第回「コンプライアンス」がお題目になって失敗しないようにージを向上させた例もあります。起きることが予想される問題につと捉えるべきものだからです。コいては、現場段階で具体的に把握テレビ通販のジャパネットたかた万人年の売り上げは７した上、その本質をつかんで対応ンプライアンスが重要視されてき分の顧客リストを流出させ、売りしなければなりません。 ――「コンプライアンス」という言葉がよく使われますが、どの上げが６６３億円にまで落ち込み前田それは、〝社会の要請〟 51 年の売り上げは事件前をしのぐ年にました。しかし事件後、テレビやです。同社の２０００年以降、消費者や投資家に被害が及ぶ企業の不祥事が多今回は設問で締めましょう。コンプライアンスの重視が叫ばれる０５億円でしたが、発しました。そのため、企業の違も少なくありません。あなたは総適切な対応をしたことが評価され、代表的な組織として、医療機関が新聞で謝罪を繰り返し、消費者にと名前で呼ぶのではどちらが適切た背景を理解すると、よりわかり法・背信的行為に対する社会の目１７５９億円に達しています。だと思いますか。やすいです。の厳しさが増しました。ある出来事が一人歩きして、何倍にも増幅したマイナス評価となような意味なのですか。いようです。利益優先で活動することが企業のリスクを大きくし、「法令遵守」ることもあれば、大きなプラス評前田日本では、「法令遵守」という意味で用いられることが多 ――法令を順守するという当たり前のことが叫ばれるのですか。は不祥事が起きた時点で法令にの 04 ０１２０・４合的に考えた場合、番号で呼ぶの８・１７４４）応じています。（なお、「金融円滑化法」が年３月で終了する見通しです。次回は、実は悪法ともいうべきそのお来たスローガンです。起きた問題、話をすることにしましょう。 ――的を射た考え方ですね。前田むしろ「コンプライアンス」という言葉自体は、うまく出あります。患者を番号で呼ぶ病院っとった解決を図る企業は、そのを普段から重視する企業、あるい価値を高める状況となったのです。価に転じることもあるのです。そ 03 77 http://www.smaedalaw.com/ 21 当事務所では、コンプライアンスについてもさまざまなご相談にまえだ･しょういち／ 1959年 1月 22日岩見沢市生まれ。北大法学部卒。 93年前田尚一法律事務所開設。ＵＨＢ「のりゆきのトークＤＥ北海道」、ＳＴＶ「どさんこワイド」出演。ＪＲ札幌病院倫理委員・臨床研究審査委員。元・北海道大学法科大学院実務家教員 2013.1 月号無料メールマガジン【企業法務ピンポイントレッスン】の登録を受付中。「メルマガワンポイント弁護士」で検索してください。前田尚一法律事務所 10 ――具体的な事例はありますか。の原動力となるのは「目に見えない大衆の声」であることを押さえ前田不祥事報道があれば、世論はマイナスイメージを持ちます。ておくべきです。初期対応を誤り、社長の小さな失言からグループの解体に至った雪一方、不祥事をテコに企業イメ印乳業のような例もあります。 13 前田尚一弁護士