総合教育科目 学生が選ぶグッドティーチング賞報告書(平成 27 年度) 氏名 白岩 英樹 所属 総合教育センター 職位 講師 〈略歴〉 早稲田大学卒業(英文学)後、AP 通信社勤務(原稿課)。 大阪芸術大学大学院修了。博士(芸術文化学) 。 東京都市大学講師(外国語共通教育センター)等を経て、本学講師(語学教育部)。 〈主な研究内容〉 比較芸術や比較文学、他者論等を基盤として「生」そのものに付随する諸問題を見つめ つづけています。 〈担当科目〉 英語講読 1・2・3・4、英語 CALL1・2、資格英語 1、基礎英文法 2、 文学論、演劇論(ICT:大川・福岡・小田原・大田原キャンパス) 〈「英語 CALL1(薬学部)」授業概要〉 医療福祉の現場で用いられる会話を中心に、使用頻度の高い医療用語やフレーズを学習す る。内容理解に加えてディクテーションやシャドウイングを行い、聞く・話す中心のスキ ルを身につける。さらに、視聴覚教材を用いて、リスニング力の強化をはかる。 〈授業で特に工夫している点〉 1. 授業の 90 分を演習に応じてこまかに区切り、 テンポや内容にメリハリをつけています。 、 、 2. 該当科目では教員自身のなまの「熱」を伝播するべく、できるだけ文字やイラストをそ の場で手書きしています(CALL 教室には黒板がないため、書画カメラを使用) 。 3. 一方向的に「教える」のではなく、内的な対話(双方向性)を通した「共考」を生み出 すため、 「既知」の事項だけでなく、科目内容に関連した「未知」のトピックを採り入れ るようにしています(例「責任とは」「孤独とは」「理想的な他者関係とは」等々) 。 〈この賞を受賞した理由として思い当たる点〉 学生との対話や授業アンケートの結果によると、以下の二点が考えられます。 1. 知識と技能によって解決できる問題(速読的要素)と、それらを素材として思考しつ づけなければならないトピック(遅読的要素)とを織り交ぜたこと。 2. 学生のレスポンス(シート)には、前者・後者を問わずに応答しつづけたこと。 〈受賞者コメント〉 曲がりなりにも教壇に立つ人間として、何物にも替えがたい悦びを感じております。 前のめりに受講してくれた学生たちはもちろん、日ごろより多大なるご支援をいただいて いる教務課や管理課、情報システム室をはじめとする職員の方々、そして人間形成におけ る教養教育の重要性をご理解いただいているすべての先生方に深謝申し上げます。 いただいたご恩に報いるため、これからも共時的な果実のみに振り回されることなく、通 時的な萌芽へ向かって種をまきつづけられますよう、情理を尽くしていきたく思います。
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