仕様書(PDF:147KB)

物流高度化推進事業(業界別物流需要調査)委託仕様書
1 事業名
平成28年度
2 期
契約締結の日から平成28年12月15日まで
間
物流高度化推進事業(業界別物流需要調査)
3 事業目的
本事業は、物流高度化の事例や情報が効率的に多くの県内企業等へ波及し、企業の主体
的な輸送コスト低減やリードタイム短縮等の課題改善へ向けた企業の主体的な取組を促し、ひ
いては、企業の経営基盤強化による県産品出荷拡大へと繋げることを目的とする。
背景として、県内には、島嶼県が持つ物流課題の解決へ向け、意欲的な業界団体や企業が
存在するが、物流に関する十分な知見・ノウハウが無いこと、競争関係にある事業者の利害調整
が困難であること、島内物流事業者の特殊事情、資金不足などにより、単独での実施が困難な
状況にある。
このため、中立的な立場にある県の支援の下、関係者を集結させ、蓄積された物流高度化モ
デル事例の他品種、業界団体、個別企業等への効率的な波及を目的とした業界別物流需要調
査と物流アドバイザリーの設置を実施する。
なお、本事業では、業界別物流需要調査を実施する事業者を公募により1者選定する。
4 事業内容
以下について、調査し、県内業界団体や企業の物流高度化へ繋がる具体的案件を企画提案
すること。
(1)物流高度化推進事業(泡盛共同物流)との連携について
平成27年度から実施している物流高度化推進事業や全国の物流高度化へ向けた取組みから
抽出された成功・失敗事例、新たな課題等を踏まえ、飲料等類似品種、業界団体、個別企業等
への波及・連携の可能性を調査する。また、県内外の大手事業者や卸事業者との連携による相
乗効果を高める可能性を調査する。さらに、調査結果を踏まえた波及や連携の実施方法につい
て、企画提案する。なお、ビジネスとしての継続可能性、費用対効果を考慮して調査し、実現可
能性の高い具体的な案件を提案すること。
(2)仕入れに関する物流高度化について
県内への国内外からの仕入れについて、原材料の安定確保とコスト軽減を図るための共同化
の可能性を県内業界、卸、商社、生産者等の需要に基づき調査する。さらに、調査結果を踏ま
え、共同仕入れによる物流高度化へ向けた企画を提案すること。なお、ビジネスとして継続可能
性、費用対効果を考慮して調査し、実現可能性の高い具体的な案件を提案すること。
(3)その他物流高度化に関する取組みについて
県が実施した国際戦略推進企画事業における調査、平成27年度物流高度化推進事業等を
考慮した上で、物流高度化へ向けた取組を調査し、提案すること。なお、①公費負担の無い案
件、②公費負担を伴う案件をそれぞれ1件以上調査提案し、経済効果、費用負担等を定量的に
示し、県内の業界団体、企業等の実情を調査し提案すること。 なお、ビジネスとして継続可能性、
費用対効果を考慮して調査し、実現可能性の高い具体的な案件を提案すること。
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(4)県内経済団体や企業等からのヒアリングについて
県内経済団体や企業等から物流高度化に関するニーズをヒアリングし、実現可能性の高い案
件を抽出し、(1)~(3)へ盛りこむこと。
(5)物流高度化モデル構築(泡盛共同物流)と物流高度化関連調査との連携について
平成27年度から実施中の物流高度化推進事業、平成28年度から設置予定の物流アドバイ
ザリー、その他県が実施する物流関連事業、国が進める物流の効率化に関する法律と連
携・情報共有し、本事業との相乗効果を高めること。
(6)事業実施状況の報告
事業の進捗状況について定期的に県に対し報告を行うこと。また、事業関係者による連絡会
議を設置・運営すること。
(7)事業評価
事業終了後に、本調査を県次年度予算要求、物流アドバイザリーが実施する個別相談やハ
ンズオン支援等で活用可能な調査を実施すること。
(8)その他事業の目的達成に必要な事項
上記の他、必要に応じ、本事業の目的を達するために有効な取り組みを提案し、実施する。
5 業務実施に関する事項
(1)受託者は、進捗状況等を定期的に(月1回程度)委託者に報告するものとする。また、委託
者の必要に応じ、適宜打合せを行うものとする。
(2)事業完了時に、実際に要しなかった経費があるときは、相当の委託料を減額する。
6 予算に関する要件
本委託業務に係る予算は13,686千円以内(消費税込み)とし、この範囲内で効率的かつ効
果的な業務を企画提案すること。
なお、この金額は企画提案のために設定した金額であり、実際の契約金額とは異なることが
ある。
7 一括再委託の禁止等
(1)契約の全部の履行を一括又は分割して第三者に委任し、又は請負わせることができない。ま
た、以下の業務(以下「契約の主たる部分」という。)については、その履行を第三者に委任し、
又は請負わせることができない。 ただし、これにより難い特別な事情があるものとしてあらかじ
め県が書面で認める場合は、これと異なる取扱いをすることがある。
○契約の主たる部分
・契約金額の50%を超える業務
・企画判断、管理運営、指導監督、確認検査などの統轄的かつ根幹的な業務
(2)再委託の範囲
本委託契約の履行に当たり、委託先が第三者に委任し、又は請負わせることのできる業務等
の範囲は以下のとおりとする。
○再委託により履行することのできる業務の範囲
コンサルティングに必要な基礎資料調査等、その他県が認めた業務
(3)再委託の承認
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契約の一部を第三者に委任し、又は請負わせようとするときは、あらかじめ書面による県の承
認を得なければならない。ただし、以下に定める「その他、簡易な業務」を第三者に委任し、又
は請負わせるときはこの限りでない。
○その他、簡易な業務
資料の収集・整理、複写・印刷・製本、原稿・データの入力及び集計
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企画提案書の体裁及び第二次審査について
(1)原則としてA4版、左綴りとする。(ただしグラフ、表等は必要に応じてA3版にして織り込む
など、理解しやすいように適宜工夫してもよい)
(2)プレゼンテーションは選定委員が容易に理解できるよう工夫し、簡潔に説明すること。
(3)プレゼンテーションの時間枠については、参加企業数によるので、第一次審査結果と併せ
て通知するものとする。
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積算見積
(1)積算見積の様式
各費目は税抜き価格で積算し、別途消費税を併記して提出する こと。
※企画提案のために提示する金額であり、契約金額ではない。
(2)積算の費目については、以下の内容で提出すること。
①人件費、②旅費、③事務経費、④一般管理費10%以内、⑤その他必要経費
※各経費については、月数、回数、個数等、見積条件が分かるよう明記すること。
10 事業の成果品及び著作権
業務の完了に際し、次の成果品を作成し、沖縄県に提出すること。
①調査報告書
50部
②調査報告書(概要版)10P以内
50部
③上記①の電子データ
一式
④関連資料
別途指示のあった資料等を提出
なお、当該成果品の著作権及び所有権は沖縄県に帰属する。ただし、本委託業務の実施
にあたり、第三者の著作権等その他の権利に抵触するものについては、受託者の責任をもっ
て処理すること。
また、沖縄県の許可を受けないで、他に公表、貸与、使用してはならない。
11 その他留意事項
(1)受託者は、事業の実施に当たっては、委託者である沖縄県と適宜協議を進めていくものと
する。
(2)この仕様書に定めのない事項又は疑義が生じた場合は、委託者と受託者の双方が協議し
て定めるものとする。
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