本研究は東京都市大学、富山県立大学、富山大学、コマツ NTC 株式会社の共同研究である。 東京都市大学視覚メディア研究室で考案された手法を用いて富山県立大学工学部の研究室と富山大学薬学部の 研究室と連携しながら下記の錠剤認識実験を行った。 ■実験1(富山大学が提供した錠剤を東京都市大学で撮影し、識別実験を行った) この実験では 68 面 48 種の錠剤画像を用いて行った。実験に使用した画像の1例を下図に挙げる。 図1:参照(登録)用画像 図2:入力用画像 ・実験結果 実験による識別結果は 68 面(48 種)全て識別することができた。 ■実験2(富山県立大で撮影した参照用画像と東京都市大で撮影した入力画像を用いて都市大で行った識別実験) この実験では 30 面 15 種の錠剤画像を用いて行った。実験に使用した画像の1例を下図に挙げる。 図 3:参照(登録)用画像 図4:入力用画像 ・実験結果 実験による識別結果は 30 面 15 種の内、何も刻印されていない面を除き 4 面以外は識別することができた。 識別できなかったモノは下図のように同じ刻印のモノや肉眼でも認識しづらい程刻印の特徴が取得しづらいも のがあったためだと考えられる。 図5:間違われたペア画像( a, b) 図6:識別しづらい参照用画像 ■実験3(富山県立大学で撮影した画像を用いて東京都市大で行った識別実験) この実験では 366 面 260 種の錠剤画像を登録し 145 面 105 種の錠剤画像用いて行った。 実験に使用した画像の1例を下図に挙げる。 図7:参照(登録)用画像 図 8:入力用画像 実験による識別結果は 145 面 105 種の内 49 面識別することができた。 上記の実験1~3の結果より 100%の認識率が確認された。システム化はコマツ NTC 株式会社が担当する。
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