ノボ ノルディスク関連の研究7件が第59回日本糖尿病学会年次学術集会

2016 年 5 月 23 日
PRESS-16-15
ノボ ノルディスク関連の研究 7 件が第 59 回日本糖尿病学会年次学術集会で口演発表
-ライゾデグ®配合注 3 件やトレシーバ®2 件など-
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社(社長:オーレ ムルスコウ ベック、本社:東京都千代田区)は、第 59 回
日本糖尿病学会年次学術集会(会期: 2016 年 5 月 19 日~21 日、開催地: 京都)で、持効型溶解インスリ
ンと超速効型インスリンを配合した溶解インスリンアナログ製剤 ライゾデグ®(インスリン デグルデク/インスリ
ン アスパルト)配合注についてのデータ 3 件、持効型溶解インスリンアナログ製剤 トレシーバ®(インスリン
デグルデク)2 件を含む全 7 件の口演発表が行われたことをお知らせします。
発表には、小児・青年期の 1 型糖尿病の患者を対象に、インスリン デグルデク+インスリン アスパルト
(IDeg+IAsp)とインスリン デテミル+インスリン アスパルト(IDet+IAsp)を比較したグローバル試験の日
本人のサブ解析を行った試験があります。全集団 350 人の 15.7%にあたる 55 人の日本人で、結果は、
HbA1c の変化量および低血糖発現頻度は全集団と日本人集団 で同様でした。
さらに、インスリン デグルデク/インスリン アスパルト(IDegAsp)1 日 2 回投与と二相性インスリン アスパ
ル(BIAsp30)1 日 2 回投与あるいはインスリン デグルデク 1 日 1 回投与+インスリン アスパルト)の有効性
および安全性について、糖尿病罹病期間 10 年以下と 10 年超に層別化して、post-hoc(事後)、プール解析
を行いました。結果は、IDegAsp1 日 2 回投与群は糖尿病罹病期間にかかわらず、対照群と比較して空腹時
血糖値を有意に低下させ、すべての低血糖および夜間低血糖の発現頻度が低いことが示されました。
開発本部 メディカル&サイエンティフィック アフェアーズ部 部長 ヤコブ ヒュレステッド ヴィネは次のよう
に述べています。「今年の糖尿病学会年次学術集会で、7 つの口演発表がありました。これをとても誇りに思い
ます。また、当社の製品が患者さんに提供している価値を、簡便性、有効性および安全性の点から示し続けら
れていることに満足しています」
参考資料:各試験の結果の概要
トレシーバ®(インスリン デグルデク)
■演題名: Similar risk of exercise-related hypoglycaemia for insulin degludec and insulin
glargine* in patients with T1D (1 型糖尿病患者における運動に関連したリスクはインスリ
ン デグルデクとインスリン グラルギンで同様) *インスリン グラルギン 100 単位
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 ヤコブ ヒュレステッド ヴィネ 他
1 型糖尿病患者における運動中および運動後の血糖値の変化と低血糖リスクをインスリン デグルデクとイ
ンスリン グラルギン 100 単位で比較した。低血糖の発現頻度は両群で低く、同様だった。
お問い合わせ先
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社
100-0005
東京都千代田区丸の内 2-1-1
明治安田生命ビル
Tel: 03-6266-1700
Fax: 03-6266-1801
Internet:
www.novonordisk.co.jp
www.novonordisk.com
■演題名: 小児および青年日本人 T1DM における IAsp と IDeg の BB*療法の長期有効性および安全性の
検討
大阪市立大学大学院発達小児医学教室 川村 智行先生 他
小児・青年期の 1 型糖尿病の患者を対象に、インスリン デグルデク+インスリン アスパルト
(IDeg+IAsp)とインスリン デテミル+インスリン アスパルト(IDet+IAsp)を比較したグローバル試験の日
本人のサブ解析を行った。全集団 350 人の 15.7%にあたる 55 人の日本人で、結果は、HbA1c の変化量お
よび低血糖発現頻度は全集団と日本人集団 で同様であった。*ベーサル・ボーラス療法
ライゾデグ®(インスリン デグルデク/インスリン アスパルト)
■演題名: インスリン デグルデク/インスリン アスパルト(IDegAsp)は糖尿病罹病期間にかかわらず FPG*
や低血糖の発現頻度を低下させる
萬田記念病院糖尿病センター内科 種田 紳二先生 他
インスリン デグルデク/インスリン アスパルト(IDegAsp)1 日 2 回投与と二相性インスリン アスパルト
(BIAsp30)1 日 2 回投与あるいはインスリン デグルデク 1 日 1 回投与+インスリン アスパルト)の有効性お
よび安全性について、糖尿病罹病期間 10 年以下と 10 年超に層別化して、post-hoc(事後)、プール解析を
行った。結果は、IDegAsp は糖尿病罹病期間にかかわらず、対照群と比較して空腹時血糖値を有意に低下
させ、すべての低血糖および夜間低血糖の発現頻度は低かった。*空腹時血糖値
■演題名: インスリン デグルデク/インスリン アスパルト(IDegAsp)は空腹時血糖値を低下させ HbA1c
ベースライン値にかかわらず低血糖の発現頻度を低下させる
高槻赤十字病院 糖尿病・内分泌・生活習慣科 金子 至寿佳先生 他
2 型糖尿病患者における IDegAsp の有効性について HbA1c のベースライン値によって 4 つに層別化し
post-hoc、プール解析を行った。IDegAsp 群の FPG は、ベースライン値 99mg/dL 以上の 3 つのカテゴリ
ーにおいて対照薬群に比べ、有意に低かった。4 つのすべての HbA1c のベースライン値において、IDegAsp
はすべての低血糖および夜間低血糖の発現頻度が対照群より有意に低かった。
■演題名: 小児および青少年 1 型糖尿病患者におけるインスリン デグルデク/インスリン アスパルトの有効
性と安全性
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 于 静 他
小児および青少年 1 型糖尿病の患者を対象として、インスリン デグルデク/インスリン アスパルト
(IDegAsp)の有効性と安全性を検討した。HbA1c の変化量で IDegAsp 群のインスリン デテミル(IDet)群
に対する非劣性を検証した。持効型インスリンの投与量は、IDegAsp 群で少なかった(0.4 vs 0.5 U/kg)。
すべての低血糖、夜間低血糖、重大な低血糖の発現頻度は、IDegAsp 群で数値的には高かったが、両群間
において統計的な有意差を認めなかった。
■演題名: Increased hospital admissions, stay and outpatient visits in DM patients one
month following severe hypoglycaemia (重大な低血糖を起こした後 1 カ月における糖尿
病患者の入院、入院期間、外来が増える)
ノボ ノルディスク社 リサ エリオット 他
イスラエルの Maccabi Healthcare Service database を利用して、重大な低血糖に伴う医療資源の量
を、低血糖前後で測定する後ろ向き研究を実施した。このリアルワールド分析は、重大な低血糖後の入院の回
数も増え、入院期間が長期化するなどヘルスケアサービスの利用が増えることを示唆している。
Faster-Acting insulin aspart
■演題名: 日本人 T1DM において FASTER-ACTING INSULILN ASPART は IAsp*と比し初期インスリン
曝露量、初期血糖降下作用が大きい *インスリン アスパルト
相生会博多クリニック 白源 正成先生 他
日本人 1 型糖尿病患者を対象として、皮下投与後の faster aspart および IAsp の薬物動態および薬力学
的作用特性を比較検討した。Faster aspart は IAsp に比し血糖降下作用発現が早く、投与後 2 時間以内の
血糖降下作用がより大きかった。
お問い合わせ先
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社
100-0005
東京都千代田区丸の内 2-1-1
明治安田生命ビル
Tel: 03-6266-1700
Fax: 03-6266-1801
Internet:
www.novonordisk.co.jp
www.novonordisk.com
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は、デンマークに本社を置くグローバルヘルスケア企業であるノボ ノルディスク社の日本
法人です。ノボ ノルディスク社はインスリンの発見から間もない 1923 年にインスリンの製造販売を開始し、以来 90 年以上にわ
たり継続的な研究開発と世界の国々への安定供給を通じ、糖尿病ケアの革新をリードしてきました。また、糖尿病領域における
研究開発の歴史により培われた数々の強みを活かし、成長障害や血友病など長期にわたり医薬品を必要とする疾患においても、
その治療法の革新に取り組んでいます。ノボ ノルディスク社は現在 75 カ国に約 41,600 人の社員を擁し、製品は 180 カ国以
上で販売されています。日本法人は 1980 年に設立されています。
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