別添1 外国人労働者の雇用拡大検討調査委託業務仕様書 1 業務の名称 本業務の名称は、「外国人労働者の雇用拡大検討調査委託業務」とする。 2 目的 国家戦略特区を活用し、昨年度本県が国へ提案した「外国人雇用特区(新たな在留資 格『産業人材』の創設による外国人労働者の受入)」について、県内企業の労働力需給状 況(特に「外国人雇用特区」で受入を提案している技能労働者の不足)や、地域社会に おける多文化共生の取組の実態と課題、今後求められる対策についてヒアリング等によ る調査を行う。 また、調査結果を踏まえ、「外国人雇用特区」の実現に向けた、具体的な「産業人材」 受入のための制度設計を行う。 3 業務内容 (1)労働力の需給の見通し及び外国人労働者の受入に対する県内企業等の意向調査 【本県が提案した受入外国人労働者の要件】 ○ 我が国において労働力不足が予想される分野に関する資格・能力を有する者 ○ 技能検定3級合格やそれに類するレベルの資格・技能を有する者 (○ 高い日本語能力を有する者) <主な検討課題> ➢ 企業の具体的ニーズの把握 ➢ 労働力が不足していると判定する基準の設定 ➢ 産業現場で求められる資格・能力の裏付け 【調査項目】 ○ 労働力の需給状況の見通し ・我が国及び本県の労働力人口の推移、モノづくり産業を含めた各産業分野におけ る労働力不足の現状、将来見通しの整理。 ○ 外国人労働者の受入に対する県内企業等の意向調査 ・外国人技能労働者に対するニーズ調査(受入希望職種、受入条件など) ・「技能検定に類するレベル」の公的/民間資格制度の整理 ・技能実習制度の運用状況や、当該制度に関する課題の整理 ○ 諸外国における受入制度の整理 ・諸外国の受入制度の概要、導入された経緯、現在ある課題等の整理 【調査方法】 統計資料・文献等調査 人口動態、求人・求職状況分析、先進国の施策調査等 企業・団体ヒアリング 技能労働者のニーズ、受入時の待遇 有識者ヒアリング 国際的な人材獲得競争の現状、外国人受入の意義 ※ヒアリング件数:県内15件以上、県外3件以上 (2)外国人労働者の受入に係る生活支援等のあり方に関する調査 【本県が提案した支援組織】 ○ 外国人労働者生活支援機構(仮称) 本県に受け入れた外国人やその家族等を対象に、早期適応研修の実施、研修後の 生活支援をワンストップで実施。 <主な検討課題> ➢ 機構で提供すべきサービス内容の具体化 ➢ 機構の組織や運営の想定 【調査項目】 ○ 「産業人材」及びその帯同家族が在留する上で想定される課題の検討 ・過去の外国人労働者受け入れ時に発生した問題やその背景、現状の整理 ○ 「産業人材」及びその帯同家族に必要な支援策の検討 ・県内外のNPO等による優良事例の調査 ・ワンストップ化する生活支援サービスの検討 ○ 諸外国における多文化共生施策の整理 ・外国人労働者の受入に関連する施策(生活支援)の整理 ・外国人受け入れに係る国民感情への配慮等、国内向け施策の整理 ○ 類似機関の調査 ・外国人労働者や難民の入国時研修を実施する既存機関の実態調査 【調査方法】 統計資料・文献等調査 過去の課題やそれへの対応、先進国の施策調査等 NPO等市民団体ヒアリング 外国人支援の取組の実情、県に求める支援策 有識者ヒアリング 多文化共生に係る課題、県が行う支援策のあり方 既存施設調査 宿泊型研修施設の機能、運営状況等 ※ヒアリング件数:県内5件以上、県外1件以上 ※既存施設調査:県外3件以上 (3)「外国人雇用特区」の具体的な制度設計 調査結果を基に、検討課題に対する具体的な制度設計を行う。 4 納入成果品 (1)中間報告 ○ 報告書10部、報告書の電子データを記録したCD-R 1枚 ○ 中間報告書は日本工業規格A4判、簡易製本で可とする。 ○ 提出については、別途指示する日までとする。 ○ 中間報告に当たっては、別途指示する日までに報告書の電子データを委託者に 提出し、その内容について十分調整すること。 (2)最終報告 ア 報告書 ○ 冊子(100頁程度)15部 ○ 電子データ(MSワード等で作成した文書ファイルで委託者が再利用できる もの及びPDFファイル)を記録したCD-R 一式 イ 概要版 ○ 冊子(20頁程度)15部 ○ 電子データ(MSワード等で作成した文書ファイルで委託者が再利用できる もの及びPDFファイル)を記録したCD-R 一式 ウ 参考資料(調査過程で収集・作成・整理した図表、グラフ、イラスト、写真等) ○ 冊子 5部 ○ 電子データ(MSパワーポイント等で作成した文書ファイルで委託者が再利 用できるもの及びPDFファイル)を記録したCD-R 一式 エ 分析に使用した統計データ ○ 電子データ(MSエクセル等で作成したファイルで委託者が再利用できるも の)を記録したCD-R 一式 ※ 報告書・概要版・参考資料はともに日本工業規格A4判で簡易製本、図面・ グラフ等は適宜カラー印刷とする。 ※ 最終報告に当たっては、別途指示する日までに原稿案を委託者に提出し、そ の内容について十分調整すること。 5 納入場所 愛知県政策企画局企画課 6 委託契約期間 契約締結の日から平成29年2月15日まで 7 見積金額 5,000,000円を上限とする(消費税及び地方消費税の額を含む)。 8 その他 (1)委託業務の開始から終了までの間、業務内容全般を常に把握している専任の担当者 を置き、調査の円滑な実施のために、定期的に県と連絡調整を行うこと。 (2)受託者は、契約後速やかに具体的な実施内容を企画・検討し、委託者と協議した上、 業務実施に係る業務計画書を作成し、委託者の承認を得るものとする。 (3)著作権をはじめ、本業務の成果品における一切の権利は、県に帰属すること。 (4)委託業務に当たり使用する図表やデータ、画像等の著作権・使用権等の権利につい ては、受託者において、使用許可等を得ること。なお、これらを怠ったことにより、 著作権等の権利を侵害したときは、受託者は、その一切の責任を負うこと。 (5)本業務に係る会計実地検査等が行われる場合は、協力すること。 (6)受託者は、本業務の遂行に当たり知り得た情報を、委託者の許可無く他に漏らして はならない(契約終了後も同様とする)。 (7)本業務の実施に当たり、県から別途指示があった場合は、可能な限り対応すること。 (8)この仕様書に定めのない事項については、必要に応じて委託者と受託者とが協議し て決めるものとする。
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