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成果と課題(研究全体の成果と課題)( fulltext )
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研究紀要/東京学芸大学附属大泉小学校, 24: 172-173
2013-03-00
http://hdl.handle.net/2309/145009
東京学芸大学附属大泉小学校
囹成果と課題
1.成 果
(1)異文化間
・ 全教科で異文化間の内容に挑戦し,異文化間(国際理解教育)について多角的に内容
面からアプローチすることができたことに高評価をいただいた。
・ 各教科と総合的な学習の時間で異文化間能力を育成するカリキュラムを作成すること
ができた。
・ ステップ1・2・3の手立てによる授業づくりで授業実践ができた。
(2)英語学習
・ 大泉版の評価規準を作成することができた。
・ 高学年で書字の素地をつくることを提案できた。
・ 振り返りカードを活用した評価方法の確立ができた。
・ 授業実践を基にアクティビティ集を編纂できた。
・ 児童の成果や変容のデータ化を一部することでき,実践に生かすことができた。
(3)日本語学習
・ GCL実践・個別学習を発展させることができた。
・ GCLの改善に取り組んだことで,話合い活動への参加意欲の高まりや内容の深まりが
見られ,一一般学級児童との話し合いでも生かされることが実証できた。
・ 個別学習シート・GCL実践集・DVDを作成することができた。
2.課 題
(1)全体
・毎年,研究の方向性が決定するまでに時間がかかりすぎている。年度末の研究会で平成
25年度の方針と,それに基づくカリキュラム作成の方向性を示し、平成25年4Aの研
究会では,全体研究の方針を確認し,各分科会でのスタートが望ましい。
・発表会で授業前に理論提案をしたり,授業のポイントを説明したりしたことに高評価を
いただいた。近年,授業研究の形骸化が問題視され,新たな視点から改善に取り組んで
いる学校や研究会も増えてきている。今後も,既存の発表会運営に縛られることなく,
効果的な研究会の実施方法や協議会の在り方についても発信していくべきである。
・平成24年度の研究で焦点化した「異文化間」と「言語」に限定して,平成25年度の研
究を進めていってはどうか。
(2)異文化間
・各教科と総合的な学習の時間で異文化間能力の育成を目指す実践を行ってきた。既存の
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研究では,多文化的な内容を学習によって身にっける部分が欠落していたことであり,
全教科において実践し,多角的に内容面からアプローチすることができたことに高評価
をいただいた。今年度の実践で見えてきたことは,佐藤郡衛先生にご教示いただいたよ
うに,異文化間能力を育成するには,「解決力・実践力」を育成することで,さらに有
機的に作用していくことである。また,「解決力・実践力」や「異文化間能力」を育成
していくためには,r思いやりやたくましさ」の育成が欠かせない。よって,この3つ
の能力は,相互関係にあり,総合的・関連的に育んでいくことで,相互が有機的に作用
し,本校のめざすグローバル社会に「生きる力」に近づいていくと考えられる。
・異文化間に立っ考え方や態度の育成だけでなく,それを支える資質や能力を個々で捉え
るのではなく,一体化した上で研究していくことが有効であるという考え方に立ってい
る。また,これまでの研究経緯からみても,「解決力・実践九の理論・授業実践は脆
弱な部分があり,研究対象にしていく必要がある。
・カリキュラム提案は,新たな単元開発に限らず,これまで積み上げてきた過去のカリキ
ュラムや現行の教科書教材からも積極的に取り入れていってはどうか。また,異文化間
能力の育成に関連して,批判的思考力や論理的思考力等を育成する指導法(言語活動の
充実など)に言及して提案していく方向も考えられる。
(3)英語学習
・平成24年度までの理論を基に,現行のアクティビティは何実践あるのかを確認し,見
直しが必要なものと新規作成が必要なものを明確にして,平成25年度の分科会ですぐ
に割り振りできるようにしておく必要がある。平成24年度に行った実践を通したアク
ティビティ集の編纂も引き続き行っていきたい。
(4)日本語学習
・日本語は,これまで積み上げてきたもの,今年度の実践で浮かび上がってきた課題を基
に,GCLと個別学習の実践的検証をしていく。ゆり組の教員を中心に,平成25年度の
作業内容を平成24年度中に明確にしておく必要がある。
・ 日本語学習は,この数年,全体研究の枠の中に入れて研究を進めてきた。しかし,研究
の方向性や系統性から考えた場合,やはり矛盾が生じる。そこで,全体研究を「グロー
バル社会に生きる力(異文化間・英語)」と「帰国・外国人児童へ対する日本語学習」
に2分化して研究を進めていってはどうか。
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