豊かで活力ある 社会を目指して

主 催 者 あいさつ
不 動 産 協 会
は日 本 の 都 市
開 発や 魅 力 的
言 を 行い、ま ちづく
りを 通 じ た 社 会 貢
献の実 現に日々取り
組んでいます。
日 本 経 済 は 少 子
高 齢 化を伴 う 人口
減 少 な ど 様 々な 問
題に直 面 しています
関 連 企 業 約160社で構 成
宅の供 給に取り組む不 動 産
の 道 のりを 歩 めるか 否 かの
越えて持 続 的 な 経 済 成 長へ
が、
いまこうした課 題を乗り
基調講演
こ れ か ら の 日 本 、そ の 歩 む べき 道
人が訪れるようになり、国 内
のグローバル化 が 進 んでいま
先です。
いま 先 進 国にとって
需 要 喚 起 で 短 期 的 な 回
ができるはずです。
拡 大に活 路 を 見いだすこと
は違う速さでイノベーションを
が、様々な 分 野でこれまでと
能︵AI︶、ビッグデータな ど
や住まいに関する課 題は多い
やエネルギー、環 境など、都 市
減 少 だけでな く、災 害 対 策
ういったポジションに就 くかを
ます。日 本はアジアの中でど
係がさらに密 接になっていき
す。
これからはアジアとの 関
退 。2つ目 は 資 産 価
一 番 必 要 な ものは﹁ 需 要 ﹂、
効 果が表れるのは5年 、 年
値 下 落の後 遺 症が
つまり 消 費 と
ベビー ブ ーマー の 引
長 引いていること。そ
は
﹁構造的不況﹂
に陥っていま
いま、
日本や欧 米の先 進 国
ベーション創 出 、改 革 、人 材 育
めに各 国は、規 制 緩 和やイノ
この状 態から 脱 却 するた
ストックを有 効 活 用できる仕
でしょう。中 古 住 宅のような
どのストックにも 注 目 すべき
え、不 動 産 な
ノのインターネット︶
や人口知
オも 必 要です。
いまIoT
︵モ
経 済に活 力 を 与 えるシナリ
復を果たす一 方 、中・長 期に
また、少 子 高 齢 化や 人 口
り重 要です。
しっかりつなげることが何 よ
たイノベーションを経 済 成 長に
として、
こうし
ソリューション
化 を 乗り切る
少や少 子 高 齢
います。人口減
巻 き 起 こして
いま、
日本の各 都 市に外 国
指すべきです。
した
﹁課題解決型社会﹂
を目
題に積 極 的に対 応 する成 熟
が、環 境や災 害 、
エネルギー問
業 界ではすでに進んでいます
まったく異なります。不 動 産
投 資 と 考 えるかで、未 来 は
えるか、次のステップのための
ですが、
この対 応をコストと考
界が注 目しています。
日本が歩むこれからの道を世
を 経 験 する 先 進 国 として、
またもっとも 早 く 人 口 減 少
著 しいアジアの一 員 として、
創 出の拠 点となるのか。成 長
すのか、
あるいはイノベーション
アジアの技 術センターを目 指
都 市 開 発のカギとなります。
イメージすることが、今 後の
です。
長につながらないこと
新がなかなか経 済 成
して3つ目は技 術 革
す。それには 共 通 した3つの
成などのサプライサイドの改
組 みを 模 索 す れば、民 需 の
することを 考
投 資 で す。ま
環境・災害・エネルギー
ず 民 間の力で
民需を喚起
不動産業が示す課題解決
大 きな 要 因があると 考 えら
革に注 力 していますが、その
2025年、
さらにその先を展望して∼不動産業が担う役割
人 しかいない
代の方が100人リタイアし
れます。
1つは少 子 高 齢 化と
パネ ル ディ ス カ ッション
ても、若 者は
可 欠です。優れた大 都 市には
えた大 都 市の創 造が必 要 不
ノ・カネが集まる新たな仕 組
市に人は集まります。
ヒト・モ
すぐに新 たな 魅 力 を 放つ都
都 市には多 様な世 代や国 籍
者 も 増 えるなか、
これからの
立が進み、
一方で外 国 人 労 働
の希 薄 化や 子 育て家 族の孤
接が必 要です。希
ば、
やはり職 住 近
前 年 比1・ 倍の1974万
ます。 年の訪日外 国 人は、
ずっと右 肩 上がりを続けてい
ウンド 需 要 は、大 震 災 以 降
ターミナルが新 設され、
インバ
ト・モノ・カネを 集 積 するチャ
ても 世 界からダイレクトにヒ
争は、地 方の中 核 都 市にとっ
柳川 国際的な都市間競
思います。
ていく 必 要があると
日本の魅 力を発 信し
対象層に適切な形で
てほしいかを見 極め、
た人々に日本を 訪れ
も感じます。どういっ
値は少 し 低いように
田中 最 近では中 古 住 宅
聞かせください。
化していくべきか、
お考えをお
生 活のあり方はどのように変
高 齢 化に対 応 するために住
的にしていく 一 方、少 子 化や
木 場 大 都 市をより魅 力
期待できます。
市でのイノベーション創 出にも
場が増えることで、
日本の都
とのマッチングなどを支援する
が、
ベンチャー育 成や日本 企 業
木村 今日の議 論を 通じ
たいと思います。
ディスカッションを締めくくり
ついてご 発 言いた だ きパネル
に不 動 産 業が目 指 す 未 来に
木 場 最 後に木 村 理 事 長
あります。
都 市 環 境を整 備する必 要が
べての人が生き生きと働ける
躍の場の提 供などにより、す
日本に集まる海 外人 材への活
近 居や 高 齢 者の社 会 参 加、
社 会を迎え、
3世 代の同 居・
世界中からヒト・モノ・カネ、
そ
みを継 続 的に創 出し、
それを
の人々が交 流できる新たなコ
人で、旅 行 者の国 内 消 費 金
題を抱えた日本はこれからど
のような都市づくりを目指す
べきでしょうか。
木村 持 続 的な経 済 成 長
や豊かな国 民 生 活を実 現 す
るためには、国 際 競 争 力を備
択・確 保できる都
市 のあ り 方 を 再
検 討 する 必 要 が
あ り ま す。ま た、
地 域コミュニティー
があります。先ほど田 中さん
にはさらに人を呼び寄せる力
な人や企 業が集まる大 都 市
ンスだともいえます。魅 力 的
子 育てする家 庭を支える体
成されつつあります。共働きで
うな新たなコミュニティーが形
代が様々な情報を得られるよ
や空き家を活用し、子育て世
ドとソフトを組み合わせるプロ
成に向けて、不 動 産 業がハー
応、良 質 な 住 宅ストックの形
の整 備や 少 子 高 齢 化への対
て、国際競争力のある大都市
や香 港などアジアの各 都 市の
からも 話がありましたが、集
支 える 重 要 な 基 盤です 。豊
柳川 氏
存 在 感が増しています。
日本
経済成長をけん引する都市力
かで活 力 ある社 会を 構 築し
デューサーとして、様々な分 野
は国 を 挙げて東 京 を、﹁新 た
制は各 地でさらに強 化される
ていく た めに、大 都 市 の 役
なビジネスが 創 出 しや すい﹂
ていると思います。
まった人々をどう 交 流させる
割や 住 生 活のあり方を 改め
﹁様々な国から来た人が暮ら
海 堀 国 際 競 争の状 況を
木場 ここ数年、
インバウン
と深くかかわりながら事 業を
て考えていかなければなりま
しやすい﹂﹁世 界の人々が訪れ
踏まえ、常に世 界の成 長を取
ド需 要はずっと右 肩 上がりで
行 動 し、日 本 経 済の 発 展 と
べきだと感じています。
せん。国 際 的 な 都 市 間 競 争
たくなる﹂という 魅 力を備え
り込む都 市に再 生させること
拡 大し、政 府は2020年に
極 的に経 済 活 動に参 加して
国 民 生 活の向 上に貢 献して
かが大切です。
が 激 化 す る なかで、東 京 を
た都 市へと整 備していく必 要
が理 想です。国では、効 率 的
4000万 人の外 国 人 を 誘
は、
IoTやビッグデータ、
AI
いただくためには、
やはり職場
いきたいと考えています。
し てい く こ と
ワーバランスは大 きく 変 化 し
で職住近接したまちづくりの
り
年に羽 田 空 港の国 際 線
がもたらす効 果への理 解はま
だ社 会 全 体へ浸 透していない
な く と も3 世 代
に、
3世 代 同 居で
ひとりが関 心を持ち続け、企
となるためには、私たち一 人
国 際 競 争の中で光った 存 在
海堀 氏
の近 居 を 検 討 す
業や行 政と協 力して魅 力あ
大都市効果は地方都市に波及
と感じています。不 動 産 業 界
は新しい社 会から期 待される
る な ど、住 まいの
るまちづくりに参 加すること
役 割 を 担 うべく 積 極 果 敢に
あり 方 も 見 直 す
が大 切 だと 感じました。
パネ
木村 氏
田中 年には世
億 人 を 超 え、そ
界の 中 間 所 得 者 数
が
の人々が世 界を旅す
るだろうという 予 測
データがあります。実
時 期にあるのかも
国際競争力ある大都市を創造
田中 氏 はじめとする大 都 市が国 際
があります。
な 土 地 活 用や 最 先 端の防
致 する目 標を立てています。
額 も3兆4000億 円 を 超
などの技 術が集 積 する日 本
と住まい、
そして医 療 施 設が
が、不 動 産 業
ます。人の流れも激しく移り
ため、官 民一体での鉄 道 沿 線
女性の活躍、
職住近接が必要
競 争 力 を 高 め、グローバルな
柳 川 いま 経 済 成 長 をけ
災・減 災 機 能の実 装、効 率 的
大 都 市と地 方 都 市との連 携
えました。国 内 各 地へ足を延
で起 業したいと 思っている人
推 進することが重 要だという
都 市へと 整 備 を 進 めていく
ん引するのは国力ではなく都
な 物 流 環 境 などを 目 指 し、
もますます重 要になってきま
ばす 外 国 人 観 光 客も増えて
木 場 日 本の各 都 市がイ
柳 川 女 性や高 齢 者に積
ことや、人々の豊かな生 活を
市の力です。新 興 国の台 頭に
都 市 再 生の好 循 環を加 速さ
すね。
近 接 していることが 重 要 で
界 に 期 待 され
変 わり、進 化を続けなければ
田 中 人 口 減
などを進めます。
都 市 農 地の活 用
職 住 の 近 接 化、
の 有 効 活 用、医
る 大 きな 役 割
だ と 認 識 して
います 。
既 成 概 念にとらわれるこ
とな く 大 胆 な 発 想 で、国や
自 治 体とも連 携しながら新
少の 中で 女 性や
際にそうなれば40
思いを強くしました。大 都 市
支 える 良 質 な 住 宅 を 供 給
より、
これからの世界経済のパ
せていきます。
また、
コンパクト
も 多いはずです。すでに丸の
木 村 アジアや 新 興 国に
木村 惠司氏
人 口の減 少 などの様々な 課
して情 報が集まり、
その連 携
世界に発信することが重要で
ミュニティーづくりが求められ
望 する 住 宅 が 選
によりイノベーションが生 まれ
す。
木場 少 子 高 齢 化や生 産
60
ます。
ロンドンやニューヨークな
不動産協会理事長
海 堀 団 塊 世
しれません。
とうございました。
リストの皆 様、本 日はありが
広 告
企画・制作 = 日本経済新聞社クロスメディア営業局
10
おり、地 方 都 市の活 性 化に波
ど先 進 国に加え、
シンガポール
田中 里沙氏
海 堀 航 空の自 由 化によ
主催:一般社団法人不動産協会、後援:国土交通省
ノベーションを 創 出しながら、
ための都市や住生活のあり方について議論された。
す。子 育てや親の介 護のため
先を展望して、
日本のさらなる発展や国民の豊かな生活を実現していく
内などにも整 備されています
齢化やグローバル化など社会環境が激変するなかで、10年後、
またその
及しています。
∼大都市および住生活のあり方∼」が4月11日に開催された。少子高
たな 都 市 環 境や 住 生 活 を
外 国 人 の 活 躍に
30
00万 人という目 標
木場 弘子氏
日本経済の発展と
国民生活向上に貢献
される 団 体 です。不 動 産 業
正 念 場 を 迎 えていると 思い
不動産協会が主催するシンポジウム
「豊かで活力ある社会を目指して
提 供 していき たいと 思いま
期待するのであれ
【コーディネーター】
キャスター・千葉大学客員教授
なまちづくり、
不 動産協会シンポジウム
す。
20
快 適で 良 質 な
における事 業 環 境 を 整 備 す
ます 。都 市は社 会 経 済 活 動
47
15
海堀 安喜氏
オフィスビル・住
るため、法 制 度・税 制 度につ
の 場 であり、国 民 の 生 活 を
国土交通省建設流通政策審議官
∼大 都 市 および 住 生 活 のあり方∼
いての 調 査・研 究 や 政 策 提
事業構想大学院大学学長/
宣伝会議取締役メディア・情報統括
10
木村 惠司氏
伊藤 元重氏
柳川 範之氏
不動産協会理事長
学習院大学国際社会科学部教授
東京大学大学院経済学研究科・
経済学部教授
豊かで活力ある
社会を目指して