伊延, 敏行 Citation 北陸の植物 = The Hokuriku journal of botany, 17(3)

Title
徳島県のシダニュース
Author(s)
伊延, 敏行
Citation
北陸の植物 = The Hokuriku journal of botany, 17(3): 77-77
Issue Date
1969-08-15
Type
Journal Article
Text version
publisher
URL
http://hdl.handle.net/2297/45195
Right
*KURAに登録されているコンテンツの著作権は,執筆者,出版社(学協会)などが有します。
*KURAに登録されているコンテンツの利用については,著作権法に規定されている私的使用や引用などの範囲内で行ってください。
*著作権法に規定されている私的使用や引用などの範囲を超える利用を行う場合には,著作権者の許諾を得てください。ただし,著作権者
から著作権等管理事業者(学術著作権協会,日本著作出版権管理システムなど)に権利委託されているコンテンツの利用手続については
,各著作権等管理事業者に確認してください。
http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/
August
1966
The Journal of Geobotany
伊延敏行事
T.
INOBE :
徳島県のシダニュ
Vol. XVII. No. 3
ース
The news of ferns in Tokuchima Prefecture.
イヌイワデンダ( Woodsia intermedia T AGAwA)
1.
昭和44年8月10日,徳島県那賀郡木沢村の川成谷の支流で当野石峠IC流れを発している
、
喰
海技1,000m 附近で,イヌイワデ ンタ を採集した。
初めイワデンダ ( Woodsia polystichoides
EATON. )と思っていたととろ,同志の高藤
茂氏より,どうもイヌイワデンダらしいと注意され,木県産や各地のイワデンダの標本と
比較研究してイワデンダでないζとがわかり,更に高藤氏の岡山県産のイヌイワデンダの
標本を拝見して確めるととができた。
とのシダも石灰岩地帯IC産するもので,業面や羽片の型は長さの割りre巾が広く,業面
の鱗片や毛も少ない。業先き%位より羽片lま葉柄IC 流れて裏関よりζれを 見るときはコ
’
カ ネシダ ( Woodsia macrochlaena
2.
MATT,)を思わされる。
徳島県ほとのシダの日本第二の新産地となるものと信じ報告したい。
イヌケホシダ(Cyclosorus dentatus (FORST.) CHING.)
昭和44年8月22日,徳島県博物館主催で毎年行われている植物の名をつける会の席で,
徳島市昭和町5丁目の鈴木和代氏と久美氏の姉妹カf採集した標本の中にイヌケホシダが見
られた。早速同月24日に現地を訪ねてとれを確めるととができた。とれば同じく昭和町6
丁目の浜弁植物園の温室内の露簡に沢山群生しているもので,何か温室栽溶の材料IC附着
していた胞子lとより急IC繁殖したものと思われる。
とのシダも徳島県では初めてのものであるから報告しておく乙とにする。
事四国女子短期大学
- 77ー