では、多チャンネル8K番組の伝送も可能になります。マルチキャスト技術※2とベース
バンド伝送技術※3を使った8K多チャンネル伝送技術を開発しました。
今後の予定
現在普及しているインターネット回線や将来の通信回線など、さまざまな伝送路で実験を行い、
8K放送の高機能
サービスに向けた実証を進めます。
● この研究の一部は、総務省の委託研究「超高精細度衛星・地上放送の周波数有効利用技術の研究開発」を受託して進めています。
※ 1 MMT(MPEG Media Transport)
: ISO/IECが標準化した、多様な伝送路に対応するメディア伝送方式。ITU-R勧告BT.2074にMMTを用いる放送システムが
規定されるとともに、米国で標準化中の次世代地上放送標準規格ATSC 3.0の要素技術にも規定
※ 2 マルチキャスト技術:IP回線などで複数の端末に同時送信する技術
※ 3 ベースバンド伝送技術:デジタル放送を変復調しない形式のデジタル信号で伝送する、光伝送に適した伝送方式