08_(別紙1)

別紙1
復興体制検討調査業務委託仕様書
1
業務の名称
本業務の名称は「復興体制検討調査業務」とする。
2
目的
大規模自然災害が発生した場合は、復興方針や復興計画を速やかに策定するとともに、市街
地・集落や居住環境、産業、暮らしの迅速な復旧・復興を図るための各種復興事業を、組織的
かつ計画的に推進する必要がある。
このため、本業務において、事前に復旧・復興期における本県の復興体制案を作成するとと
もに、復興組織内での業務の実施手順等について記載したマニュアルを作成する。
3
業務内容
(1)被災県の実例調査及び他都道府県の動向調査
ア
被災県の実例調査
・過去の大規模自然災害において復興施策を担った被災県における復興体制の実例を調査
する。
・調査対象とする被災県は、岩手県、宮城県、福島県、新潟県、兵庫県及び熊本県を想定
しているが、調査先については業務委託開始後に決定することとする。
・委託者が現地でのヒアリング調査を実施する場合は調査に同行し、実施後、報告書を作
成すること。
・調査結果を整理し、本県における復興体制案及びマニュアルの作成に資するための分析
を行う。
イ
他都道府県の動向調査
・他都道府県の復興体制に係る事前対策の実施状況等を調査する。
・調査結果を整理し、本県における復興体制案及びマニュアルの作成に資するための分析
を行う。
(2)発生業務量の予測及び課題の整理
ア
発生業務量の予測
・調査の結果をもとに、大規模自然災害発生時に本県で設置する復興本部等の組織内で発
生することが予測される業務の内容について整理し、その業務ごとに発生する業務量の
積算を行う。
・発生することが予測される業務としては「復興本部等の設置及び運営」、「復興方針及び
復興計画の策定、各種計画の総合調整」、
「広報・相談対応の実施」、
「被災市町村の支援」、
「ボランティアとの連携」及び「人事、財政及び用地の調整」を想定しているが、業務
の内容は調査の結果を踏まえて決定することとする。
イ
課題等の整理
・調査の結果より、復興過程において被災県で生じた課題及び教訓を整理する。
(3)復興体制案及びマニュアルの作成
ア
復興体制案の作成
・発生業務量の予測結果及び整理した課題等を踏まえ、本県における復興体制案を作成す
る。
・復興体制案に記載する項目としては、「復興本部等の組織体制」、「他自治体との連携体
制」、
「既存組織の改編案」
、
「復興本部等で実施する業務」及び「復興本部における各部
局の分掌事務」を想定しているが、記載項目は調査及び課題等の整理結果を踏まえて決
定することとする。
イ
マニュアルの作成等
・復興施策を着実に実施するために、復興本部等の組織内で発生する業務に係る手順及び
役割分担等を明確化し、本県が平成28年3月に策定した「被災者生活再建・産業再建
支援マニュアル」にその内容を追加する。
・各種調査の結果、現行マニュアルの内容について修正を行う必要が生じた場合は、修正
案を作成すること。
(4)会議等の運営支援
ア
会議等の運営支援
・会議(県関係部局により構成される検討ワーキンググループ、愛知県防災対策有識者懇
談会及び愛知県地震対策会議幹事会)等の開催にあたっての会議資料の作成補助、資料
の印刷及び会場設営等の運営支援を行う(計5回を想定)。
・その他業務に関連する会議について、委託者より協力の依頼があった場合は、これに協
力すること。
イ
議事録の作成
・会議等の終了後は速やかに議事録を作成し、委託者に提出すること。
・委託者が実施する有識者に対するヒアリング調査への同行を求められた場合は、調査に
同行し、終了後、速やかに議事録を作成し、委託者に提出すること。
4
打合せ等
(1)業務計画書の作成
受託者は、契約締結後15日以内に業務計画書(様式自由)を作成し、委託者に3部提出
すること。
(2)打合せ
業務を適正かつ円滑に実施するため、受託者と委託者は、常に密接な連絡を取りつつ、必
要に応じて打合せを行い、業務の方針及び条件等の疑義を正すものとする。
打合せ終了後、受託者は打合せ報告書を作成し、相互に内容を確認すること。
5
成果物
(1)成果物
ア
委託業務実績報告書
・冊子 3部
・電子データ(ワード等で作成した文書ファイルで委託者が再利用できるもの及びPDF
ファイル)を記録したCD-R
イ
1式
被災者生活再建・産業再建支援マニュアル
・加除式 70部(加除式ファイルに綴じる)
・電子データ(ワード等で作成した文書ファイルで委託者が再利用できるもの及びPDF
ファイル)を記録したCD-R
1式
(2)成果物の仕様等
・仕上規格はA4とする。
・被災者生活再建・産業再建支援マニュアルは、加除式ファイルに綴じること。
・加除式ファイルに綴じる内容は、委託者と協議のうえ決定する。
・植物由来の油を含有したインキであって、かつ、芳香族成分が1%未満の溶剤のみを用い
るインキを使用すること。
6
納入場所
愛知県防災局防災危機管理課
7
その他
(1)委託業務の開始から終了までの間、業務内容全般を常に把握している担当者を置き、進捗
状況の確認・報告など、調査の円滑な実施のために、随時委託者と連絡調整を行うこと。
(2)著作権をはじめ、本業務の成果物における一切の権利は、委託者に帰属する。
(3)委託業務にあたり使用する図表や画像、データなどの著作権・使用権等の権利については
受託者において使用許可等を得ること。なお、これらを怠ったことにより、著作権等の権利
を侵害したときは、受託者は、その一切の責任を負うこと。
(4)受託者は、本業務の遂行にあたり知り得た情報を、委託者の許可なく他に漏らしてはなら
ない。契約期間満了後も、同様とする。
(5)この仕様書に定めのない事項については、必要に応じて委託者と受託者が協議して定める
ものとする。