蚊の発生を防止して感染症を防ぎましょう 平成 26 年 8 月に、約 70 年ぶりに国内発生が確認されたデング熱や、中南米などで現在、流行している ジカウイルス感染症は、主にウイルスを持っている蚊に刺されることにより感染します。国内に生息する蚊 でこれらの感染症を媒介する蚊は、ヒトスジシマカ(一般的にヤブカと呼ばれているものの一種)です。現 在のところ、国内のヒトスジシマカからデング熱やジカウイルス感染症に感染することはありませんが、事 前の備えとして、ヒトスジシマカを減らしましょう。 ヒトスジシマカ (ヤブカともいいます。 ) 体長は、4.5mm ほどです。 蚊の対策のポイント 蚊に刺されないこと(成虫対策)と、蚊を減らすこと(幼虫対策)が重要です。 蚊を減らすためには、発生源をなくすことが有効です。 成虫対策 ■ ■ ■ ■ 肌の露出を控える(蚊の多い場所に行く時は、長袖シャツ、長ズボン等を着用) 忌避剤(虫除けスプレーなど)を使用する(使用する際は、「使用上の注意」をよく守り、 適切に使用しましょう) やぶ、草むらをなくす(蚊の潜む場所をなくす) 網戸、防虫網を設置する。破れを直す(建物内に蚊が入ることを防ぐ) 幼虫対策(発生源対策) 不要なものは片付けましょう 空き瓶、空き缶 置き忘れた 子どものおもちゃ 受け皿 じょうろ たまり水をなくしましょう 古タイヤ 週1回の水の交換やこま めな清掃を行いましょう くみ置きの水 雨水マス ヒトスジシマカの幼虫は比較的小さい容器に発生します。 住宅地では雨水マス、植木鉢やプランターの受け皿、庭先に置き忘れたじょうろや子どものおもちゃ、 くみ置きの水、空き瓶や空き缶、古タイヤなどが発生源となります。 雨を除けるために被せたビニールシートの窪みや、隙間にたまった水などにも幼虫が発生します。 鳥取県 ヒトスジシマカの一生と感染経路 雌は吸血と産卵を3~4回繰り返す。 蚊の一生 感染経路 草むら・藪 ① ② 水中 (水たまり) ① ☆条件が良ければ、 感染者 12日くらいで卵から成虫へ 蚊媒介感染症 ② 感染者を吸血し、蚊が ウイルスを保有 ウイルスを保有する蚊 に刺されることで感染 海外では、 「デング熱」や「ジカウイルス感染症」が流行している地域があります。 流行地域に渡航される方は、できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊に刺されないよう にしてください。帰国後も、国内での発生予防のため、少なくとも2週間程度は、症状の有無にかかわ らず、虫よけ剤の使用など蚊に刺されないようにしてください。 デング熱 主に、高熱・頭痛・関節痛・筋肉痛・発しん等の症状が現れます。 海外の流行地域において、蚊に刺されてから2日~15日(多くは3~7日)後に、これらの症状がみ られた場合は、早めに医療機関を受診してください。 <流行地域> 熱帯や亜熱帯の全域で流行しており、東南アジア、南アジア、中南米で患者の報告が多く、その他、アフ リカ、オーストラリア、南太平洋の島でも発生があります。最も日本に近い流行地は台湾です。 ジカウイルス感染症 主に、軽度の発熱・発しん・結膜炎・関節痛・筋肉痛・倦怠感・頭痛等の症状が現れます。これらの症 状は軽く、感染しても症状がないか、症状が軽いため気付きにくいこともあります。 海外の流行地域において、蚊に刺されてから数日後に、これらの症状がみられた場合は、医療機関を受 診してください。 妊婦及び妊娠の可能性のある方は、可能な限り流行地域への渡航を控えてください。 (小頭症などの先天 性障害を起こす可能性があります。 ) <流行地域> アフリカ、中南米、アジア太平洋地域で発生があります。特に、近年は中南米等で流行しています。 ※詳細は、以下のホームページに記載していますので、ご確認ください。 中南米を中心に「ジカウイルス感染症」が流行しています(鳥取県) http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=254256 ≪お問い合わせ先≫ 県庁健康政策課 電話:0857-26-7153 FAX:0857-26-8143 東部福祉保健事務所(鳥取保健所) 電話:0857-22-5694 FAX:0857-22-5669 中部総合事務所福祉保健局(倉吉保健所) 電話:0858-23-3145 FAX:0858-23-4803 西部総合事務所福祉保健局(米子保健所) 電話:0859-31-9317 FAX:0859-34-1392 鳥取県
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