スーパーハイビジョン衛星放送のケーブルテレビ再放送技術

スーパーハイビジョン
A6
スーパーハイビジョン衛星放送のケーブルテレビ再放送技術
商用回線でのスーパーハイビジョン再放送実験
展 示 概 要
スーパーハイビジョン
(8K・4K)
衛星放送をケーブルテレビで家庭に届けるための研究を進めて
います。国内外の標準規格に準拠した複数搬送波伝送方式を用いて、衛星放送の8K 信号を
ケーブルテレビで再放送するシステムを展示しています。
ケーブルテレビ局
家庭側
8K衛星放送を受信
ケーブルテレビ
伝送路
復調
変調
8K
分割
MMT・TLV信号
256QAM
256QAM
256QAM
256QAM
64QAM
64QAM
国内・国際規格に準拠
256
QAM
256
QAM
64
QAM 周波数
8K
合成
8K衛星放送と
同じサービスを出力
国内・国際規格に準拠
複数の搬送波の組合せ例
スーパーハイビジョン(8K・4K)
衛星放送のケーブルテレビ再放送システム
特 長
●既存のケーブルテレビでの8K再放送が可能
ケーブルテレビ局で受信したスーパーハイビジョン衛星放送の信号を、複数のチャンネルに分割して伝送し、
家庭側で正しく合成することで、既存の伝送路のままで家庭に配信できます。展示では、試験放送で採用される
MMT※1・TLV※2形式の8K信号を実際のケーブルテレビ局で衛星受信して再放送し、展示会場で復調・合成して
再生しています。
●国内外の標準規格に準拠した複数搬送波伝送方式
複数搬送波を用いる伝送方式の標準規格化を推進し、2015年に
(一社)
日本CATV技術協会から国内標準規格が発行
されました。また、国内標準規格に整合した仕様が ITU-Tで国際勧告化されました。
今後の予定
スーパーハイビジョン衛星放送のケーブルテレビ再放送の実用化に向け、関係機関と協力して実験を実施して
いきます。
※ 1 MMT(MPEG Media Transport)
:多様な伝送路でのメディア伝送に対応する国際標準の多重化方式
:IPパケット(可変長パケット)を、放送で効率的に伝送するための伝送信号形式
※ 2 TLV(Type Length Value)