仕様書(PDF:158KB)

物流高度化推進事業(物流アドバイザリー)委託仕様書
1 事業名
平成28年度
2 期
契約締結の日から平成29年3月31日まで
間
物流高度化推進事業(物流アドバイザリー)
3 事業目的
本事業は、物流高度化の事例や情報が効率的に多くの県内企業等へ波及し、企業の主体
的な輸送コスト低減やリードタイム短縮等の課題改善へ向けた企業の主体的な取組を促し、ひ
いては、企業の経営基盤強化による県産品出荷拡大へと繋げることを目的とする。
背景として、県内には、島嶼県が持つ物流課題の解決へ向け、意欲的な業界団体や企業が
存在するが、物流に関する十分な知見・ノウハウが無いこと、競争関係にある事業者の利害調整
が困難であること、島内物流事業者の特殊事情、資金不足などにより、単独での実施が困難な
状況にある。
このため、中立的な立場にある県の支援の下、関係者を集結させ、蓄積された物流高度化モ
デル事例の他品種、業界団体、個別企業等への効率的な波及を目的とした業界別物流需要調
査と物流アドバイザリーの設置を実施する。
なお、本事業では、物流アドバイザリーを設置する事業者を公募により1者選定する。
4 事業内容
(1)相談体制(窓口の開設)について
県内団体や企業からの個別相談に対応可能な窓口を設置すること。また、県や県内経済団
体等が実施する団体・企業向けの相談や支援策とも連携し、物流の改善が経営全般の改善に
繋がるような相談体制を構築すること。
(2)ハンズオン支援
個別相談会や相談窓口で物流課題の解決に関する相談のあった企業等に対し、物流高度
化モデル構築、物流高度化関連調査等で蓄積されたノウハウの提供、商流も含めた物流に係
る課題の改善提案、最新情報提供等を物流アドバイザリーのハンズオン支援により実施する。
対象としては、物流改善に意欲がある、または一定ロットがあるものの、物流改善に手つかず
である中規模以上の企業を想定し、商流、経費全般とも連携した取組を実施する。
また、個別相談会・成功事例共有会等で、意欲のある県内企業のニーズを収集し、さらに、
具体的な相談のあった企業へ実施すること。
(3)個別相談会と成功事例共有会の開催
県内各地(宮古、八重山、那覇、名護)での各企業や団体の物流改善の個別相談会とモデ
ル事例の情報共有会を実施する。参加対象としては、物流に関する情報を欲しているものの、
入手する手法に苦労し、気づきを与えることで物流改善が図れる可能性を持った小規模企業
へ参加を促す。
①個別相談会・成功事例共有会を宮古、八重山、那覇、名護でニーズに応じ、それぞれ2回以
上開催すること。なお、開催にあたり、地元経済団体等と連携し、協力の下、実施すること。
②参加者への呼びかけ・会場の確保は、地元経済団体の協力の下、実施すること。
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(4)物流アドバイザリーの確保
事業目的を達成するため、物流アドバイザリーを1名以上確保すること。
なお、想定する人材要件としては、県内企業から寄せられる国内外向けの物流改善に関する高
度な相談に対応し、経験やノウハウを活用して課題を整理し、解決策を提案可能であり、また、
ネットワークを活用して解決策を提案可能な人材を紹介出来る方。さらに、物流の改善を商流の
拡大、経営全般の改善へ展開可能な人材を想定している。
よって、具体的に求める人材としては、国内外の流通、商流、経営に精通し、それらの分野に
幅広いネットワークを構築するとともに、更に県内企業の状況にも理解のある方で、県内企業に
も精通し、国際的に事業を展開する県内外大手流通業者・商社で実務経験が豊富な方が相応
しいと考える。
また、上記人材を派遣可能な会社との連携も可とする。具体的にアドバイザリーとして想定す
る人材を示すこと。なお、必要に応じ事務補助人員も確保すること。
(5)物流高度化モデル構築(泡盛共同物流)と物流高度化関連調査等との連携について
平成27年度から実施中の物流高度化推進事業、平成28年度から実施予定の物流高度化関
連調査(業界別物流需要調査)、その他県が実施する物流関連事業、国が進める物流の
効率化に関する法律と連携・情報共有し、本事業との相乗効果を高めること。
(6)事業実施状況の報告
事業の進捗状況について定期的に県に対し報告を行うこと。また、事業関係者による連絡会
議を設置・運営すること。
(7)事業評価
事業終了後に、事業効果等についての評価・検証を行い、県に対し報告すること。なお、定
量(個別企業や団体への物流改善指導数、個別相談会・成功事例共有会の参加者数等)、定
性的な効果を測定すること。また、物流高度化ハンズオン支援が経営に与える影響(利益率の
改善、売上増等)を定量的に測定すること。
なお、本事業における目標としては、相談のあった団体や個別企業への物流改善指導数
5件/(平成28年)、12件/(平成29年)とする。
(8)その他事業の目的達成に必要な事項
上記の他、必要に応じ、本事業の目的を達するために有効な取り組みを提案し、実施する。
5 業務実施に関する事項
(1)受託者は、進捗状況等を定期的に(月1回程度)委託者に報告するものとする。また、委託
者の必要に応じ、適宜打合せを行うものとする。
(2)事業完了時に、実際に要しなかった経費があるときは、相当の委託料を減額する。
6 予算に関する要件
本委託業務に係る予算は16,290千円以内(消費税込み)とし、この範囲内で効率的かつ効
果的な業務を企画提案すること。
なお、この金額は企画提案のために設定した金額であり、実際の契約金額とは異なることが
ある。
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7 一括再委託の禁止等
(1)契約の全部の履行を一括又は分割して第三者に委任し、又は請負わせることができない。ま
た、以下の業務(以下「契約の主たる部分」という。)については、その履行を第三者に委任し、
又は請負わせることができない。 ただし、これにより難い特別な事情があるものとしてあらかじ
め県が書面で認める場合は、これと異なる取扱いをすることがある。
○契約の主たる部分
・契約金額の50%を超える業務
・企画判断、管理運営、指導監督、確認検査などの統轄的かつ根幹的な業務
(2)再委託の範囲
本委託契約の履行に当たり、委託先が第三者に委任し、又は請負わせることのできる業務等
の範囲は以下のとおりとする。
○再委託により履行することのできる業務の範囲
コンサルティングに必要な基礎資料調査等、その他県が認めた業務
(3)再委託の承認
契約の一部を第三者に委任し、又は請負わせようとするときは、あらかじめ書面による県の承
認を得なければならない。ただし、以下に定める「その他、簡易な業務」を第三者に委任し、又
は請負わせるときはこの限りでない。
○その他、簡易な業務
資料の収集・整理、複写・印刷・製本、原稿・データの入力及び集計
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企画提案書の体裁及び第二次審査について
(1)原則としてA4版、左綴りとする。(ただしグラフ、表等は必要に応じてA3版にして織り込む
など、理解しやすいように適宜工夫してもよい)
(2)プレゼンテーションは選定委員が容易に理解できるよう工夫し、簡潔に説明すること。
(3)プレゼンテーションの時間枠については、参加企業数によるので、第一次審査結果と併せ
て通知するものとする。
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積算見積
(1)積算見積の様式
各費目は税抜き価格で積算し、別途消費税を併記して提出する こと。
※企画提案のために提示する金額であり、契約金額ではない。
(2)積算の費目については、以下の内容で提出すること。
①人件費、②旅費、③事務経費、④一般管理費10%以内、⑤その他必要経費
※各経費については、月数、回数、個数等、見積条件が分かるよう明記すること。
10 事業の成果品及び著作権
業務の完了に際し、次の成果品を作成し、沖縄県に提出すること。
①調査報告書
50部
②調査報告書(概要版)10P以内
50部
③上記①の電子データ
一式
④関連資料
別途指示のあった資料等を提出
なお、当該成果品の著作権及び所有権は沖縄県に帰属する。ただし、本委託業務の実施
にあたり、第三者の著作権等その他の権利に抵触するものについては、受託者の責任をもっ
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て処理すること。
また、沖縄県の許可を受けないで、他に公表、貸与、使用してはならない。
11 その他留意事項
(1)受託者は、事業の実施に当たっては、委託者である沖縄県と適宜協議を進めていくものと
する。
(2)この仕様書に定めのない事項又は疑義が生じた場合は、委託者と受託者の双方が協議し
て定めるものとする。
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